韓国からのインターン生の感想 その②

韓国のソウル大学から弘道館にインターンに来て下さっている
ギョム君とジンちゃんの弘道館生活も2週間を過ぎました。
弘道館にも慣れ、呈茶のお手伝いなどもしてくれています!
毎日書いてくれている感想文の一部を抜粋しましたので、ぜひご一読下さい。

◆ジンちゃんの感想文
庭の掃除は自分の視点から見てキレイに片付ける作業であるそうです。
そのため遠いところ、近いところで 一つのポイントを眺め、それを私なりに整頓してみることにしました。
実は 片付けを始めた時には庭も自然であるのにどうして切ったり無くしたりしなくてはならないのであろうと考えてましたけど、やっているうちにその意味を理解するようになりました。自然をもっと片付いた形にしてそれを誰でも楽しめるようにすることであるということを知ることができました。
弘道館の初釜の日は、朝7時30分に出勤して準備をしました。お客様が座れるところを拭いてから、草履の準備をしました。茶室に入る前に草履を履いて庭を渡りますのでキレイに並べておきました。
それから浴衣を着ました。男子の浴衣でしたが、便利だったのでとても満足しました。似合うと言われました。
私たちの役割はお客様が庭を眺めながら渡るために草履を準備して歓迎することから始まりました。草履を整理してまだあったところにキレイに並べることが一番大事なことでした。 そして順番になると昨日折ったチラシをお客様に渡しました。弘道館の一年の講座が乗ってある大事なチラシなので一枚づつ配りました。
そして最後のお茶会には参加することになりました。略式のお茶会でしたけどとても勉強になりました。説明を一緒に聞いていたらもっといろんなものを理解することができました。
今まで掃除してきた庭が綺麗だとお客様から言われとても幸せでした。

◆ギョム君の感想文
ある日の午後、太田先生が出演している過去の番組「ようこそ先輩」を見ました。
「想いをお菓子で伝える」「政治家がお菓子を作りつつ 相手を想うことができたら世界が平和になる」と言う太田先生の言葉がすごく印象的でした。
番組の内容の中で、 子供たちがお菓子を渡したい相手が喜びそうなことを考えて悩むことが素晴らしいと思いました。
「人と人を結びつけてくれるお菓子」「もらった相手が喜ぶ姿を見ると自分も喜べる」などなど素敵なことばかり教えてもらいました。

初釜の日は、お茶会が六回もありました。そのため仁さんと私は生まれて初めて着物を着ました。着方がすごく複雑で難しく太田先生に着せていただきました。初めて着た着物は 弘道館の雰囲気とすごく似合ってました。
一日中草履を片付けたりチラシを配ったりしましたがチラシを配るたび太田先生がお庭のことをほめてくださいました。やはり人は褒められると嬉しいものです。
最後のお茶会には参加させていただいたのですが初めて飲んだ濃茶は苦くて少し苦手でしたが、今日のお菓子である花びら餅は日本で食べたお菓子の中で一番美味しかったです。
話はひょっとすると退屈になるかもしれないのですが太田先生のユーモアがひたすら楽しいお茶会を作ったと思います。
お茶会のあとには本物の刀を持って写真を撮ることができて素晴らしい一日でした。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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