嵯峨野文化通信 第201号

 伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第201号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                    ■VOL:201(2014/6/16)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——「宗一郎 能あそび」のご案内
                 弘道館文化講座のお知らせ
                 「うつろひ草子vol.3」を開催します!
                「京都で磨く ゆかた美人」再放送のご案内
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百五回
  ■(連載)『淇園とその仲間たち』——————— 第六回 
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]6月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■「宗一郎 能あそび」のご案内
 
  室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそび
 」ます。
  今回は、五番立の中から鬘物がテーマです。鬘物は能の演目のうち、優美な女性
 や天人を主人公にしたもののこと。蝋燭の灯りのもと、能 における「女」を徹底分
 析しましょう!
  ご参加をお待ちしております!

 日 時:6月20日(金)
 テーマ:鬘物2 ~女といふもの~
 時 間:18時30分~20時(90分)
     ※18時より呈茶あり
 講 師:林 宗一郎(能楽師)
 参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/seminar.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■弘道館文化講座のお知らせ
 
 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:6月26日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 テーマ:「懐石道具から始める焼き物の鑑賞」
 講 師:梶 高明(「梶古美術」主人)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 時:6月26日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■「うつろひ草子vol.3」を開催します!

 ー 陽は沈み、帳に灯る、ほのかな夜会 ー

  「うつろい草子」とは、陽が傾く夕暮れにはじまり、和ろうそくの揺らめきの中
 に文化や芸能が趣き深く灯る、「ほのか」なひと幕です。
  陽から灯へのうつろひ、時から刻へのうつろひ。
  第三回は「祈りのかたち」です。文化・芸能もその源流は「祈り」つまり「信仰
 」に端を発するものが多くあります。
  今回はその「祈り」がどのように姿・形をなし日本に通底してきたのかを、日々、
 神社のあまねくに関わられる装束司と、かつては巫女として舞い、今もなお祈りを
 奏で続ける笙の奏者を招き、みなさまと少しずつたぐり寄せていけたらなと思いま
 す。

 「うつろひ草子vol.3」

 日 時:6月28日(土)
 時 間:18時開場 18時30分開演 
     ※20時30分終了予定
 ゲスト:吉田 恒(装束司)、井原 季子(鳳笙)
 参加費:3,500円
     ※要予約

 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/event.html 

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■「京都で磨く ゆかた美人」再放送のご案内

  NHK放送「趣味Do楽」にて2012年に放送された、ゆかたの着付けレッスンが
 好評につき現在再放送中です!
  こちらは、弘道館が撮影場所として協力しています。タレントの夏川純さんをゲ
 ストに、ゆかたの基本からさまざまな帯の結び方や小物の楽しい使い方などが放送
 されます。夏に向けて、ゆかたを楽しく着るためにぜひご覧ください!

 「趣味Do楽 ~京都で磨く ゆかた美人~」 NHK Eテレ
  
 第二回 すっきり見える ゆかたの着付け
 6月17日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)
 
 第三回 ゆかたでお出かけ TPO別マナー
 6月17日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 6月24日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)

 第四回 帯結びでアレンジ
 6月24日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 7月 1日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)

 [7月以降の内容]

 第五回 自分でできる ゆかたのヘア&メイク
 第六回 手作り小物で遊ぶ
 第七回 めざせ! イケメンゆかた
 第八回 ゆかたに愛を!!
 第九回 「さんずいの京」を楽しむ

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             ■ 『北野の芸能と茶屋』■    
                                       
             ー第百五回ー
                               井上 年和

  文化十年(1814)2月
  「文化十癸酉二月上七軒江芸者取扱之儀モ差許相成右取扱所下之森東町江差出候
 義願済致シ候事(記録アリ)」
                            『京都府下遊廓由緒』

  上七軒で芸者取扱と下之森の東町への出店が許されている。
  この時期には祇園、二条新地、上七軒、七条新地、先斗町、清水等で茶屋の取り
 調べが行われたようで、茶屋株、芸者取り扱いが許可されている。

  寛政の規制緩和から24年が経過し、茶屋の実情調査が再度執り行われたと考え
 られる。但し、この時は営業停止のような厳しい措置はなかったようで、検査的な
 意味合いが強かったのではないだろうか。

  明治大学博物館所蔵の「北野新地文書」には、文化四年(1808)当時の17
 軒の茶屋商売人名簿が記載されている。これは、寛政九年(1797)当時のもの
 と一緒に記載されているので、後の時代になって何かの記録を見ながら回顧的に記
 載されたものと思われる。
  ちなみに寛政九年では遊女商売人35軒、茶屋商売人13軒と圧倒的に遊女商売
 人が多く、文化四年には遊女商売人の記載が無いが、記載を省略しただけでこの当
 時全く消滅していたとは思えない。

  第85回(平成25年8月15日 第181号)で紹介させていただいた、安政初
 年頃『煙花新議』では客請の者71軒、遊女芸者廻し方の店4軒の合計75軒とな
 っていて、約50年の間に58軒の増加があったとは考えられない。もっとも、「
 遊女商売人」、「茶屋商売人」、「客請の者」、「遊女芸者廻し方」の区別が付い
 ていないので、単純に比較する事は出来ないが、現在のように交通やインターネッ
 トが発達していない当時、茶屋軒数や遊女茶屋軒数の報告は形式上のもので、実情
 はもっと違っていたと考えた方が妥当であるような気がするのである。

     
              ■『淇園とその仲間たち』■
                  
                -第六回-
                                勝冶 真美

  淇園の学問所跡で、現代における学問所として活動を行う「有斐斎弘道館」に、
 先日新たに伝酒井抱一の屏風が収蔵品に加わりました。酒井抱一は 江戸琳派を大
 成した絵師で、1761年生まれ。淇園(1734年~1807年)より少し時代
 がさがるものの、ほぼ同時代に活躍しました。琳派 といえば、2015年は琳派4
 00年の記念年にあたり、今年から来年にかけて京都でさまざまなイベントや展覧
 会が開催されます。有斐斎弘道館 では、一足早く昨年より、琳派をテーマに京都の
 伝統文化のひとつである京菓子の展覧会を開催してきました。本年も10月28日
 ~11月6日まで琳派の花鳥風月を京菓子で表現することをコンセプトにした展覧
 会を企画しています。今年の秋は淇園や抱一の時代に思いを馳せながら、琳派を巡
 る旅もいいかもしれませんね。
 

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 6月開講講座のお知らせ■□

  詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:6月11、18日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:6月1、15、22日(日)、28日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
     28日のみ、9時~15時
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 
 ■「今様・白拍子教室」
  日程:6月7日(土)
     ※その他の日程は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
 
  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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               ■□■ひとこと■□■

     本格的な梅雨にはいり湿気の多い辛い季節ですが
     庭の苔を見ていると、梅雨も悪くないな、と思います。

    [次回は、7月1日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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