本日の有斐斎弘道館(節気:清明)

本日の有斐斎弘道館(節気:清明)

少し日が過ぎてしまいましたが、4月5日(木)は二十四節気の清明(せいめい)でした。

清明は「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味です。清明の時期の七十二候では、

初候 「玄鳥至(つばめきたる)」

次候 「鴻雁北(こうがんかえる)」

末候 「虹始見(にじはじめてあらわる)」

となります。

桜が咲き乱れ、ツバメが空を舞い、その年の初めての虹があらわれるなどすべての生命が活き活きと輝きだす節気とされますが、今年は春の訪れが急すぎて、すでに私たちが「桜の時期」と感じる様子は過ぎてしまいました。

弘道館の裏庭では晩春の花である山吹は先週で花の季節を終え、今は初夏に咲くしゃがが満開となっています。週末「春の茶事」にお越しいただいたお客さまの中にはご覧になっていただいた方もおられるかと思います。

そんないささか早すぎる季節を過ごしている今年ですが、気持ちはまだまだ新しい季節の訪れを感じていらしゃる方も多いのではないでしょうか。

1月と共に、4月もさまざまなものが新しく芽吹く、何かをスタートさせるのに相応しい時期ですね。
弘道館では今年初めての試みとして、「香道」についての講座を開始いたします。「香道さろん」は香道志野流二十一世家元継承者である蜂谷宗苾氏を講師にお迎えする実践を交えながら学ぶ香道がはじめての方を対象とした講座です。四季折々の香を楽しむことで今よりも、もっと季節を感じて楽しんでいただけるのではないでしょうか。

香道さろん

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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