有斐斎弘道館の活動は、建造物保存からはじまりました。
この保存活動を通して、私たちは多くの学びと気づきを得てきました。
社会と文化の関係を今後どのように構築していくべきか。
技術や材料をどのように保持・継承していくのか、等。
文化が育まれた「場」があること、その「空間」から学ぶことの大きさ。
先人が培ってきた知恵が絡み合うようにして湛えられている
建造物ならびに庭園を維持することは、私たち日本人の使命であると考えています。
弘道館では、この有機的につながりあった建造物と庭園のすべての空間を用いながら、
育成事業/発信事業を展開することにより、
空間の使われ方や、この「場」を通して新たに育まれる知、
また感性に訴える効果、教育的心理的な効果などについて、研究を行ってまいります。