嵯峨野文化通信第177号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第177号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

            毎月1日・15日(月2回)

                  ■VOL:177(2013/6/17)
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               ■□■もくじ■□■
 
 ■【連】からのお知らせ —————-弘道館文化講座
                       京文化実践基礎講座1
                       京文化実践基礎講座2
                        京菓子専門講座5 のご案内 
 ■(連載)『北野の芸能と茶屋』————————– 第八十一回
 ■[嵯峨野学藝倶楽部]6月開講講座のお知らせ

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          □■【連】からのお知らせ■□

■弘道館文化講座のご案内

□京文化実践基礎講座1
 「茶会はじめ」

 お茶会に出席した際に困らないために、お茶のいただき方や茶会の流れを学ぶ
講座です。本格的な点前までは行いませんが、茶会について一通り経験することが
でき、修了時には修了証を授与いたします。

 お茶会に行ってみたいけれど、経験がなくて不安・・・という方には最適な講座です。
5回で茶会の客の基本をマスターできます。
ぜひお気軽にお申込みください。

【日程&内容】2013年

7月25日(木)茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見
8月22日(木)茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方
9月26日(木)茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方
10月24日(木)茶道具についてまなぶ/拝見の仕方
11月14日(木)正客になった場合は/客の実践(復習)

講 師 高田宗真 ほか
時 間 10時30分~12時
受講料 5回で15,000円(各回、茶菓子付)*要申込

詳細はコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お申込み、お問合せはコチラ
 tea@kodo-kan.com 

□京文化実践基礎講座2
 「茶事はじめ」

 茶事の客となることができるよう、全体の流れや作法、懐石のいただき方などを学ぶ
講座です。
 茶会と比べて、茶事では、より多くの手順が必要になってきますよね。何だか敷居が
高い、というイメージも付きものではないでしょうか。

 ほんの些細な事柄でも、一つ一つの作法の流れや意味を知っていくことで、茶事の全
体像がきっと現れてきます。

「応用編」と思われがちな茶事ですが、逆説的にも、茶道の本来の姿、魅力、楽しさ
といったものが、原点に帰って見つけられる場です。

 最終回では、実際に正午の茶事に参加いただけます。
 一歩ステップアップしたい方、ぜひお待ちしております。

【日程&内容】2013年

 第一回 8月10日(土)懐石作法
 第二回 9月14日(土)席入と濃茶、薄茶
 第三回 10月18日(金)正午の茶事
 
講 師 高田宗真 ほか
時 間 13時30分~15時
受講料 3回で35,000円(正午の茶事の代金を含む)*要申込

 詳細はコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html 

 お申込み、お問合せはコチラ
 tea@kodo-kan.com 

□京菓子専門講座5
~京菓子の歴史文化と実践を専門的に修得~

京菓子は、京都の文化を凝縮した食べ物です。
京菓子を知ることは、京都の文化を知ることともいえるでしょう。
京菓子をつくるには、京菓子の背景的な歴史文化を深く理解することが大切です。

そのためこの講座は、クッキングスタジオや教室ではなく、まさに京菓子が育まれた
環境としての茶室で菓子と茶をいただき、また庭を眺めながら歴史的な背景を学ぶなど、
感性を磨きつつ、総合的に学べるような場となっています。

京菓子について専門的に学びたい方、プロをめざす方はもちろん、教養として、趣味と
して、また検定をめざす方にもおすすめです。

修了時には修了証を授与いたします。
人数限定のプレミアムな内容となっております。
ぜひお早めにお申込ください。

【日程&内容】2013年 後期 
☆オリジナル京菓子を展覧会に出品する

7月25日(木)
8月22日(木)
9月26日(木)
10月24日(木)
11月14日(木)
12月19日(木)

講 師 太田達、岩沢麻美、有職菓子御調進所 老松
時 間 15時〜16時30分(実習日は30分程度延長いたします)
*時間は受講時に相談いたします
受講料 6回30,000円(材料費込)*要申込

 詳細はコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html 

 お申込み、お問合せはコチラ
 tea@kodo-kan.com 

 

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          ■ 『北野の芸能と茶屋』■                              
              
                八十一回                       
          井上 年和

寛保二年(1742)4月

「冨田屋太兵衛 御手洗団子商売ニ付一札
一、七軒茶屋ニ往古より御手洗団子商売株御座候故、此度南御門石檀下東側ニ壱間
半四方之日小屋之儀、私御願申上候、就夫惣躰諸方江前々より七軒中として団子見せ
差出し候得共、子細御座候而地子出不申し候儀御座候、然共右場所江見世出儀新規ニ
候得共者、地子差出可申候処、右諸方へ之外聞御座候故、地子之儀段々御断申処、御
免被下か忝奉存候、仍而例年両季ニ御挨拶之為印ニ、為御祝儀一品進上之可仕候、且
又他人江見世ヲ譲り候欤、後々ニ至り右見世差出不申時ニ者、右之場所返上可仕候、
為後証如斯御座候、以上、
御境内鳥居前町七軒茶屋
寛保二年戌四月
冨田屋太兵衛
幸世様」
(北野天満宮文書)

 七軒茶屋では、各所に出店を設けて御手洗団子を商っていたようだ。宝永頃は七軒茶
屋の年寄として和泉屋半兵衛さんが良く登場してきたが、30年ほど経ち冨田屋太兵衛
さんにバトンタッチされたのであろう。

 第43回(平成23年11月15日 第139号)では元和四年(1618)に御手
洗団子を宮仕に献上するしないで大の大人が壮絶な喧嘩を繰り広げていたことを紹介
したし、第50回(平成24年3月1日 第146号)では明暦三年(1657)に南
門前の二軒茶屋に地子を課すかどうかで言い争いをしている。

 今回の南門石段下東側に建てる御手洗団子の出店では、最初から外聞が悪いから地子
を免除することとなったようだ。その代わり祝儀を差し出し、他人へ店を譲渡するよう
なことがあったときにはその場所を返上するとのことである。
 この頃になりようやく北野社と七軒茶屋は紳士協定のようなものができたらしい。

 やはり七軒茶屋は北野社から、商売上有利な場所を提供してもらい、地子も免除して
もらえるなど、可成りの便宜を図ってもらっていたようだ。

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 □■[嵯峨野学藝倶楽部] 6月開講講座のお知らせ■□

  詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」

  日程:6月5、19日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:6月1、8、22日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:6月15、29日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:15日 13時~14時
     29日 14時~15時
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/

  お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com

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         ■□■ひとこと■□■

 六月は、「水」を感じる季節ですね。
 雨の水が植物を育てるように、人の心にも潤いや栄養、豊かさをもたらしてくれるのが
日本の文化である気がします。
 そしてそんな文化の担い手となる若者の一人でいたいなぁと、思う今日この頃です。
 
                               (なんば)
 
     [次回は、7月1日(月)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。