伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第239号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:239(2016/2/2)
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■□■もくじ■□■
■新年のご挨拶
■【連】からのお知らせ ——- 「弘道館と京都の文人サロンをWikipediaに
載せよう」を開催します。
「土御門ことばあそび」のご案内
弘道館講座のご案内
「能あそび」2016年のご案内
■(連載)『ニッポン城郭物語』——————– 第百七回
■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————– 第百四十回
■[嵯峨野学藝倶楽部]2月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「弘道館と京都の文人サロンをWikipediaに載せよう」を開催します。
市民が地域のARTS(文化芸術)について調べ、Wikipediaの記事にまとめ、情
報提供をするプロジェクト、Wikipedia ARTS(ウィキペディアアーツ)。
弘道館やそれらの周辺の文人ネットワークに焦点を当て、Wikipediaに記事を掲
載してみませんか。記事を書いたことのない方でも大丈夫です。書き方のレクチャ
ーや司書さんが資料の探し方も教えてくださいます。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
日 程:2月6日(土)
時 間:13時~17時
場 所:有斐斎弘道館
参加費:1,000円(茶菓子付き)
定 員:30名
主 催:ARTLOGUE、有斐斎弘道館
協 力:京都府立図書館、オープンデータ京都実践会アート部
後 援:OpenGRAM Japan
詳細、申込先はコチラ
https://artlogue.doorkeeper.jp/events/36855
お問い合わせはコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「土御門ことばあそび」のご案内
日本語の美しさ・伝統定型詩の楽しさをご一緒に味わってみませんか。
かつて日本人の教養のベースには和歌があり、俳諧・俳句がありました。
和歌、それにつらなる近代短歌は1300年、俳諧・俳句は600年余の歴史を
持ち、またいづれも茶道をはじめ他の日本の伝統文化とも密接な関わりがあります。
今回のお題は『初』。
初心の方へは、サポート・アドバイスもありますので、お気軽にご参加ください!
日 程:2月7日(日)
時 間:13時~15時
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(学生1,000円/要学生証提示)
※茶菓子付き
お問い合わせはコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「吉坊 ゆらり咄」を開催します!
色街の灯りうつる光と影
一目惚れの
二人が仲を
密月沈む
四つの袖
いついつまでもと
睦まじく
七生までもと
約束も
苦界を渡る船もなし
二〇一五年大晦日 城井十風
江戸時代の学問所・弘道館で楽しむ落語の世界。
若手人気落語家・桂吉坊さんをお迎えします。そして後半の、桂吉坊さんと木ノ
下歌舞伎を主催の木ノ下裕一さんの凸凹コンビによる楽しい芝居トークもお楽しみ
に。
ご参加をお待ちしております!
日 程:2月13日(土)
時 間:18時より
出 演:落語「たちきり」(桂吉坊)
芝居トーク「封印切」(桂吉坊、木ノ下裕一)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:3,500円(茶菓子付き)
詳細はコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせはコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー百十七幕ー
梅原 和久
京都市は今、7日の市長選に向けて、選挙戦の真っ最中である。争点は色々ある
が、その中の一つに、昨年10月にも取り上げた、二条城の駐車場問題も含まれて
いる。
簡単に振り返ると、市が昨年3月に策定した「元離宮二条城東側空間整備基本計
画」において、現在東大手門前にある駐車場機能を一部移設し、城の北西部の外堀
端に、新たにバス20台分の新たな駐車場を作る案が示されたことが事の発端。
竹屋町通りをはさんで二条公園の真向かいの場所であり、しかも駐車場整備のた
めに130本余りの樹木も伐採するというこの計画には、すぐに反対運動が起こっ
た。
これを受けて、市は、バス10台分の規模に縮小すると表明したものの、建設案
自体はそのまま。堀川通り沿いの乗用車駐車場に観光バスも停めれば良いのでは、
という市民団体からの提案にも、「修学旅行の観光タクシーや、障害者や高齢者な
どのマイカー利用が多い」ことを理由に乗用車用駐車場の規模縮小案を却下。更に、
「北西部の新たな駐車場には警備員を置くため、現在より安全」と言ってみたり、
先日NHKのニュースで取り上げられたときには「樹木に歴史的な価値はなく、観
光客への対応に駐車スペースは必要」との従来の主張を繰り返していた。
しかし、客観的に見ても、この対応ではかなり厳しいだろう。確かにこの場所は
二条城の歴史において、現在に至るまで何もなかった場所である。そこに生えてい
る樹木に歴史的価値がないのも事実。ただ、だから開発OK、ということにはなら
ないのだ。反対派との論点が完全にすれ違っている上に、市の説明に説得力がない。
この駐車場整備が、「世界遺産コアゾーンを破壊する愚行」だという市民団体の
主張の方が、日頃から二条城の遺産を後世に伝えるための努力を続けている二条城
管理事務所を中心とした市の主張よりも、よほど一般市民の心情に添うのが、何だ
か悲しいではないか。
仮に現職が選挙に勝ったとしても、この駐車場計画については見直しが必要だと
思う。強行して実現したとしても、将来負の遺産となってしまうだけではないだろ
うか。
■『北野の芸能と茶屋』■
-第百四十回-
井上 年和
大正十五年(1926)7月
「上七軒の芸妓 野上金太郎(その5)
上七軒遊廓は京都市内の北西部に偏してゐるから以前は市の東南部から見て、
何だか遠隔の地に行く様に思はれたが、現今は電車もあり自動車もあるから往復
には易々たるものである。左ればこそ以前上七軒の遊客は多く西陣方面の人に限
られてゐた様であったが当今は其方面ばかりの人でない。随って上七軒芸妓に馴
染む人が非常に多くなった。そして上七軒に遊ぶ人は概して技芸界の好事者であ
る。近頃上七軒芸者の芸熱ますます向上の一原因も亦其処に存するかと思ふ。」
『技芸倶楽部4巻7号』
京都電気鉄道会社により市電が施設されたのは明治28年(1895)で、明
治38年(1905)京都駅から北野下ノ森への路線が開通し、明治45年には
北野まで延長され北野線は完成をみた。また、日本でタクシーが走り出したのは
明治45年(1912)で、この頃から市街地から少し離れた上七軒に通う交通
の便も整備され、西陣地方以外の客も上七軒に馴染むようになったという。
そして、わざわざ上七軒まで遊びに来る客は「技芸界の好事者」で、芸者の芸
熱もますます向上しているというのである。
この様な相乗効果が生まれるのも、芸能の聖地として北野社と一体的に発展を
遂げてきたという歴史的な背景が大きく影響していると考えられる。
上七軒の芸能が発展するのは必然的であると言えるのである。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 2月開講講座のお知らせ■□
詳しくはhttp://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日 コース)」
日 程:2月3日、17日、24日
時 間:9時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
講 師:西村 宗靖・太田 宗達
場 所:嵯峨野三壷庵
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
日 程:2月13日(土)、21日(日)、28日(日)
時 間:9時~18時(ご都合の良い時間にお越しください)
講 師:西村 宗靖・太田 宗達
場 所:嵯峨野三壷庵
※見学/体験も、随時受付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
■「今様・白拍子教室」
日 程:お問い合わせください。
場 所:嵯峨野三壷庵
時 間:13時~14時30分
講 師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→info@imayou.jp
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
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■□■ひとこと■□■
冬がきたのかよく分からないまま、春の香りがしてまいりました。
が、また来週冷えるそうですので、みなさまお身体にはくれぐれも
お気をつけくださいませ。
[次回は、2月15日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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