伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第210号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:210(2014/11/2)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ——琳派 400年企画展「手のひらの自然
ー京菓子と琳派」を開催しています。
「茶会はじめ」のご案内
「宗一郎 能あそび」のご案内
弘道館文化講座のお知らせ
実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内
教養サロン 第7回「帯を知る/帯を楽しむ」を
開催します!
■(連載)『ニッポン城郭物語』———————– 第百十一回
■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百十三回
■[嵯峨野学藝倶楽部]11月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■琳派 400年企画展「手のひらの自然ー京菓子と琳派」を開催しています。
京菓子の多様な文化的役割を考える試みとして、弘道館にて毎年開催している「
菓子の展覧会」。
本年のテーマは「琳派における花鳥風月」。多くの工芸品に琳派意匠がみられる
ように、 和菓子にも多くの琳派意匠が取り入れられています。
今回は、一般公募も含め京菓子における琳派を現代の感性で捉えた和菓子作品を
展覧しています。会期中には、展覧会にちなんだ茶会や、展示作品の菓子を実際に
お召しあがりいただけますので、お誘い合わせのうえ、ぜひご来館ください。
日 時:~11月6日(木)
時 間:10 時~17時(16時30分最終入場)
場 所:有斐斎弘道館
入 館料:500円
※別 途800円で菓子(展示作品)と抹茶
【関連茶会】
「お茶どうぞ」
日 時:11 月4日(火)
時 間:17 時、18時30分
※18時30分は満席となりました。
席 主:太田 達(有斐斎 弘道館)
「水を食べる」
日 時:11 月5日(水)
時 間:17 時、18時30分
席 主:杉山 早陽子(有職菓子御調進所 老松/日菓)
勝冶 真美(有斐斎 弘道館)
定 員:各席 10名
参加費:各席 2,000円 ※要予約
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/event.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:tea@kodo-kan.com
■「茶会はじめ」のご案内
茶会にいってみたいけど、ちょっと不安・・という方のための講座です。
11月より土曜日の開講になりました!お仕事などがあり平日は無理だった方、
ぜひこの機会にご参加ください!
日 時:11 月8日(土)茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見
12 月6日(土)茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方
1月 10日(土)茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方
2月 14日(土)茶道具についてまなぶ/拝見の仕方
3月 14日(土)正客になった場合は/客の実践(総復習)
時 間:13 時30分~15時
講 師:高田 宗真
参加 費:15,000円(全5回)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い 合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「宗一郎 能あそび」のご案内
室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそぶ
」ワークショップです。
能は江戸時代にはほぼ固定化され今日に至りますが、長い歴史の中ではさまざま
な演出が考案されました。それらの特殊演出=小書を考えます。小書にあらわれる
型と、面・装束取り合わせの違いについて実例を交えて学びます。
ご参加をお待ちしております!
日 時:11月7日(金)
テーマ:切能物 ~慈愛と鬼畜~
時 間:18時30分~20時(90分)
※18時より呈茶あり
講 師:林 宗一郎(能楽師)
参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■弘道館文化講座のお知らせ
京文化教養講座1「信仰からみる京都」
日 時:11月8日(土)
時 間:11時~12時30分(90分)
テーマ:愛宕詣「火伏と修験」
講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
日 時:11月27日(木)
時 間:13時~14時30分(90分)
テーマ:「茶室と水屋の空間2」
講 師:桐浴 邦夫(建築史家・京都建築専門学校)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
英語で伝統文化「茶道編」〜BOOK OF TEAをよむ〜
日 時:11月27日(木)
時 間:18時30分~20時(90分)
講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内
皆さんで一緒に謡を楽しみませんか?
第一部では「茶話指月集」を読み下し、第二部は「謡」を行います。
謡では能楽師の林宗一郎氏を迎え、実際に皆で声の出し方から学びますので
歌は苦手という方や経験は全くないという方も大歓迎です。
どうぞお気軽にご参加ください。
日 時:11月9日(日)
時 間:16時30分~19時
場 所:有斐斎弘道館
内 容:第一部 勉強会「『茶話指月集』をよむ
(リーダー 濱崎加奈子、太田達)
第二部 実践「お謡をうたってみよう」
(講師 林宗一郎〈能楽師〉)
参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は一部2,000円)
※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■教養サロン 第7回「帯を知る/帯を楽しむ」を開催します!
西陣の老舗帯屋さん約10軒による、「割付文様」をテーマにした帯が弘道館の
広間に並びます。
11時と14時からは、「箔~金から織物をつくるには」についてお話いただく
座談会も開催し、普段では聞けない裏話や、質問などもしていただけます!
今回のテーマにちなんだお菓子もご用意いたします。
今後の日本の織物について考える機会でもありますので、ぜひお誘いあわせのう
えお越しください。
日 時:11月22日(土)
時 間:11時〜16時(展示は随時ご覧いただけます)
※11時、14時よりトークイベントがございます。
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(主菓子、薄茶付き)
※要予約
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075-441-6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第百一幕ー
梅原 和久
先日、大阪市の橋下市長が、来年(平成27年)4月から、大阪城の天守閣も含
めた大阪城公園全体の管理と運営を、今後20年間電通を中心とした民間企業グル
ープに委託する方針であることを発表した(※1)。
これまで管理運営に年間4億5千万円かかっていたのが、民間に委託することに
よって、市は委託料等を支払うこともなく、逆に委託先から毎年2億2千6百万円
の給付金に加えて利益の7%にあたる約2千万円から9千万円が支払われるという
のだからすごい。地方自治体の増収策として画期的であることは間違いない。
企業側としても、当然ながらそれ以上の収入を得ることができると見込んでの提
案であり、大坂城の持つ集客ポテンシャルがそれだけ評価されているということで
ある。
思い起こせば4年前、この連載でも取り上げた大阪城のテーマパーク構想が、今
形になったということなのだろう(※2)。このとき大阪商工会議所が提言したの
は「天守閣と本丸エリアを歴史テーマパークとして整備すべき」という特別史跡を
何とも思っていない恐るべき計画だったが、さすがに良心があったというべきか。
今回、同じ発想の「サムライ体験テーマパーク」は、本丸ではなく大阪城公園駅
前に作られる予定だそうだが、大阪城を毎年莫大な収入を見込める観光資源とだけ
見るのではなく、城本来の魅力を向上するような取り組みを期待したい(※3)。
(※1)大阪市の記者発表資料。2つ目のリンクは企業側が提出した事業提案概要。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/keizaisenryaku/00002842
50.html
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/00002
84/284250/teiangaiyou.pdf
(※2)平成22年(2010)7月1日号 第53幕
http://archive.mag2.com/0000185716/20100703120000000.html
(※3)現在進行中の豊臣石垣公開プロジェクト。これは素晴らしい。
http://www.toyotomi-ishigaki.com/hideyoshi/
■『北野の芸能と茶屋』■
ー第百十三回ー
井上 年和
明治三年(1870)3月
「明治三庚午三月四番町之内藪之図子事三石町西蓮寺南町水茶屋共遊女屋ニ紛敷
渡世罷在一旦差留候処同四月右両町共北野上七軒出稼ニ致シ傾城町并所役人共取締
致候筈ニテ遊女屋渡世差許候事」
『京都府下遊廓由緒』
四番町域に属する三石町と西蓮寺南町の水茶屋が遊女屋と紛らわしいので一旦営
業差し止めになったが、上七軒の出稼ということで遊女屋営業を許可された。
維新による新体制も定まらない中でも遊女屋は役人により取り締まられていたの
だ。
三石町(藪之図示)と西蓮寺南町は明治二年(1869)2月に四番町と合併し
た遊廓地である。
『京都坊目誌』によれば、三石町(三ツ石町 藪之図子)は、明和四年(176
7)に現在も存在する五番町の國生寺境内の借地に建家を許された町で、寛政以前
より茶立女を置くことを許可されていたようである。
また、西蓮寺南町は、下立売七本松西入の藍屋辻子から寛政十年(1798)に
転居してきた住人が水茶屋を営業していた。
明治初期頃の『京都府下遊郭由緒附図』を見ると、四番町内の國生寺西隣や西蓮
寺の南にあたる報土寺北側に「店付遊女」が存在していることから、この辺りが遊
女営業を許可された茶屋だったことが判る。
この後遊廓地として大発展を遂げる北新地花街の遊女屋はこの二町が元だったの
である。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 11月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日 コース)」
日程:11月12、19 日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日 コース)」
日時:11月1日、15日(土)、24日(祝・月)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
※26日のみ 11時~16時
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
■「今様・白拍子教室」
日程:11月29日(土)
※その他の日程 は個人稽古につき、お問い合わせください。
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時~14時30分
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
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■□■ひとこと■□■
ただいま弘道館にて開催中の「手のひらの自然ー京菓子と琳派」、10月31日
の京都新聞夕刊にも掲載いただき、おかげさまでたくさんの方に起こしいただいて
います。ありがとうございます。
6日まで開催しておりますので、お近くにお立寄りの際はぜひご来館ください!
[次回は、11月15日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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