『手のひらの自然 京菓子展 2022』枕草子を読んでみる ②推薦図書

 今年で八年目となる京菓子デザイン公募展「京菓子展 2022 – 手のひらの自然」、テーマは『枕草子』です。今回は『枕草子』の本をご紹介します。

『枕草子』はエッセイなので、全文を一から読むというより、タイトルなどで気になる章段を読んでいくのがおすすめです。

 

◆初心者向け

松尾聰/永井和子『日本の古典をよむ(8) 枕草子』小学館、2007年

著名な段の現代語訳と原文だけを、注釈なしで読めます。

・角川書店『枕草子 ビギナーズ・クラシックス日本の古典 』角川ソフィア文庫、2001年

著名な段の現代語訳と原文のみを読むことが出来ます。簡単な解説やコラム、イラストつき。

 

◆全文を読む

・石田穣二『新版 枕草子』角川ソフィア、1979年 上下

原文、脚注あり。後ろにまとめて現代語訳つき。

・上坂 信男 『枕草子』講談社文庫、1999年 上中下

段落ごとに注・現代語訳つき。

 

◆本格的に読む

・池田亀鑑ほか『日本古典文学大系(19)枕草子・紫式部日記』岩波書店、1958年

・ 渡辺実 校注『 新日本古典文学大系』岩波書店、2017年

図書館や大学に必ずある定番。原文と注のみで現代語訳はありません。

・萩谷朴『新潮日本古典集成』新潮社 上・下 三巻本★

本文横に赤字で現代文がつきます。古典の注釈書にも関わらず日本文学大賞を受賞していて評価が高く、精巧な注釈が魅力的です。異端の説も多く、他と読み比べると面白いです。

 

◆その他

・山本淳子『枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い』朝日選書、2017年

読みやすい枕草子の解説書です。枕草子には書かれていない清少納言や中宮定子の悲しい出来事とは…。

・池田 亀鑑『平安朝の生活と文化』ちくま学芸文庫、2012年

本書は、清少納言が生きた平安時代の生活や文化について学べます。分からない古典用語を辞書のように調べることもできます。

 


京菓子展2022「手のひらの自然ー枕草子」の作品公募がスタートいたしました!

八年目となる本年は、千年以上も前に著された、清少納言の『枕草子』をとりあげます。ご応募お待ちしております。

▼応募フォーム(ページ最下部の「応募フォーム」よりお進みください)

https://kyogashi.jp/application2022

 

京菓子展2022「手のひらの自然ー枕草子」

▼応募受付6月20日(月)〜8月31日(水)必着

▼募集部門

①京菓子デザイン部門/どなたでも応募可能。菓子職人が、デザイン画を菓子にします!

②茶席菓子実作部門/実作可能な方。※年齢、国籍、プロ・アマは問わない。

 

※大切なお知らせ※

これまで、制作費等を含めて無料にて応募をいただいてまいりましたが、本年より、京菓子デザイン部門の一次審査通過者には、審査および展示等のための菓子作品20個を制作するための費用の一部として20,000円をお支払いいただくことといたしました。また、これまでデザイン部門の方には作品を実食していただくことができませんでしたが、今回より、ご自身でデザインされた菓子作品を4個発送させていただくことにいたします(25歳以下の学生は除く。また発送先は日本国内に限る)。展覧会の開催継続のためご理解のほどお願いいたします。なお、25歳以下の学生は引き続き無料といたします。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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