嵯峨野文化通信 第209号

伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第209号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                  ■VOL:209(2014/10/16)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——中田智之の「数寄屋講座」への誘い
                第4回「近世京都学公開講座」を開催します!
  琳派400年企画展「手のひらの自然  
                      ー京菓子と琳派」が始まります!
                「茶会はじめ」のご案内
                「祈りの形ー京菓子ー」のご案内
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百十二回 
  ■(連載)『淇園とその仲間たち』——————— 第九回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]10月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■中田智之の「数寄屋講座」への誘い

  現代の数奇者、中田智之氏による数寄屋講座を開講します!
  これまで数々の茶事をされてきた中田氏より、茶事の趣向はどのように組み立て
 られるのか、楽しく解説いただきます。
  関連企画として、講座で解説いただいた道具を用いて本格的な茶事も開催します
 !ぜひご参加ください。
   
 日 時:10月21日(火)
 テーマ:「茶杓についてseason.1ー楽々荘の懐石道具ー」
     中田智之の大好きな、原叟のつくった茶杓四本に触れて、茶杓の銘と筒書
     について学びましょう。

 日 時:12月9日(火)
 テーマ:「折敷・四ツ碗・向付の取り合わせseason.1ー楽々荘の懐石道具ー」
     中田智之がこれまでしてきた数々の茶事の取り合わせを実際に見てみまし
     ょう。
 
 日 時:2月17日(火)
 テーマ:「茶室のしつらいseason.1ー取り合わせの中で仕覆を考えるー」
     一つの茶席でも仕覆を変えることによって茶席の雰囲気ががらりと変わり
     ます。仕覆の使い分けを学びましょう。

 時 間:14時〜15時半(90分)
 講 師:中田 智之(楽々荘 主人)
 
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:中田智之(楽々荘 主人)
 参加費:5,000円(呈茶、菓子付き)

 □関連企画「茶事」 
 日 時:11月28日(金)
 テーマ:「宗旦をしのぶ茶事」

 日 時:1月23日(金)
 テーマ:「根来ごろごろ紹鴎茶事」

 日 時:3月6日(金)
 テーマ:雛茶事

 時 間:正午席入(正午の茶事)
 席 主:中田智之(楽々荘 主人)
 場 所:田中源太郎翁旧邸 楽々荘(京都府 亀岡市)
 参加費:各50,000円
 対 象:「中田智之の数寄屋講座」を受講したことのある方
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 

 ■第4回「近世京都学公開講座」を開催します!

  2015年の琳派400年を記念し、京都ではさまざまな催しが開催されます。
  有斐斎弘道館でも、琳派の花鳥風月をテーマに、京菓子展を開催いたします。近
 世を彩った琳派の功績を改めて考えてみませんか。
  ご参加お待ちしております。

 日 時:10月25日(土)
 時 間:14時〜15時30分
 テーマ:「琳派四百年ー宗達・光悦から抱一・機其一までー」  
 講 師: 井田 太郎氏(近畿大学文芸学部准教授)
 場 所: 有斐斎弘道館
 参加 費:1,000円(近世京都学会会員は無料)

 詳しくはコチラ
 http://kinsei-kyoto.com/event.html(近 世京都学会HP)

 お問い合 わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
 
 

 
 ■琳派 400年企画展「手のひらの自然ー京菓子と琳派」が始まります!

  京菓子の多様な文化的役割を考える試みとして、弘道館にて毎年開催している「
 菓子の展覧会」。
  本年のテーマは「琳派における花鳥風月」。多くの工芸品に琳派意匠がみられる
 ように、 和菓子にも多くの琳派意匠が取り入れられています。
  今回は、一般公募も含め京菓子における琳派を現代の完成で捉えた和菓子作品を
 展覧します。会期中には、展覧会にちなんだ茶会や、展示作品の菓子を実際にお召
 しあがりいただけます。
  お誘い合わせのうえ、ぜひご来館ください。

 日 時:10月28日 (火)〜11月6日(木)
      ※10月30日(木)は講座開催のため休館
 時 間:10 時〜17時(16時30分最終入場)
 場  所:有斐斎弘道館
 入 館料:500円
     ※別 途800円で菓子(展示作品)と抹茶
 
 【関連茶会】
 「かわいい茶 会ーfusion party」
 日 時:10 月31日(金)
 時 間:11 時、14時
 席 主:田中 優子、秋山亜弓(有職菓子御調進所 老松)
 
 「お茶どう ぞ」
 日 時:11 月4日(火)
 時 間:17 時、18時30分
 席 主:太田 達(有斐斎 弘道館)

 「水を食べ る」
 日 時:11 月5日(水)
 時 間:17 時、18時30分
 席 主:杉山 早陽子(有職菓子御調進所 老松/日菓)
     勝冶 真美(有斐斎 弘道館)
 
 定 員:各席 10名
 参加費:各席 2,000円 ※要予約

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com
 

 ■「茶会はじ め」のご案内

  茶会にいってみたいけど、ちょっと不安・・という方のための講座です。
  11月より土曜日の開講になりました!お仕事などがあり平日は無理だった方、
 ぜひこの機会にご参加ください!
  
 日 時:11 月8日(土)茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見
     12 月6日(土)茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方
     1月 10日(土)茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方
     2月 14日(土)茶道具についてまなぶ/拝見の仕方
     3月 14日(土)正客になった場合は/客の実践(総復習)
 時 間:13 時30分〜15時
 講 師:高田 宗真
 参加 費:15,000円(全5回)
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い 合わせ、お申込はコチラ
  TEL :075ー441ー6662
  MAIL:kouza@kodo-kan.com

  
 ■「祈りの形ー京菓子ー」のご案内

  創作和菓子ユニット「日菓」で活躍される杉山早陽子さんによる「御菓子丸」と
 、太田達による「御菓子角」が、「祈りの形」を展開します。
  期間中には、菓子の販売や茶会も開催されますので、お誘い合わせのうえご参加
 ください!

 日 時:10月18日(土)〜10月23日(木)
 時 間:12 時〜19時
     ※21日(火)は18時まで。23日は16時まで。
 場  所:Gallery Shimada deux(神戸市中央区山本通2ー4ー24リランズゲート
     1階) 
 
 □生菓子の販売
 日 時:10月18 日(土)、19日(日)
 御菓子角と御菓子丸の生菓子 各1個の2個セット800円 
 ※各日限定10箱

 □悔過茶会(けかちゃかい)
 日 時:10月19日(日)
 時 間:13時、15時
     ※約1時間程度
 参加費:2,000円
 定 員:10名※要予約

 詳しくはコチラ
 http://gallery-shimada.com

 お申込み、お問い合 わせはコチラ
  TEL&FAX:078ー262ー8058(ギャラリー島田 ドゥ)
 

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               ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
                 ー第百十二回ー
                                 井上 年和
  
  慶応 三年(1867)10月
 「慶応三丁卯十月所遊所申合以来年々冥加金上納願之廉ヲ以祇園町同新地始四ヶ所
 其余出店之場所々々共是迄年限ヲ以遊女屋茶屋差許有之候処以来無事限致シ遣候旨
 申渡相成候事」
                            『京都府下遊廓由緒』

  安政三年(1856)10月には祇園と北野の他2ヶ所の合計4ヶ所で年限を以
 て茶屋 営業が許可されたが、その後は冥加金を「廉( 私欲がなく、けじめがつい
 てい る。いさぎよい。)に上納していたので、年限をなくしたという。

  慶応三年といえば、10月14日には大政奉還が上奏され、また、12月9日に
 は王政復古の大号令が出されるなど、まさに幕末最大の動乱期であった。
  この時期に茶屋営業の如何が幕府で議論されていたというのは悠長な話であるが
 激動の時代にも粛々と勤めていた賢明な公僕が存在したのであろうか。

  あるいは、各藩の要人が京都の茶屋を重用したため規制が緩くなったのか、はた
 また、8月頃から発生したとされる「ええじゃないか」という騒動に乗じ、茶屋遊
 女屋も大目に見られるようになったのか、この頃の規制緩和には様々な要因が推測
 しうるのである。

    
    
               ■『淇園とその仲間たち』■
                  
                   ー第九回ー
                                 勝冶 真美

  皆川淇園は彼の唱えた「開物学」にもみられるように、言語研究においても大き
 な功績をのこしました。言語を構造的に捉え、 実字、虚字、助字、という三つに分
 類しそれぞれの役割について考察しています。
  実字とは、具体的な何かを表す字(例えば犬・川・人など)、虚字とは実在の 物
 事を表さない字(例えば走、生、高、低など。主に動詞・形容詞・副詞)、助字は
 実字、虚字を助ける字で漢文にみられる也・焉・哉・乎・於・之・而などのこと。
 特に助字については『助字詳解』という著作からもその研究を知ることができます。
  現代でも淇園についての研究は中国語圏でさかんで、有斐斉弘道館にも中国、台
 湾からの研究者が多く訪れます。古典中国語から言葉の意味を扱う「開物学」とい
 う新しい学問へと淇園の研究は広がっていきました。先日の台湾からの研究者の訪
 問は、日本が漢字文化圏であることを改めて思い起こさせてくれました。

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 10月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日程:10月8、22 日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時〜19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日 コース)」
  日時:10月13日(祝・月)、18日(土)、19日(日)、26日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時〜19時(ご都合の良い時間にお越しください)
     ※26日のみ 11時〜16時
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:10月5日(日)
     ※その他の日程 は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時〜14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
   URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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                ■□■ひとこと■□■
     
     台風が去り、一段と秋が深まりましたね。
     今年の紅葉はすこし早いとの噂を聞きました。いまから楽しみです。
      
   
    [次回は、11月1日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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