インターンシップ生の感想文(キムハヨン)

3週間有斐斎弘道館でインターンシップをしていたソウル国民大学のキムハヨンさんが、8月5日の暁天茶会の日を最後にインターンシップを終えました。

ハヨンさんは弘道館に来るまでは茶道を体験したことがなく、弘道館に来てからも、茶会を体験する前に庭そうじやお運びなどの実践があり、最終日の暁天茶会で初めて客としての茶席を体験しました。以下はそのときの感想です。
”お渡しする菓子から、茶碗まで、一人一人のお客さんに向けたそれぞれの意味があることに感動し、これがおもてなしなのだなと思いました。弘道館での最初で最後の茶会だった暁天茶会でもその気持ちを感じることが出来ました。茶道はお点前側がお茶をだしおもてなしすることだと思っていました。しかし茶会に参加してみて、お点前側だけではなく、お客さんも一緒に参加し、その時間を楽しむことでお互いに対する感謝の気持ちがちゃんと込められているのだなと感じました。”

短い期間でたくさんの経験をし、そこからまたこちらの予想を上回る様々なことを感じ、受け取ってくれました。私たちスタッフも、3週間とても楽しませてもらいました。

ぜひ、感想文の全文をご覧ください。

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こんにちは。7月中旬から3週間弘道館にインターンに来た、国民大学日本学科3年生のキムハヨンです。
 
弘道館では毎朝、庭の掃除で一日を始めます。夏なのですごく暑いですが、綺麗になった庭や、その庭を歩くお客さんたちを見ると、掃除したやりがいを感じます。
詳しくではありませんが、お茶の飲み方はテレビで見たことがあるのでおおまかに分かっていました。しかし、茶道についての知識は一つもなかったので、道具の名前を覚えるのにも数回聞いた後覚えることが出来ました。お茶の飲み方について学び、お運びの仕方も学んだ一時間ぐらい後にすぐお運びをする機会が与えられて、緊張しましたが、横で助けてくれた弘道館の方々のおかげでうまくできました。その次からは浴衣を着てお運びをすることになったので、緊張したのはもちろん、うまくやらないといけないという責任も感じました。大勢のお客さんがいらしたので、何十回も正座をし、同じ行動を繰り返すことで、途中で疲れを感じましたが、お客さんからの「ありがとう」という言葉で元気を取り戻せることが出来ました。お渡しする菓子から、茶碗まで、一人一人のお客さんに向けたそれぞれの意味があることに感動し、これがおもてなしなのだなと思いました。弘道館での最初で最後の茶会だった暁天茶会でもその気持ちを感じることが出来ました。茶道はお点前側がお茶をだしおもてなしすることだと思っていました。しかし茶会に参加してみて、お点前側だけではなく、お客さんも一緒に参加し、その時間を楽しむことでお互いに対する感謝の気持ちがちゃんと込められているのだなと感じました。

また、太田さんの講義に行ったときです。京菓子について学び、直接京菓子をデザインする講義でした。そこには老若男女、多くの人が参加されていました。時代が変わるにつれ、なくなっていく伝統文化が出てきていると聞いたことがありました。しかし、今回の講義でお年寄りの方々だけではなく、若い方や子供たちの積極的な参加を見て、多くの人が伝統文化を保って行こうとしているのだなと感じ、京菓子や茶道をはじめ、日本の伝統文化は、たくさんの人に愛されているということを感じました。
 
もともと日本の文化に興味や関心がありましたが、伝統文化は接する機会があまりありませんでした。しかし、この3週間の間、草履を創ったり、竹井戸蓋も作ったり、普段ではなかなかできない体験もたくさんしたので、茶道だけではなく、色んな伝統文化も体験でき、すごく良い思い出が作れました。それだけではなく、直接お茶を点てたり、お運びをしたり、茶会に参加したことで、お茶の勉強もでき、お茶に対する興味も増してきました。また、いつも優しく教えてくれたり、接してくれた弘道館の皆さんのおかげでより楽しく過ごすことが出来ました。すごく感謝しています。楽しかったです!今回色んな経験を通して、日本についてより深く知ることが出来ました。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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