嵯峨野文化通信 第208号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第208号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                   ■VOL:208(2014/10/2)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2014」の
                                 お知らせ
               「茶の湯ライブ」を行います!
       弘道館文化講座のお知らせ
                中田智之の「数寄屋講座」への誘い
                「祈りの形ー京菓子ー」のご案内
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』———————– 第百幕 
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————— 第百十一回 
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]10月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2014」のお知らせ

  パリ市が毎秋行う一夜限りの現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)
 」が、パリの姉妹都市・京都で「ニュイ・ブランシュ KYOTO 」を開催します!
  日仏の現代アートが京都市内各所で展示され、弘道館もその会場のひとつとして
 参加します。
  期間中には、弘道館ならではのイベントも開催予定ですので、ぜひご参加くださ
 い!

 大舩真言/アンヌ&パトリック・ポワリエ展「時の影」

 日 時:10月4日(土)〜10月10日(金)
 休館日:10月8日(水)
 時 間:10月4日(土)18時〜22時 ニュイ・ブランシュKYOTO2014
     10月5日(日)17時〜19時
     10月6日(月)〜10日(金)10時〜19時
 場 所:有斐斎 弘道館
 入館料:1,000円
     ※10月4日はニュイ・ブランシュKYOTO2014のため無料。

 □パフォーマンス「能」
  大舩真言の作品と能楽師・林宗一郎がコラボレーションし、一夜限りの舞台空間
 となります。
 日 時:10月5日(日)
 時 間:19時〜20時(パフォーマンスは30分程度)
 出 演:林宗一郎(観世流シテ方)
 特別出演:杉市和(森田流笛方)
 参加費:2,000円(入館料含む)
     ※要予約

 □アーティスト トーク
 日 時:10月9日(木)
 時 間:18時〜19時半
 出 演:小崎哲哉(『REAL TOKYO』『REAL KYOTO』発行人兼編集長・美術評
     論)、Murielle HLADIK(本展キュレーター)、大舩真言(出品作家)
 参加費:入館料のみ
     ※予約不要
 
 □茶会
  大舩真言の作品を床に見立てた茶会。一夜限りの空間の中で一服お楽しみくだ
 さい。
 日 時:10月10日(金)
 時 間:17時、18時
 席 主:太田達
 定 員:各席7名
 参加費:3,000円(入館料含む)
     ※要予約

 お問い合わせ、お申込みはコチラ
 TEL:075ー441ー6662 
 MAIL:yuhisaikoudoukan@gmail.com

 ■「茶の湯ライブ」を行います!
 
  京都国立博物館「国宝 鳥獣戯画と高山寺」展開催を記念し、京都河原町にて茶の
 湯ライブを開催いたします!
  十三夜の月に、多くの月の歌を詠まれた明恵上人に想いを馳せ、お茶を捧げます。
  ぜひお立寄りください。

 日 時:10月4日(土)
 時 間:17時〜
 場 所:京都高島屋1階ゆとりうむ特設ステージ
 出演者:太田達(有職菓子御調進所老松 主人)
     森田玲(玲月流 篠笛奏者)
     濱崎加奈子(有斐斎 弘道館 館長)

 
 

 ■弘道館文化講座のお知らせ
 
 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 時:10月11日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 テーマ:清水寺「京中の南部」
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:10月30日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 テーマ:「茶室と水屋の空間1」
 講 師:桐浴 邦夫(建築史家 京都建築専門学校)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 時:10月30日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■中田智之の「数寄屋講座」への誘い

  現代の数奇者、中田智之氏による数寄屋講座を開講します!
  これまで数々の茶事をされてきた中田氏より、茶事の趣向はどのように組み立て
 られるのか、楽しく解説いただきます。
  関連企画として、講座で解説いただいた道具を用いて本格的な茶事も開催します
 !ぜひご参加ください。
   
 日 時:10月21日(火)
 テーマ:「茶杓についてseason.1ー楽々荘の懐石道具ー」
     中田智之の大好きな、原叟のつくった茶杓四本に触れて、茶杓の銘と筒書
     について学びましょう。

 日 時:12月9日(火)
 テーマ:「折敷・四ツ碗・向付の取り合わせseason.1ー楽々荘の懐石道具ー」
     中田智之がこれまでしてきた数々の茶事の取り合わせを実際に見てみまし
     ょう。
 
 日 時:2月17日(火)
 テーマ:「茶室のしつらいseason.1ー取り合わせの中で仕覆を考えるー」
     一つの茶席でも仕覆を変えることによって茶席の雰囲気ががらりと変わり
     ます。仕覆の使い分けを学びましょう。

 時 間:14時〜15時半(90分)
 講 師:中田 智之(楽々荘 主人)
 
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:中田智之(楽々荘 主人)
 参加費:5,000円(呈茶、菓子付き)

 □関連企画「茶事」 
 日 時:11月28日(金)
 テーマ:「宗旦をしのぶ茶事」

 日 時:1月23日(金)
 テーマ:「根来ごろごろ紹鴎茶事」

 日 時:3月6日(金)
 テーマ:雛茶事

 時 間:正午席入(正午の茶事)
 席 主:中田智之(楽々荘 主人)
 場 所:田中源太郎翁旧邸 楽々荘(京都府 亀岡市)
 参加費:各50,000円
 対 象:「中田智之の数寄屋講座」を受講したことのある方
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 

 ■「祈りの形ー京菓子ー」のご案内

  創作和菓子ユニット「日菓」で活躍される杉山早陽子さんによる「御菓子丸」と
 、太田達による「御菓子角」が、「祈りの形」を展開します。
  期間中には、菓子の販売や茶会も開催されますので、お誘い合わせのうえご参加
 ください!

 日 時:10月18日(土)〜10月23日(木)
 時 間:12時〜19時
     ※21日(火)は18時まで。23日は16時まで。
 場 所:Gallery Shimada deux(神戸市中央区山本通2ー4ー24リランズゲート
     1階) 
 
 □生菓子の販売
 日 時:10月18日(土)、19日(日)
 御菓子角と御菓子丸の生菓子 各1個の2個セット800円 
 ※各日限定10箱

 □悔過茶会(けかちゃかい)
 日 時:10月19日(日)
 時 間:13時、15時
     ※約1時間程度
 参加費:2,000円
 定 員:10名※要予約

 詳しくはコチラ
 http://gallery-shimada.com

 お申込み、お問い合わせはコチラ
 TEL&FAX:078ー262ー8058(ギャラリー島田 ドゥ)
 

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              ■『ニッポン城郭物語』■
                  
                 ー第百幕ー
                                梅原 和久

   記念すべき連載百回だが、相も変わらず二条城の話。今回は、二階廊下と溜蔵に
 ついて。二条城の二の丸と本丸とは、堀に架けられた一本の橋でつながっている。
 今は本丸側に本丸御門が残っているだけが、かつてはここに全国的にも珍しい二階
 廊下と橋廊下があった。

  二階廊下とは、文字通り二階建ての廊下である。二の丸御殿から本丸御殿まで、
 地上に降りることなく、また雨や雪の日でも外に出ることなく往来することができ
 るようになっていた。二の丸御殿黒書院から延びた長屋廊下が堀端の溜蔵に到達す
 ると、その2階が廊下になっている。この廊下が堀の上をまたぎ、本丸御門の2階
 に接続。更に延びた長屋廊下が、本丸御殿遠侍までつながっていた。
  こんな設備が作られたのは、寛永3年(1626)に後水尾天皇の行幸があった
 から。通常使用する1階の廊下と、天皇や将軍などの貴人だけが通行する2階とを
 分けるという意味もあっただろう。

  このうち、橋廊下については約60年後の貞享4年(1687)に取り壊された
 のだが、溜蔵と二階廊下については明治以降も残されていた。城内の多くの建物が
 撤去された2度のタイミング、つまり京都府庁が移転して新たに離宮となったとき
 と大正天皇御大典の前にも取り壊されることなく残っていたのだが、昭和5年(1
 930)、突如解体されてしまう。ただ、この解体は一時的なものというつもりだ
 ったのか、解体部材が残されることになった。
  
  実は、その部材は、今でも本丸西北の土蔵内に保管されている。30年ほど前に
 神奈川大学が中心となって部材調査が行われたが、全体の8割以上の部材が残って
 いることが判明し、復元は十分可能であることが分かった。部材の損傷や腐食も少
 なく、残存状況も良いとのことである。後水尾天皇や家光が通ったであろう二階廊
 下の部材からは、窓まわりを黒漆で塗り、蛙股などは色付けされているなど、華や
 かな意匠であったことも判明した。

  そして。これらの建物は、現在行われている二条城本格修理事業の一環として復
元されることになっている。現在も募集している「二条城一口城主募金」が思うよ
うに集まっていないようなので、いつ実現するかは分からないが、気長に待ちたい。

 (※)二階廊下と溜蔵の現在と古写真など。
  http://umeshiro.web.fc2.com/nikairouka.html

   二条城一口城主募金のページ。是非ご協力を。私?もちろん城主です。フリー
パスでいつでも入れます。
  http://www.city.kyoto.jp/bunshi/nijojo/bokin/bokintop.html

               ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
                  ー第百十一回ー
                                井上 年和
  文久四年(1864)6月29日
 「一 上七軒より例年通串タンコ十本持参事」
                       『北野社関係文書・同社家文書』

  七軒茶屋が文献に始めて現れるようになったのは『北野社家日記』元和四年(16
 18)の条である。

  七軒茶屋は昔からあぶり餅を10個ずつ持ってきていたが最近はご無沙汰で、そ
 の上、今は茶屋家を建てて居座っているので地子を払えと目代が愚痴っていること
 を第43回(平成23年11月15日 第139号)で紹介させていただいた。

  それから246年後の文久4年にも、七軒茶屋から北野社へ串団子を10本献上
 し続けていたということであれば、驚くべきほど長い期間にわたり、たわいもない
 慣習が継続していたこととなる。

  これも串団子が上七軒で象徴化されたことの一原因かもしれない。

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 10月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:10月8、22日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:10月13日(祝・月)、18日(土)、19日(日)、26日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
     ※26日のみ11時〜16時
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 
 ■「今様・白拍子教室」
  日程:10月5日(日)
     ※その他の日程は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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               ■□■ひとこと■□■
    
      近ごろ立て続けに配信が遅れまして、申し訳ありません。
      改善できるよう心がけてまいります。
 
   
    [次回は、10月15日(水)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。