嵯峨野文化通信 第233号

伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第233号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                  ■VOL:233(2015/10/15)
   
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                 ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ —–「帯を知る、帯を楽しむ」を開催します
                弘道館講座のご案内
               「手のひらの自然ー京菓子と琳派」展 2015
                           のお知らせ         
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————– 第百三十四回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]10月開講講座のお知らせ

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             □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■「帯を知る、帯を楽しむ」を開催します
 
  「ほんものの西陣織」の文化を伝えるために、西陣の織元と弘道館が思考を凝ら
 したイベントも、9回目となりました。
  今回のテーマは「○」。座談会では、西陣織の工程のひとつ「図案」について、
 図案家の戸梶宗廣氏に実際に図案を描いていただきながらお話をお伺いします。
  お誘い合わせのうえ、ご参加ください!  

 日 程:10月18日(日)
 時 間:11時〜16時
 座談会:「図案〜紋様の種〜」11時〜、14時〜(各回約40分)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(学生1,000円、要学生証提示)
     ※テーマに合わせた茶菓子付き
 
 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■弘道館講座のご案内

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 程:10月22日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「川上不白」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 程:10月22日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 程:11月14日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「新嘗祭を考える」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

  
 

 ■「手のひらの自然ー京菓子と琳派」展 2015のお知らせ

  日本の美意識を代表する京菓子と琳派。
  先日こちらでも公募した「琳派が描く自然」をテーマにした京菓子作品の中から
 選りすぐりの作品を展示します。
  また、会期中には京菓子を作って語り合う「京菓子論技」や、展示作品の菓子を
 抹茶とともにお召し上がりいただけたりと、さまざまなお楽しみもあります!
  現代の感性で琳派を捉え、新たな京菓子が誕生する瞬間を体感しにいらしてくだ
 さい。
  
 〈本会場〉 
 日 程:10月25日(日)〜11月7日(土)
 時 間:10時~17時
 会 場:有斐斎弘道館
 入館料:500円(呈茶は別途1,000円)
 
 〈特別会場〉
 日 程:10月21日(水)〜11月27日(火)
 時 間:10時~20時 ※最終日は16時閉場
 会 場:京都高島屋6階美術画廊
 入場料:無料

 ■京菓子論技
 日 程:11月2日(月)、4日(水)
 時 間:11時〜12時
 講 師:杉山 早陽子
 会 場:有斐斎弘道館
 参加費:3,000円(入館料含む)
     ※要予約
 
 詳しくはコチラ(「手のひらの自然ー京菓子と琳派」展 2015公式HP)
 http://kodo-kan.com/kyogashi/
 ※申込フォームあり 
 
 お問い合わせはコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:info@kodo-kan.com

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       ■『北野の芸能と茶屋』■
                 
               -第百三十四回-
                                井上 年和

 大正十五年(1926)7月 「上七軒の巻(その4)」
 「各種の団体
 上七軒遊廓に於ける技芸錬磨の団体としては舞踊に楓錦會、少女舞踊に若葉會、浄
 瑠璃にみたらし會、少女の若芽會の四団体がある。中にも楓錦會は春に研究会、秋
 に温習會を催す主要の団体であり、みたらし會は義太夫の練習機関で此の外芸妓の
 有志者が常磐津を常磐津文字八師に、清元を清元太兵衛師に就いて稽古をしてをり、
 又以前には長唄の団体として団子会、美成會等があったが現今は解散して無い。」
                           『技芸倶楽部4巻7号』

  上七軒には「楓錦會」、「若葉会」、「みたらし会」、「若芽会」という4つの
 団体があったらしい。
  「楓錦會」は舞踏、「若葉会」は少女舞踊、「みたらし会」は浄瑠璃や常磐津、
 「若芽会」は少女のそれぞれの発表会でこの頃には他の花街でも様々な会を結成し、
 それぞれに発表会を催すのが盛んであったようだ。

  技芸倶楽部より年表を纏めると、楓錦會は4月と11月の温習会、若葉会は3月、
 みたらし会は不定に発表していたようであるが、若芽会というのは見当たらない。
 みたらし会は浄曲会、演芸会なども催していて浄瑠璃を基本とした発表意欲に富ん
 だ会であったようだ。
  上七軒では他にも「団子会」や「美成会」、「絲竹会」などによる演芸会、演奏
 会もあり、舞台発表は現在よりも相当盛んであったようだ。ただし、団子会や美成
 会は大正終わりには解散されていたようで、会の解散・統合は他の花街でも行われ
 ていて、組織の合理化が図られていたようである。

  これらは勿論当時の女紅場における教育の一環であって、稽古の成果を世に知ら
 しめることは、花街の存在をPRするためにも重要であったに違いない。

  近代における上七軒花街は、技芸の修練とともに発展し、拡大していったと言え
 るのである。

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 10月開講講座のお知らせ■□

   詳しくはhttp://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日 程:10月28日(水)
  時 間:9時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講 師:西村 宗靖・太田 宗達
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
  日 程:10月17日、31日(土)
  時 間:9時~18時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講 師:西村 宗靖・太田 宗達
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

 ■「今様・白拍子教室」
  日 程:お問い合わせください。
  時 間:13時~14時30分
  講 師:石原 さつき
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→info@imayou.jp
   URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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                ■□■ひとこと■□■
     
    先日、弘道館の講座に来てくださる受講生の方より、11月の季節の
    モチーフは?との質問をいただきました。
    私は、「紅葉」や「銀杏」・・?などしか思いつきませんでした・・・
    意外と難しい11月。。
    どなたか、何かありましたら教えてください!

     [次回は、11月1日(日)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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