京菓子づくり体験会に参加いただいた山本真理子さんに、
菓子づくりワークショップのご報告いただきましたので、
こちらに掲載させていただきます。
2016年10月22日(土)から11月6日(日)まで弘道館にて、京菓子展を開催します。
これは、デザインを公募して、行われる展覧会で、
今年のテーマは、「手のひらの自然 蕪村と若冲」です。
これに向けて、第1回目の事前説明会と京菓子づくりの体験会が開催されました。
今回のワークショップは、講師の杉山先生、太田先生に、
京菓子や、若冲・蕪村というテーマから作品を作る時のヒント、
アドバイスをいただき、その後、実際にお菓子を試作しました。
今回のテーマである、若冲と蕪村は全く異なる作風で、
それをどういう切り口からどのように表現していくかというところに、
おもしろみがあるというお話がとても印象的でした。
手のひらにのる小さなお菓子の中に、
世界観を表すために、いろいろ試行錯誤してみるのも、
おもしろいと思います。
試作では、こなしという素材を使って、
自由にお菓子を作りました。
初めは、粘土のようなかたまりが、
さまざまな色、形に姿を変えていきます。
先生がお手本を見せてくださり、その後各自で作りました。
普段はお店で完成品しか目にすることはできないですが、
お菓子が出来上がっていくところ、
プロの手元を間近で見られる貴重な機会でもあります。
参加されている方は若冲の絵や京菓子の本を見ながら、
作り方を先生に相談したり、
お菓子のイメージを伝えて先生に
丁寧なアドバイスをもらったりして、
思い思いの作品が出来上がりました。
ちなみに、試作したものはお持ち帰りできます。
仕上げを見ていても、ヘラや手の使い方で、
さまざまな形が作れることに驚きました。
見せ方や置き方、角度のつけ方などのアドバイスで、
作品が美しく見えるようになり、
細部へのこだわりの大切さを感じました。
完成した作品に名前をつけてみて、
食べてみて、楽しみ方もいろいろです。
わたしは、食べることしか考えてなかったのですが、
作った方の想いを、色や形だけでなく、名前や素材も含めて、
口に入れる前に想像してみようと思います。
京菓子展がどんなものかを知ったり、
公募について質問したり、ヒントをもらえたりする
貴重なチャンスでもありますし、
京菓子というものに触れてみる機会でもあります。
次回でワークショップは最後となります。
8月7日(日)開催で、申し込み受付中です。
なお、京菓子展のデザイン公募は 9月10日(土)までです。
どんなお菓子が生まれるか、今から京菓子展が楽しみです。