本日、7月7日は、七夕。
二十四節気の小暑(しょうしょ)です。
小暑とは、これから暑さが本格的になる季節。
まもなく梅雨が明ける頃で、集中豪雨が多く発生するとのことですが、
先日から九州の方は記録的な集中豪雨で大変心配です。
またお天気が崩れやすいので皆様もぜひお気をつけくださいませ。
七夕は、統計的に雨の日が多いようで、
今夜の京都は曇/雨といった具合。
織姫と彦星の伝説にならって天の川を仰ぎ見ることは
なかなかできないですね。
ところで、弘道館の大きなイベントの1つ、
京菓子展のデザイン公募が先週からスタートしました。
・京菓子展公式ページ
https://kodo-kan.com/kyogashi/
今年の京菓子展のテーマは百人一首です。
そこで、天の川にちなんだ和歌を一首。
『かささぎの渡せる橋におく霜の
白きを見れば夜ぞ更けにける』
中納言家持
この和歌の「かかさぎの渡せる橋」とは、七夕の夜に天の川にかかる橋のことで、
宮中に降りた霜の美しさをみて、七夕の伝説と我が身を重ねたのだろうということです。
ただ、よくよく考えると、この和歌の季節は「冬」。
七夕は夏なので、一瞬、季節感が分からなくなるかも。
*筆者は悩みました。。。
想像を重ね、個人的な解釈ですが、
「冬に夏の和歌を詠む」というギャップに、
中納言家持の恋い焦がれる切なさが込められているのではないかと。
一つの和歌をゆっくり丹念に味わうと
新しい発見があるのだなぁと改めて思いました。
皆様もぜひ、弘道館にお越しいただき、伝統的なお庭や建物に触れて、
いつもとは少し違う「思いを巡らす時間」を過ごしていただけたらと思います。
(写真・文責:亀田)