伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第251号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:251(2016/8/4)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ——- 「暁天茶会」を開催します!
弘道館講座のご案内
「夏休み能楽体験教室」のご案内
■(連載)『ニッポン城郭物語』——————– 第百二十三回
■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————– 第百五十回
■[嵯峨野学藝倶楽部]8月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「暁天茶会」を開催します!
梅雨が明け、例年に比べると過ごしやすい日々とはいえ、やはり暑い日が続きま
すね。夏の朝に、いつもとはまたひと味違う茶席をご一緒したいと思います。
ご参加をお待ちしております。
日 程:8月7日(日)
時 間:午前8時〜
場 所:有斐斎弘道館
参加費:3,000円
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/chaji/暁天茶会/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:tea@kodo-kan.com
■弘道館講座のご案内
京文化教養講座1「信仰からみる京都」
日 程:8月6日(土)
時 間:11時〜12時30分
講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
テーマ:「八瀬・赦免の地」
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
日 程:8月23日(火)
時 間:13時〜14時30分
講 師:桐浴 邦夫(建築史家・京都建築専門学校)
テーマ:「茶の湯の建築」
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/classes/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:tea@kodo-kan.com
■「夏休み能楽体験教室」のご案内
本年は、『方丈記』を著した鴨長明没後八百年を迎えます。鴨長明「石川や瀬見
の小川の清ければ月もながれをたづねてぞすむ」という歌は、能「賀茂」にも詠み
こまれています。
この「賀茂」を、世界文化遺産・賀茂御祖神社で謡い舞うという体験をとおして、
時代を越えて語り伝えられてきた大切なメッセージをご一緒に未来へつないでいき
ませんか。
お子さまはもちろん、大人の方まで幅広い皆さまのご参加をお待ちしています。
日 程:(お稽古)8月3日(水)、10日(水)、17日(水)、24日(水)
(発表会)9月27日(土)
時 間:(お稽古)9時〜10時
(発表会)9時集合でリハーサル後、11時〜12時(予定)
講 師:林宗一郎(観世流能楽師)、樹下千慧(観世流能楽師)
浦田親良(観世流能楽師)
場 所:賀茂御祖神社(下鴨神社)社務所へ集合
(京都市左京区下鴨泉川町59)
参加費:大学生まで、無料/大人、1回1,000円
対 象:小学3年生以上。大人の方の参加も可能です。
年齢・性別・国籍を問いません。
始めての方を対象としています。お気軽にご参加ください。
1回のみの参加も歓迎いたします。
持ち物:稽古は、動きやすい服装でお越しください。
足袋または白い靴下をお持ちください。
発表会は、できれば浴衣などを着用ください。
扇は貸出しいたします。
主 催:糺猿楽再興実行委員会(下鴨神社内)
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー781ー0010(下鴨神社代表電話)
MAIL:tadasu-noh@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第百二十三回ー
梅原 和久
先日、午後から夏休みを取得して、久しぶりに京都府総合資料館を訪れた。ここ
は明治初年の京都府関連文書の宝の山であることは分かっていながら、なかなか機
会がなかったのだ。今回は以前から気になっていたことを調べてみることにした。
秀吉が築いた方広寺大仏殿の跡地に建つ豊国神社の唐門の由来について、である。
この門は、大徳寺・西本願寺の唐門と並び、「国宝三唐門」の一つであり、神社
のパンフレット等には伏見城の遺構であることがうたわれている。だが、明治時代
にこの地に移されるまでは南禅寺の塔頭である金地院にあり、更にその前には二条
城にあった。つまり、この国宝唐門は、二条城側からの発信は一切なされていない
ものの、二条城ゆかりの建物なのである。
寛永行幸時、二条城行幸御殿前にあった唐門が金地院に移されたのは、行幸の翌
年である寛永4年(1627)8月のこと。これは、徳川家康の側近で「黒衣の宰
相」と言われた以心崇伝の日記である『本光国師日記』に記載(※1)があり、徳
川家の正史である『徳川実紀』にも記録(※2)されているので確実である。
この唐門が現在の豊国神社に移されたのがいつなのか。府の職員でもあった明石
博高(ひろあきら)が関わったとされる(※3)が、実際の記録は具体的にどうな
のか。その辺りを調べるのが今回の目的である。明治初年の貴重な文書を繰ること
で、またいくつかの新たな情報を得ることができた。詳細は次回に。
(※1)『本光国師日記』には、寛永4年7月13日に門の拝領が決定したこと、そ
して8月6日に「板倉周防守の上洛次第受け取りを申し渡し」たとある。
(※2)『徳川実紀』8月7日の条には「二條城の唐門を金地院崇伝にたまはり。
南禅寺に引移さしめらる」とある。
(※3)『明治文化と明石博高翁』田中緑江著(明石博高翁顕彰会、昭和17年)
に、明石の三大遺績として、円山公園枝垂桜の保存・清水寺の田村堂本尊の遷座
とともに、この豊国神社唐門移築が挙げられている。
■『北野の芸能と茶屋』■
-第百五十回-
井上 年和
昭和11年(1936)6月
北野大茶湯三百五十年記念 由緒深き御手洗団子 豊国神社へ奉献の行列(その1)
今年は豊公北野大茶の湯三百五十年に相当するのでその記念大献茶会を十月八日
から五日間北野倶楽部で催さるゝに就き豊公大茶の湯に淺からぬ由緒のある上七軒
遊廓では桃山時代の豪華風俗を以て十月十日協賛大茶会を北野倶楽部に於て催さる
ゝ事になつた。
右北野神社其他に於て記念大茶会が催されたが中にも前記上七軒遊廓の北野倶楽
部で催した大茶会の飾り附は紅葉狩の趣向、そして其時間は午八時から午後四時迄
で、お点前は上七軒の芸妓勝鶴、玉鶴、ふみ子、鶴子、玉子、三四菊、富代の七人、
何れも桃山時代の上臘姿で、またお運びは梅菊、小歌、かつ代、勝太郎、秀勇、小
鶴、八代、きぬ代、勝三、玉葉の十人で是亦桃山時代の侍女姿となつて勤めた。
『技芸倶楽部14巻6号』
昭和11年に実施された北野大茶湯350年記念の大献茶会に関する記事で、この
年の10月8日から5日間、北野倶楽部で開催された模様が報告されている。
このときの様子は、北野大茶湯三百五十年記念大献茶事務所『會記 北野大茶湯
三百五十年記念大獻茶會』1936をはじめ、山本貞子『會記 北野天満宮献茶祭
』1936、茶道全集編輯部編纂『北野大茶湯考』1936、北野大茶湯三百五十年記
念大獻茶會編『北野献茶會茶室及庭園』1936・同編『昭和北野大茶湯』193
7、上七軒貸座敷營業組合事務所『豊太閤北野大茶湯三百五十年記念献茶會協賛茶
會 : みたらし團子奉献ねりもの記』1936、 高橋 義雄『天正昭和北野大茶湯
古今茶道の対照』1936など多数の記録が残っている。
しかし、上七軒花街の活動について取り上げているのは、この『技芸倶楽部』の
記事が充実しており、上七軒貸座敷營業組合事務所が編集した「ねりもの記」は写
真のみとなっている。
よって、この記事を読みながら写真帳をながめると、当時の様子が鮮明に浮かび
上がってくる。
北野倶楽部では、開催期間中は1日中、芸舞妓7人のお手前、10人のお運びで
応対していたようで、非常に力を入れた行事であったようである。
その50年後、400年記念は資料が見当たらないので特にイベントは開催され
なかったのか気になるところではあるが、450年記念である2036年には何が
起こるか今から非常に楽しみである。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 8月開講講座のお知らせ■□
詳しくはhttp://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日 コース)」
日 程:8月11日(木、祝)24日(水)、31日(木)
時 間:9時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
講 師:西村 宗靖・太田 宗達
場 所:嵯峨野三壷庵
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
日 程:8月21日(日)、27日(土)
時 間:9時~18時(ご都合の良い時間にお越しください)
講 師:西村 宗靖・太田 宗達
場 所:嵯峨野三壷庵
※見学/体験も、随時受付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
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■□■ひとこと■□■
今年は自宅で冷房を使用しない生活を送っており
例年より涼しく感じる今日この頃です。
昨年より今年のほうが暑いという声も聞きますが、毎日の変化を感じる
この生活は、意外と気持ちがよいです。
[次回は、8月15日(月)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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