伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第212号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:212(2014/12/2)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ —– 「吉坊ゆらり咄」第3回を開催します!
「ゴトウ千香子ー歌舞伎 仮名手本忠臣蔵ー」
を開催します!
「土御門 短歌合〜和歌と短歌の出逢い〜」
へご参加されませんか。
弘道館講座のご案内
第2回「中田智之の数寄講座」のご案内
「忠臣蔵茶会」のご案内
■(連載)『ニッポン城郭物語』———————– 第百二回
■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百十五回
■[嵯峨野学藝倶楽部]12月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「吉坊ゆらり咄」第3回を開催します!
落語を通して江戸時代の人々の教養を体感しようという試みで、今回は「忠臣蔵
」をテーマにした落語「狐芝居」をご披露いただきます!
桂吉坊さんは、落語のみならず幅広く芸能文化に精通されている若手人気落語家
です。また、トークゲストには、同じく芸能文化に造詣が深く、吉坊さんと「凸凹
伝芸教室」を展開されている木ノ下裕一さんをお迎えします。
現代にも通じる社会問題、今も変わらぬ人の生き様、考え方など、会場の皆さまと
ともに語り合う時間となれば幸いです。ご参加お待ちしています!
日 時:12月6日(土)
時 間:17時(開場16時30分)
場 所:有斐斎弘道館
出 演:桂吉坊(落語家)、木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
参加費:3,500円(学生2,000円※要学生証提示)
※テーマにちなんだ主菓子・抹茶付き
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「ゴトウ千香子ー歌舞伎 仮名手本忠臣蔵ー」を開催します!
12月は「吉坊のゆらり咄」、「忠臣蔵茶会」と忠臣蔵をテーマにしたイベント
が続きます!それにあわせて、弘道館の2階ギャラリースペースを利用し「忠臣蔵
」をテーマとした展覧会を開催します!
芝居の世界に魅了された作家のゴトウ千香子さんによる、役者の美しい動きや心
情、音などを表現した作品が並びます。今回は、今年の南座の顔見世興行での演目
、七段目、九段目を中心に構成していただきます。
落語や講談と併せてお楽しみください!
日 時:12月6日(土)〜14日(日)
時 間:10時~17時 ※水曜日休館
場 所:有斐斎 弘道館
入館料:500円
※期間中開催の「吉坊のゆらり咄」、「忠臣蔵茶会」、その他講座へご参
加の方は無料でご覧いただけます。
※別途500円で呈茶あり。
「アーティストトーク〈ゼロから学ぶ忠臣蔵〉/ゴトウ千香子」
ゴトウさんが初めて忠臣蔵に出逢い、その魅力にはまっていった経緯や絵のお話
などをお伺いします。忠臣蔵茶会のあとですので、併せてご参加ください!
日 時:12月14日(日)
時 間:15時〜
※申込み不要(入館料のみ)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
■「土御門 短歌合〜和歌と短歌の出逢い〜」へ参加しませんか。
歌合(うたあわせ)とは、歌人を左右に分け、それぞれの詠んだ歌の優劣を決め
る遊びで、平安から鎌倉にかけて盛んに行われました。
この歌合を現代短歌で試みます!
今年を締めくくる第4回の題は「ふるさと」。
「短歌は初めて」という方も、サポート、アドバイスもありますのでお気軽にご
参加ください。
日 時:12月7日(日)
時 間:13時~15時
13時〜 短歌実作
13時15分〜 勉強会「王朝歌合の世界」
講師:植山俊宏(京都教育大学教授・歌人)
13時45分〜 歌合
題 詠:「ふるさと」
場 所:有斐斎弘道館
参加費:一般 2,000円/学生 1、000円(学生証提示要)
※茶菓子付き
※要事前予約
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■弘道館講座のご案内
京文化教養講座1「信仰からみる京都」
日 時:12月13日(土)
時 間:11時~12時30分(90分)
テーマ:門跡「五本線の築地」
講 師:太田 達(同志社大学特別講師)
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
日 時:12月18日(木)
時 間:13時~14時30分(90分)
テーマ:「茶事さまざま」
講 師:太田 宗達(同志社大学特別講師)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~
日 時:12月18日(木)
時 間:18時30分~20時(90分)
講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■第2回「中田智之の数寄講座」のご案内
これまで数々の茶事をされてきた、楽々荘主人・中田氏より、茶事の趣向はどの
ように組み立てられるのか、楽しく解説いただきます。
今月は、貴重な懐石道具をお持ちいただき、実際に茶事の取り合わせを拝見しま
す!ぜひご参加ください。
日 時:12月9日(火)
時 間:14時〜15時半
テーマ:「折敷・四ツ碗・向付の取り合わせ season 1ー楽々荘の懐石道具ー」
出 演:中田智之(楽々荘 主人)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:5,000円
※呈茶・菓子付き
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「忠臣蔵茶会」のご案内
元禄十五年極月十四日・・仇敵、吉良上野介に一番鎗を入れたのが、間十次郎。
この男には、皆に言えぬ隠し事があった。
恒例となりました、講談と茶で楽しむ忠臣蔵。
今年は討ち入り当日です。
忠臣蔵を知らずして日本文化を語るなかれ。
講談を聴かずして歳を越すなかれ。
日 時:12月14日(日)
時 間:11時、13時
場 所:有斐斎弘道館
出 演:旭堂南青(講談師)
参加費:3,000円
※テーマにちなんだ主菓子・抹茶付き
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第百二幕ー
梅原 和久
但馬竹田城は、一昔前までは城マニアしか知らない隠れた名城だった。今やその
代名詞となった雲海も、当然昔から有名だった。ただ、数年前にネット上で話題と
なって以降は、瞬く間に一大観光地となり、9年前に1年間で3万人程度だった来
客数が、昨年は50万人を超えたそうだ。建物も何もない石垣だけの城跡に、交通
規制が必要なほどの人が押し寄せているのだという。
急増する観光客に対応するため、地元の朝来市は、2年前に管理・宣伝といった
市長部局を統合し、竹田城課を設置した。竹田城に関する仕事を一元化したことで、
魅力発信なども効率的に行えるようになり、更に観光客が増える、という市にとっ
ての好循環が生まれている。
ただ、あまりにも一度に大勢の人が来るため、城跡が荒れ、転倒・転落事故など
も増えたことから、それまで整備されていないのが魅力だった竹田城は、立入禁止
区域ができたり通路が整備されるなど、観光向きの城になりつつある。
今年11月、そういった整備を進める中で、市は大きな失態をやらかしてしまう。
山頂に向かう大手道の拡幅や石段の撤去、新たな石垣の設置などの重機を使った
工事を、国の許可無く行っていたことがわかったのだ。国の史跡に指定されると、
形状変更に厳しい規制があり、勝手な改変が御法度なのはこの分野の常識。事前に
教育委員会と協議する必要があった。県の教育委員会からは「一見して史跡を破壊
している問題工事」とまで言われる始末である。
朝来市としては観光客のために良かれと思って行なったことだったが、専門外の
史跡保護の業務まで市長部局である竹田城に集約したことが完全に裏目に出た形で
ある。一般には分かりにくい市長部局と教育委員会との大きな断絶が明るみに出た
一件でもあった。
(※)朝来市の無許可工事を伝える記事。
http://www.asahi.com/articles/ASGCH4TVPGCHPIHB017.html
平成元年の映画「天と地と」用に、竹田城に作られたオープンセット。既存の
石垣の上に、備中松山城そっくりの天守などを作ったもの。こちらはしっかりと
文化庁の許可を得た上で行われた。
https://www.youtube.com/watch?v=Sthvh9xbNCA
■『北野の芸能と茶屋』■
ー第百十五回ー
井上 年和
明治五年(1872)
「北 野
六区 上京三番組
傾城町ヨリ出稼 上七軒
四ヶ所之内 真盛町 社家長屋町 鳥居前町 合三町
十四区 同九番組
上七軒組合 下之森
東町 西町 三軒町 新建町 合四町」
『京都府下遊廓由緒』
『京都府下遊廓由緒』に規定されている上七軒の範囲である。
上七軒はこの頃「傾城町(嶋原)からの出稼ぎ」という形で営業を許可されてお
り、また、下之森は上七軒組合の管理下で営業が許可されていた。
上七軒の営業区域は真盛町、社家長屋町 鳥居前町で、『京都府下遊廓由緒』の
「附図」を見ると、今出川通り(現上七軒通り)沿いと真盛の図子(現在のお茶屋
大文字の前の通り)の東側とその北側突き当たりの路地の一角、北野社東門前、御
前通り沿いに茶屋が並んでいる。
この内北野社東門前北東角は近世初頭から続く七軒茶屋と推測される。
社家長屋町は明治になってから名付けられた町名で、近世までは北野社の祠官家
である徳勝院や社家、寺院が所在し、徳勝院は茶屋に長屋を貸していた。明治にな
り徳勝院は廃院となったが、茶屋は営業を続けていたのだろう。
鳥居前町は七軒茶屋が明治初期頃に消滅し、茶屋がなくなり、近世には記録のあ
った馬喰町も明治初期には既に消滅していたようだ。
北野社東門前周辺の茶屋は、社家と一体的に形成されていたが、神仏分離により
多くの社家が廃され、上七軒花街は大きな変容を遂げたと推測されるのだ。
また、下之森にも茶屋や遊廓が存在したことが確認されるが、これも近世には洛
中のレジャースポットとして栄えていた下之森が政府に没収されて大正期には武道
場が建設され、北野社境内として繋がりのあった上七軒とは地理的にも分断され、
茶屋が消滅していくのである。
このように、北野社周辺で発展していた花街は明治になり大きな転換期を迎えた
のである。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 12月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日 コース)」
日程:12月6、24 日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日 コース)」
日時:12月12日(金)、13、20日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
12月20日は17時まで
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
■「今様・白拍子教室」
日程:12月6日(土)
※その他の日程 は個人稽古につき、お問い合わせください。
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時~14時30分
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
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■□■ひとこと■□■
今年も残すところあと1ヶ月となりましたね。
思い残すことのないよう、、、大切に過ごしたいと思います。
[次回は、12月15日(月)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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