京菓子づくり体験会に参加いただいた北神理紗子さんに、
菓子づくりワークショップのご報告いただきましたので、
こちらに掲載させていただきます。
7月21日(木)に開催された本講座は、10/22(土)〜11/6(日)に開催される京菓子展「蕪村と若冲」2016の公募に向けて京菓子をつくる体験会です。
私は和菓子を作るのは初めてだったのですが、先生のわかりやすく丁寧な実演があり、初心者でもスムーズに作ることができました。
外側のこなし(白餡を主原料に蒸して作る和菓子の生地)と中身の白餡は用意されており、そこからかたちを作っていきます。こなしをやわらかくするために練り、色をつけ、かたちを作り、細かく表現をつけていく過程は、芸術作品をつくっているようでした。
今回は京菓子展「蕪村と若冲」2016に向けて、若中と蕪村の特徴と捉え方についてもいろいろとお話を聞きました。若中は絵を見てイメージが湧きやすいですが、蕪村はどちらかというと俳句などの文字からひらめきを得るのがよいのでは、というアドバイスがありました。
また印象的だったのは、和菓子の楽しみ方のお話でした。お菓子をつくるときは伝えたい(表現したい)エッセンスを凝縮して、和菓子のかたちに表現する。そして見る(食べる)ときは、何を表現しているか推測しながら楽しむ。お菓子に名前がつくとはっきりそのように見えますが、名前を聞くまでは想像力が掻き立てられ、何のかたちか推測するという楽しみがあるというお話でした。
見たり食べたりするだけではわかりませんでしたが、体験することで和菓子のつくりにも奥の深さがあるのだと実感し、とても興味がわきました。
また体験するまでは、和菓子への出展など難しそうだと思っていましたが、経験や知識がそれほど深くなくても楽しんでできることだと感じたので、少しでも興味がある方にはとてもおすすめです。
・京菓子展 特設ホームページ
http://kodo-kan.com/kyogashi/
北神 理紗子(Kitagami Risako)