嵯峨野文化通信 第195号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第195号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                    ■VOL:195(2014/3/17)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ———–「きょうの料理」に出演します!
                    「茶の湯の文化を識る」のご案内
                    「BOOK OF TEA」をよんでみませんか。
           「うつろひ草子」のご案内
                 「春の茶事」への誘い    
                         
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————— 第九十九回
  ■(連載)『淇園とその仲間たち』———————– 第三回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]3月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ ■□

 ■「きょうの料理」に出演します!

  毎回さまざまな講師を迎えて季節のお料理が紹介される「きょうの料理」に、太
 田達が出演します!
  今回はこれからの季節に欠かせない「桜餅」。
  平安時代から受け継がれる関西ならではの道明寺を使用した桜餅を、小豆からつ
 くる本格的な方法や、由来、食べ方なども紹介されます!
  ぜひご覧ください。
 
 「きょうの料理 和・スイーツ「桜餅」」

 日 時:3月19日(水)21時〜21時25分(25分) Eテレ
     3月20日(木)11時〜11時25分(25分) Eテレ(021)
     3月20日(木)11時〜11時25分(25分) ワンセグ2

 番組HPはコチラ「NHK きょうの料理」
 http://www.nhk.or.jp/kurashi/ryouri/

 ■「茶の湯の文化を識る」のご案内
 
  京文化にとって欠かすことのできない茶の湯の歴史をわかりやすく、楽しく学ぶ
 講座です。
  今回はお茶の老舗「福寿園」の取締役、吉永清志さんをゲストにお迎えし、お茶
 についてお話しいただきます!
  まだまだ冷えますが、春へ向けてお茶について詳しく教えていただきましょう。
  ご参加お待ちいたしております!
  
 日 時:3月27日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 テーマ:「茶と茶道の関係性」
 講 師:吉永 清志((株)福寿園 取締役)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付き)
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

 ■「BOOK OF TEA」をよんでみませんか。

  昨年より始まりました、英語で日本の伝統文化を発信する講座です。
  いままでは、お点前などの実践を英語で行って参りましたが、今回は岡倉天心の
 「BOOK OF TEA」をよみます。
  世界中でよまれている「BOOK OF TEA」、日本では知らない方も多いそうです
 が、翻訳本も多数出版され、さまざまな見解がなされています。
  こちらを皆で考えながら読み解いてみませんか。英語が苦手な方、茶道の経験の
 ない方もぜひお越しください。
  1月より、受講料が参加しやすいお値段になりました。ご参加をお待ちしており
 ます!

 「英語で伝統文化 茶道編」

 日 時:3月27日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:田中 朝子(翻訳通訳者、三壷庵茶道教室)
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 

 ■「うつろひ草子」のご案内

 「うつろい草子」とは、陽が傾く夕暮れにはじまり。和ろうそくの揺らめきの
 中に・・文化や芸術が趣き深く灯る、「ほのか」なひと幕です。
 さまざまなゲストをお迎えし、第一回目は、酒杯に酒を傾けつつ、「語りの音色」
 うつろひに、ゆったりと身を浸していただきます。
 
 
 日 時:3月30日(日)
 時 間:17時30分開場/18時30分開演(20時30分終了予定)
 場 所:有斐斎 弘道館
 ゲスト:重森 三果(新内奏者)
 参加費:3,500円
     ※要予約/先着順(30名程度)
 
 ※当日は朱盃に少しの酒を傾けつつ、新内節の音色のうつろひをお楽しみいただき
  ます。未成年の方はご参加いただけませんので、あらかじめご了承ください。

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

■数寄者の茶事へ参加しませんか。
 
  現代の数寄者、中田智之氏による、本格的な茶事講座です。茶事の趣向はどのよ
 うに組み立てられているのか、数々の茶事をされてきた中田氏を講師に迎え実践的
 に学ぶ、2回構成の講座となっております。
  第2回目には、重要文化財・楽々荘にて本格的な正午の茶事を楽しみます!
  ぜひご参加ください。

 第1回目:講座(濃茶薄茶を楽しみながら、趣向やお道具の解説)
 日 時:4月8日(火)
 時 間:14時〜17時
 場 所:有斐斎 弘道館

 第2回:茶事
 日 時:5月13日(火)
 時 間:12時席入 正午茶事
 場 所:田中源太郎翁旧邸 楽々荘

 定 員:先着5名 (最小催行人数3名)
 参加費:8万円(全2回/茶事代金含む)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お申し込み、お問い合わせはコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
 
  

 
 ■「春の茶事」への誘い

  弘道館の桜も蕾をつけはじめました。
  毎年開催している恒例の「春の茶事」、まだ若干の空きがございます。
  春を感じながら正午の茶事を楽しみませんか。
  ご参加をお待ちいたしております。

 日 時:4月5日(土)、6日(日)
 時 間:11時席入り(正午の茶事)
 場 所:有斐斎 弘道館
 参加費:25,000円

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :tea@kodo-kan.com

 
 ■「土御門 短歌合 春の巻〜和歌と短歌の出会い」
 
  かつて日本人の教養のベースには和歌がありました。
  唄を詠む楽しさを短歌ではじめてみませんか。

  歌合(うたあわせ)は歌人を左右に分け、それぞれの読んだ歌の優劣を決める遊
 びで、平安から鎌倉にかけてさかんに行われました。
  この歌合を現代短歌で試みます。皆さんも恋の歌をつくって、歌合に参加してみ
 ませんか。思い出の恋、架空の恋もOKです!
  ご参加お待ちしています。

 日 時:4月13日(日)
 時 間:14時〜16時
     14時〜    短歌実作
     14時15分〜 勉強会「王朝歌合の世界 その1」
             講師:植山俊宏氏(京都教育大学教授、歌人)
     14時45分〜 歌合
 題 詠:「恋」
 場 所:有斐斎 弘道館
 参加費:2,000円(学生1,000円、学生証をご提示ください)
     ※資料準備の都合上、事前のお申し込みをお願いいたします。

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お申し込み、お問い合わせはコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

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             ■ 『北野の芸能と茶屋』■                            
                  
          ー九十九回ー
                               井上 年和

 
  明治五年(1872)5月真盛・鳥居前・社家長屋三町戸長、上七軒廓の免定
                               (その2)
 「一、渡世之儀ハ処ゝ御差免ニ相成候ニ付諸事町役重互取締可致事
  一、御目印門行燈之義毎夜十二字を急度相燈シ置可申事
  一、茶屋新か入之義ハ請合入ヲ以町議所江申出町役取調之上奥印ヲ以御願 申上
    御鑑札御下ケニ相成候上渡世可致事」
                             『真盛町文書』

  1つ目は茶屋商売が許可になったので何でも町役が取り締まりなさいと言うこと
 で、近年まで上七軒では怖いお父さんが仕切っていたというのも、この頃からの伝
 統が引き継がれていたと解釈できる。

  2つ目は目印の行燈を夜12時に消すと言うことで、これは寛政の定めと同様の
 内容が取り込まれている。

  3つ目は茶屋を新規に開業する場合は、町議所に申し出て町役の取り調べの上、
 判子を押してもらってから鑑札をあげろと言うことである。
  茶屋の新規営業はこの頃はまだ町役の差配でできたようである。

  今となっては古い話ではあるが、つい最近まではこの頃の仕来りが受け継がれて
 いたようである。

 
 
              ■ 『淇園とその仲間たち』■                            
                 
            ー三回ー
 
                                勝冶 真美
 
  皆川淇園は「開物学」という学問を創始したことでも知られています。しかし「
 怪物学」と揶揄されたように、難解すぎたその理論は当時も一般に理解されたとは
 言い難いようです。
  開物学は「名」と「もの」の関係性を「音声学」や「韻学」の観点から明らかに
 しようと試みるものでした。例えば「仁」ということばが示す意味は 「仁」という
 ことばそのものの中に隠されていると考え、ことばの意味とその発音との間の相関
 関係に着目しました。その独創的な理論は明解な体系を備えたものにはならなかっ
 たそうですが、弟の富士谷成章に大きな影響を与え、そして近代日本語学の礎とな
 った山田孝雄へとつながっていったので す。私たちが学んだ国語とも決して無縁
 ではない淇園。今後より多くの研究がなされることを願います。

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 3月開講講座のお知らせ■□

  詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」

  日程:3月12、19日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:3月1日(土)16、23、30日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
     ※30日(日)のみ16時まで
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:3月8、22日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

 ●URL http://www.ren-produce.com/sagano/club/
  お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com

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               ■□■ひとこと■□■
     
     
    日に日に春らしくなっていく景色と香りは、いくつになっても
    嬉しいものですね。春がたのしみです。
        
   
     [次回は、4月15日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。