嵯峨野文化通信 第216号

 伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第216号
        (____________________*°。・゜。。・゜。

 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                   ■VOL:216(2015/2/1)

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  ■□■もくじ■□■

  ■新年のご挨拶
  ■【連】からのお知らせ —– 「梅花茶会」のお知らせ
                 「花街文化サロン」のご案内 
                宗一郎「能がたり〜氷室〜」を開催します
                弘道館講座のご案内
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』———————– 第百四幕
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百十九回  
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]2月開講講座のお知らせ

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■「梅風茶会」のお知らせ

  小正月が終わり、梅の気配を感じるこの頃となりました。
  春の訪れを感じながら、一服いかがですか。ご参加お待ちしております!
  
 日 時:2月7日(土)
 時 間:11時、13時
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:3,000円
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/tea.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com

 

 ■「花街文化サロン」のご案内

  上七軒より芸妓・尚鈴さんをお迎えします。花街の文化を知り、遊んでみません
 か。普段ではなかなか聞けないお話もお伺いできる機会です。
  お誘いあわせのうえ、ご参加ください!

 日 時:2月15日(日)
 時 間:正午
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:10,000円(食事代込み)
   ※事前振込みをお願いしています。

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com

 
 
 
 ■宗一郎「能がたり〜氷室〜」を開催します

  人気講座「能あそび」に続く、「能がたり」シリーズ第一弾です!
  むかし丹後の国では、冬に切り出した天然の氷を夏まで保存し、天皇に献上して
 いました。この氷を保存するために地中に穴をあけて作っていた室(むろ)が「氷
 室」です。
  上演することの少ない曲目ですが、四季の恵みや自然への畏敬の念を感じとるこ
 とが出来ると思います。
  そんな、ちょっと珍しい曲の見どころや作品の心を語っていただきます。
  
 日 程:2月15日(日)
 時 間:15時〜16時(14時30分開場、呈茶あり)
 参加費:1,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■弘道館講座のご案内

 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 時:2月14日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 テーマ:「王城の節分」
 講 師:太田 達(同志社大学特別講師)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:2月26日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 講 師:桐浴 邦夫(建築史家、京都建築専門学校)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 時:2月26日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                          
       
              ■『ニッポン城郭物語』■
                  
                  ー第百四幕ー
                                梅原 和久

  今年の連載も二条城を中心に書くと宣言したばかりだが、今回は別の話題。とい
 うのも、兵庫県の名前の発祥の地でもある兵庫城で、大きな発見があったからだ。
  
  兵庫城は、天正8年(1580)、信長配下の池田恒興が築城。敵対した荒木村
 重の花隈城(現:神戸市中央区の花隈公園)を廃して築いた城である。残された絵
 図からうかがえるのは、主郭の東側に馬出を一つ備えただけのシンプルな縄張りの
 城である。池田恒興は約2年在城しただけで美濃大垣へ移封されたため、城は秀吉
 の直轄となり、大坂の陣後に廃城となった。その後は尼崎藩領となり、兵庫城跡は
 そのまま陣屋として使われ、明治維新後は初代兵庫県庁が置かれた。最初の知事は
 、あの伊藤博文である。

  信長の時代に築かれた、歴史ある兵庫城だが、地上に残る遺構が何もないため、
 これまではほとんど知られていなかった。それが、3年前、神戸市中央卸売市場跡
 地にイオンモールができることになり、それに先立つ発掘調査で、初めて戦国時代
 の石垣や堀が姿を現した。今回の発見は、それ以降も続けられていた発掘の成果。
 最大幅約18.5メートルの外堀と、同じく16.8メートルの内堀が並ぶ「複郭
 構造」が確認された。さらに、前回の調査で見つかった石垣も、堀の両側で何と、
 計620メートルに渡って見つかったという。     

  発掘に伴うボーリング調査では土壌汚染が見つかっており、城の遺構をそのまま
 保存することは難しいという。しかし、全国各地に残る城の石垣は、殆どが秀吉の
 時代以降のものであり、信長の時代の石垣がそのまま残っている例は数える程しか
 ない。何とか残してもらいたいものである。 

 (※)今回の発見の記事。1月31日に現地説明会が行われた。行けなかったが…
 http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201501/0007691210.shtml
    神戸市による記者発表資料。
 http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2015/01/2015012684
1002.html
    wikiから。城の歴史や絵図などがまとまっている。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E5%9F%8E

              ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
               -第百十九回-
                                井上 年和

  明治15年(1882) 上七軒女紅場規則(その2)
  「維持方法
  一 当女紅場経費、一ケ月見積金三拾五円、該金ヲ以テ本揚(場?)ヲ維持ス。
  其法、左ノ如シ。
  芸妓、娼妓壱人二付、毎月授業料 金五拾銭
  貸座敷壱軒二付、毎月有志トシテ 金五拾銭
  但、臨事費及月々計算上不足ヲ生スル等ノ節ハ、其都度関係人民協議ヲ経テ
  賦課スルモノトス。芸妓、娼妓、貨座敷営業者、開廃業者ハ、其月十五日前
  ニ開業ノ者ハ全月分ヲ徴ス。且十六日以后ニ係ル者ハ、半月分ノ紺持金ヲ募
  集ス。
  役員  取締        弐人
      勘定掛       弐人
      庶務掛       弐人
      生徒世話掛り婦人  壱人
      小使        壱人   」                  
                              『京都府庁文書』

   女紅場の維持方法(経費の取り立て方)と役員について記載されている。

   女紅場の維持には1ヶ月あたり35円の経費が必要と見積もられており、芸妓
 と娼妓からは毎月授業料として50銭ずつ、貸座敷からも50銭ずつ徴収するよう
 になっている。
  単純に計算すると、芸妓、娼妓、貸座敷と併せて70人(軒)以上から徴収しな
 いと採算が合わないということである。この当時の上七軒なら併せて70人(軒)
 以上というのはクリアーしていたと思うが、毎月の徴収は果たしてうまくいってい
 たかのであろうか。

  不足するときはその都度臨時に賦課されていたようで、維持は結構厳しかったの
 ではないかと推測される。
  また、役員についての人数が記されており、組織体制ができつつあった。

  新しく女紅場を組織するには、お金と人材の整備が必要であったのである。

      
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 2月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日程:2月18、25 日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日 コース)」
  日時:2月8日(日)21、28日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:2月7日(土)
     ※その他の日程 は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→info@imayou.jp
   URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                ■□■ひとこと■□■
    
     雪がちらつくなかで、ぼけの花が咲いているのを見かけました。
     まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ訪れている春が楽しみです。
        
   
     [次回は、2月15日(日)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。