嵯峨野文化通信 第71号

 伝統文化プロデュース【連】メールマガジン 
 
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              〔嵯峨野文化通信〕 第71号
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         日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?

    伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に

          ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。

         京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
               毎月1日・15日(月2回)

   ★VOL:71(2009/1/15)
 
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 ○【連】からのお知らせ ————————– 和菓子展のご案内
                           伝統みらい研究センター講演会
  ○(連載)『丹後と京都』————————- 第七回
  ○[嵯峨野学藝倶楽部]1月開講講座のお知らせ

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 【連】からのお知らせ
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 ○和菓子展のご案内

  【連】の活動とコラボレーションをしたり、協力してくださっている青山洋子さんが
 「おいし かわゆし よろこびがしーあおやまひろこ わがしてんー」と題した菓子展を
 1月29日から4日間、開催されます!!
 
 「誰かの為に世界に一つしかない和菓子を作り、その人に喜んでもらう。
  それが私にとっても一番の喜びとなる。

  その両方の喜びを生み出す為に展覧会を企画しました。
  今回は4人の方からのオーダー和菓子、
  そして4人の歟田へのバースデー和菓子を展示致します。
  会期中はこの展覧会の為に作った和菓子を召し上がっていただけます。
  (一日30個限定、お抹茶付300円)
  おいしかわゆし和菓子の世界へ是非遊びにいらして下さい。
                              青山洋子」            
 ※お菓子をオーダーする人たち
  安西 智さん(だるま商店 絵師)
  田上賀代子さん(ギャラリータフ 代表)
  坪江エリさん(アトリエ ミリュウ 服飾デザイナー)
  中村智紀さん(比良 利助 菓子工房・友 パティシエ)

 日時:1月29日(木)〜2月1日(日)
    12:00〜19:00(最終日18:00まで)
 場所:ギャラリー・アール(烏丸夷川西入る)
    http://www.galerie-r.jp/about/map.htm

 協力:有職菓子御調進所 老松

 ○平成20年度第4回伝統みらい研究センター講演会

  【連】代表の濱崎が関わっている伝統未来研究センターの講演会をご案内いたします。
 この第4回目の講演会では、特に体験していただく事を念頭に置いています。
  激しいぶつかり合いにもかかわらず怪我をしない相撲の立会いの謎、日常の生活にも還
 元できそうな包丁研ぎのコツ、品のよい漆塗りの新たな可能性など、興味深い内容です。
  それらを実際に体験できるなんて、なんだかわくわくしませんか?
  是非、足をお運びください!

  開催日時:1月24日(土) 13:00〜
  開催場所:京都工芸繊維大学 ベンチャーラボラトリー1F
       (京都市左京区松ヶ崎御所海道町)
  参加費:無料  

  〜 知って、作って、試してみる 〜 

  13:00〜13:10
   濱田 泰以(伝統みらい研究センター長)
      「伝統みらい研究センター活動紹介」

  13:10〜14:00
   久米 雅(伝統みらい研究センター研究員)
      「すもうを知って、試してみる」

  14:20〜15:20                         
   芳田 哲也(伝統みらい研究センタープロジェクト研究員)
      「包丁砥ぎを知って、切ってみる」

  15:40〜16:40          
   仲井 朝美(伝統みらい研究センター専任教員)
      「うるしの黒を知って、使ってみる」

  問い合わせ先:京都工芸繊維大学 伝統みらい研究センター
  E-mail:mirai04@kit.ac.jp  TEL:075-724-7850           
  ※詳しくはこちら→http://daigakujc.jp/c.php?u=00024&l=03&c=00232

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                              (連載)『丹後と京都』
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                   第七回                   
                                    太田 達

  丹後・但馬・丹波は元々は一国であったことは、以前取り上げたと思う。地形的にみて、
 丹波は、奈良や京都に近いために中央政権の影響を受けやすく、また、語源説のなかで「
 谷端」の呼び名の如く山と山の間の矮小な盆地が数多く散在しており、とうてい大きな国
 は成立しにくい土地である。この事は、戦国期も京都に最も近い土地であり、又、幾人か
 の武将は進出をしたものの、各自の基盤があまりにも小さいために、どうしていいか判ら
 ないような様子が見て取れるような歴史を経てきている。その上、徳川の幕藩体制の中で
 も、福知山、亀山(亀岡)といった丹波の中では少し大きいかなと思える藩は、譜代大名
 が一代限りというように、ころころ藩主が替えられる政策に翻弄される。

  丹波国内には合計八藩あるが、それ以外に、旗本・社寺・公家・朝廷領が山のようにあ
 る。荘園の時代から、土地の一町二町の切り売り状態である。明治になって廃藩置県でも
 丹波は、兵庫と京都に分割されてしまう。余分だが、小泉の最大の悪政、平成の町村大合
 併により、古代から続く丹波六郡は、完全消滅してしまった。住民投票では、古来からの、
 「氷上市」に成るはずが、商売好きの市長のへりくつで「たんば市」や、「京丹波」、「
 南丹」など、そこは何処やねん、である。新年早々怒りの脱線をしてしまった。要は、但
 馬、丹後の地形の方が、大きな国家が形成でき、経営できる要因を満たしていると言う事
 である。
  但馬の中心は、日高や出石、円山川の両岸の平野である。ここには、垂仁天皇の侍臣「
 田道間守」を祭神とする中島神社がある。橘(木津)の浜に再上陸した田道間守は海岸沿
 いを西へ、そして、円山川を遡行し豊岡あたりにたどりついたものか、それとも、東に進
 み、丹後の国の国府がある竹野の浜に進んだのか。ここには、10代開化天皇あるいは、
 11代垂仁の后であったと言われる竹野媛(タカノヒメ)を祭神とする竹野神社がある。
 まあ、再上陸後の田道間守が、どちらに進んだなどはどちらでもいいことで、ただ、間違
 いなく但馬、丹後の両国には、垂仁天皇の姿がちらつく、というよりは、はっきりその姿
 がみることができる。
  二つの地点を比べることで、但馬、丹後の両面宿難的性格を考えてみたい。

 *中嶋神社
  円山川支流の穴見川の畔に南面している。鎮座地の字「三宅」が、後に「田道間守」が、
 三宅姓、三宅連の祖とされる因であろう。「屯倉」の地であったことからの転化であろう
 し、「田道間守」(多遅麻母理)自体が、「但馬守」であり、「橘守」である。穴見川の
 対岸には、4世紀の古墳があり、三角縁神獣鏡が二枚出土している。
  新羅の王子天日槍(アメノヒボコ)伝説もうなずける。この神社の名称は、奈良唐招提
 寺の隣の垂仁天皇陵の周濠中に浮かぶ小島を、主人の墓前で殉死した「田道間守」の墓と
 比定した所からきている。

 *竹野神社(タカノ)
  竹野川の河口の右岸の山麓にある、神社の眼前には、肥沃な平野が広がり、国府跡とも
 言われている。表向きは、天照大神が祭神。中央政府との「婚礼」(政略婚)の結びつき
 が「齋宮」をこの宮に伝え残したのであろうが、推古朝の頃に興味深い伝承がある。麻呂
 子皇子の加佐郡三上ヶ岳(大江山)凶賊征伐の話である。人民を害していた三人の凶賊は
 竹野に逃れ此所で伐たれる。『丹哥府志』では、これを、海賊あるいは、鬼と記述してい
 る。よって、この宮は、田道間守のよい物がもたらされた中嶋神社とは違い、北狄守護神
 的性格を有しているのではないだろうか。
  この宮の前の「道の駅」は「テンキテンキ」というけったいな名前なのだが、これも外
 敵慰撫てきな祭りからきている。
                                    ―了―

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 ◆[嵯峨野学藝倶楽部] 1月開講講座のお知らせ ◆
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 詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧下さい。

 ★「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:1月21日(水)
  時間:午後1時〜6時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、受付けています。

 ★「茶道教室(土曜日コース)」
  日程:1月17日、24日(いずれも土曜)
  時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、受付けています

 ★「今様・白拍子教室」
  日程:1月17日、31日(いずれも土曜)
  時間:午後1時〜2時(60分)
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
  性別・年齢・経験は問いません。

 ★「うたことば研究会」
  日程:1月31日(土)
  時間:午後2時〜3時30分(90分)
  監修:田口 稔恵
  参加費:今様・白拍子教室受講生は無料
      一般500円(資料代)
 
 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/
 
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

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  キンと冷えた朝、真っ白な空、吐く息は白く、そして視界も白く・・・
  最寄り駅まで自転車を走らせる約15分間、吹雪かれてしまいました。雪の所為で前が
 見えません。泣
  
  うちはとても田舎なので、周りに畦道なんかがあるのですが、冬の早朝に凍てた草を踏
 むザクッザクッという音が大好きで、小学校の頃なんかは、わざわざ草のあるところ選ん
 でを歩いたりしていました。雪の積もった朝に親切を踏み締める ギュッっていう音もい
 いですよね。
  見た目にはシン、とした冬ですが、外に出ると以外にも多くの音と出会えるのですね。

                                 (きしもと)

     [次回は、2月1日(日)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
 
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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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