弘道館12月のまとめ(ハイライト)

◆12月2日(土)〜12月17日(日)
【企画展】はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展〜語りがたきものに触れて〜

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトは、福島県の文化や自然の豊かさの再発見と、2011年以降に福島がおかれた状況への文化的アプローチによる共有と発信を目的とし、2012 年から活動しているアートプロジェクトです。近年は、過去・現在・未来の福島を伝えるこれまでの活動成果作品を通して、福島が抱えた課題を広く日本の問題として共有しようとする「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展」を各地で行っています。
今年度2回目となる開催地は京都、そして4つのコンセプトのうち「悼む」を有斐斎弘道館を会場として開催しました。
今までにない、またいつもとは違う雰囲気の弘道館を、楽しんでいただけたのではないでしょうか。

◆12月2日(土)〜12月15日(金)
ゴトウ千香子 歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 版画展

江戸時代の庶民が熱狂した歌舞伎芝居の世界。日本人が永く愛してきた忠臣蔵という作品を通して、現代の日本人が忘れかけている何かを思い起こすきっかけになればという想いで開催しています。

今回の展覧会は五段目《山崎街道》の作品を中心に構成しました。

◆12月9日(土)
吉坊のゆらり咄

吉坊のゆらり咄は、今回で10回目の開催となりました。テーマは「けんげしゃ茶屋」。
江戸時代の学問所址として、落語と芝居のことを語り合う時間は、とても貴重です。
ご来場いただいた皆さま、そしてご多忙のなか趣旨に賛同いただきご協力いただいている桂吉坊さん、木ノ下裕一さんに心より感謝申し上げます。ぜひ次回もお楽しみに!

◆12月10日(日)
忠臣蔵茶会×講談

今回の忠臣蔵茶会×講談のテーマは「義士銘々傳 堀部弥兵衛」。
講談は、若手ナンバーワンの講談師・旭堂南青さんです。
2011年に有斐斎弘道館にテレビの取材に来られたことがきっかけで、江戸時代の学問所址を再興しようという趣旨に賛同いただき、毎年12月に忠臣蔵四十七士の話(忠臣蔵外伝と言います)を語っていただいてきました。
旭堂南青さんは来年、真打ちへの昇進が決まられたそうです!真に迫るお話に、来られた方も真剣に耳を傾けていました。そして講談につづく茶会は、討ち入りの趣向です。
お茶と忠臣蔵の深い関係を、毎年少しずつ深めていく弘道館ならではの講談×お茶会。来年もぜひお楽しみに。

◆12月17日(日)
トークイベント

第一部:トークイベント「地方を内包する文化都市―京都で考える福島・東北・日本」
第二部:トークイベント「祀る・鎮める―向き合う文化」

12月2日〜17日まで開催していた展覧会、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展〜語りがたきものに触れて〜に関連して、最終日にトークイベントを開催しました。第一部は同志社大学教授の佐々木雅幸氏、福島県立博物館館長の赤坂憲雄氏、そして有斐斎弘道館館長の濱崎による対話、第二部は宗教学者の山折哲雄氏、赤坂憲雄氏との対話でした。
私たちに様々なことを問いかけられた展覧会・トークイベントであり、有斐斎弘道館も今後「文化」に対して、ますます大きな使命感をもって取り組んでいかねばならないと感じました。

◆12月17日(日)
クリスマス茶会

1年に1回の特別な茶道具、飾り、室礼やオルガン演奏。小学生のお客さまにもご参加いただき、とても喜んでいただきました。
本年も多くの方々にお越しいただき、ありがとうございました。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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