伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
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〔嵯峨野文化通信〕 第93号
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日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?
伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に
ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。
京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
毎月1日・15日(月2回)
★VOL:93(2009/12/15)
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┃も┃┃く┃┃じ┃
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○【連】からのお知らせ —— 「うきょう」に今様・白拍子教室が掲載されました!
伝統文化の復興と継承を考える
「美の京都遺産」に出演!
学生デザインコンテスト
ブログで味わう明倫茶会
○(連載)『やまとのくには言の葉のくに』———— 第五十七首
○[嵯峨野学藝倶楽部]12月下旬・1月上旬開講講座のお知らせ
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【連】からのお知らせ
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○「うきょう」に今様・白拍子教室が掲載されました!
12月15日に発行される、右京区役所が発行する市民しんぶん「うきょう」に今様・
白拍子教室が紹介されています!
三壷庵の教室の案内が詳しく掲載されておりますので、右京区にお住まいの方はぜひご
覧ください。
右京区HPはコチラ
http://www.city.kyoto.lg.jp/ukyo/page/0000072154.html
○伝統文化の復興と継承を考える-平安文化「今様」は甦るか-
来年1月23日に、同志社女子大学にて今様についての講演会が開催されることになり
ました!
月1回、今様・白拍子教室のメンバーが行う勉強会で教えてくださっている朧谷先生、
同志社大学教授の植木朝子先生を講師にむかえ、消え行く伝統文化に対する解決策と、現
代に生きる伝統文化をどのように継承してゆくのか、という問題を考えます。
【連】の大学生メンバー、杉浜が代表をつとめ、パネリストには【連】の太田、濱崎も
加わり伝統文化の復興などについてのディスカッションが行います。
どなたでもお聞きいただけますので、ぜひお越しください!
日程:1月23日(土)
時間:13時30分~16時50分
場所:同志社女子大学 今出川キャンパス 純正館地下一階S013教室
(京都市上京区今出川通寺町西入)
費用:無料(申込不要)
講演「後白河院の周辺」 朧谷壽(同志社女子大学名誉教授)
講演「『梁塵秘抄』と今様」 植木朝子(同志社大学教授)
実演「今様合と白拍子舞」 出演 日本今様謌舞楽会
パネルディスカッション 「今様は現代に甦るか」
パネリスト:朧谷壽、植木朝子、石原さつき(日本今様謌舞楽会代表)、太田達(京都
女子大学非常勤講師)、濱崎加奈子(伝統文化プロデュース【連】代表)、
杉浜奈菜(同志社大学文学部生)
※なお、この事業は京都府地域力再生プロジェクト支援事業交付金による支援を受けて
実施しています。
主催:「今様」企画実行委員会 代表:杉浜(文学部2年)
共催:同志社大学今出川校地 学生支援課 嵯峨野学藝倶楽部
お問合せはコチラ
TEL:090-3995-4325
E-mail:imayo2010@yahoo.co.jp
○「美の京都遺産」に出演!
MBSテレビ番組「美の京都遺産」の12月20日放送分に、今様・白拍子教
室のメンバーが出演します!「晩秋の奥嵯峨 悲恋物語」と題された今回の番組
は、一体どんな映像になっているのでしょうか・・・?
15分という短い番組ですが、ぜひご覧になってください!
MBSテレビ「美の京都遺産」
日程:12月20日(日)
時間:6時15分~
HPはコチラ
http://www.mbs.jp/kyoto/
○学生デザインコンテスト
京の街を彩る名産品の数々は、京都の顔です。中身は勿論、名産品を包む「ショッピン
グバック」にも「京都らしさ」は表れます。
今回は、そんな「ショッピングバック」のデザインコンテストのお知らせです!
この企画は、【連】代表の濱崎加奈子がプロデュースに関わっています。
学生の皆さん、外へ向けて発信する京の名品を包むアイデアを出してみませんか?
「学生デザインコンテスト」
募集区分:A.パッケージ B.ショッピングバック
テーマ:あしたの「京都らしさ」
応募資格:大学生・大学院生(個人又はチーム)
応募〆切:2月15日(月)
応募方法:コンテスト参加登録用紙と応募作品を、期間内に指定する事務局へ郵
送又は持参。
お問合せはコチラ
京都名店会(京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都商工会議所内)
TEL:075-255-2500
FAX:075-256ー4028
E-Mail:office@kyoto-miyage.gr.jp
HPはコチラ
http://www.kyoto-miyage.gr.jp/
○ブログで味わう明倫茶会
前回メルマガ臨時号(11月13日発行)でお知らせしました、「茶をめぐる京都<幼
年時代>」をテーマにした明倫茶会(11月28日開催)で席主をつとめられた小林康夫
氏が、ブログの中で茶会の感想を掲載されています!
手前座の前に教壇と机、お菓子には「よくできました」と題された紅白饅頭、全員で最
後に歌ったという「仰げば尊し」…。学校に通っていた<幼年時代>を思い出す、とても
魅力的な茶会の様子が伝わってきました。
ぜひご覧ください!
ブログHP
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2009/12/post-303/
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(連載)『やまとのくには言の葉のくに』
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第五十七首
田口 稔恵
千山鳥飛絶(千山鳥飛ぶこと絶え) 万逕人蹤滅(万逕人縱滅す)
孤舟簑笠翁(孤舟簑笠の翁) 独釣寒江雪(独り釣る寒江の雪に)
(柳宗元「江雪」)
(見渡す限りの山々に鳥の飛ぶ姿は見えなくなった。あらゆる小径に、人の足跡もない。
一艘の小舟には、簑笠を着けた老人が、ただ独り、寒々とした雪の川に釣り糸を垂れる。)
「やまとの国は言の葉のくに」というすばらしい題名をつけていただいたところから連
載は始まったのだが、今回は、日本文化の父とも兄とも言える漢詩を挙げたい。
唐代は、現在我々が「漢詩」と呼ぶ「近体詩」のスタイルが確立し、綺羅星のごとき詩
人たちを輩出した。後世から模範と仰がれたこれらの作品は、日本文化にも多大な影響を
与えた。平安文学には白楽天の作品をバックボーンに持つものが多いのは周知の通りであ
る。
作者の柳宗元は中唐の詩人。超難関の科挙に合格してエリートコースを歩んだが、政争
に身を投じ、政治家生命を絶たれる。左遷されたまま没するなど、政治家としては不遇だ
ったが、その運命ゆえに詩人として優れた作品を遺したとも言える。
詩型は五言絶句。押韻は絶・滅・雪。いずれも侘びしく、寒々としたイメージを喚起す
る字だ。徹底して選び抜かれた字が、たった20文字から成るこの作品を、隙のないもの
としている。
音韻面に注目すると、「tu」という詰まる音で詩を締めくくるケースは稀だと言われる。
緊迫したある種の息苦しさが、音韻面にリアリズムを与えている。
自然は色を失い、生物の気配もまばらな冬の川辺。雪除けの簑笠だけを身につけた小舟
に魚を釣る老人がひとり。外界を隔てる厳しく気高い後ろ姿は、隠者を彷彿とさせる。実
際、中国文学において、最高の徳を備えながら俗世の汚濁を嫌い隠遁した者は、漁師の姿
で表現されることが多い。自然に交わり、自己の生を見つめる生き様は、まちがいなく中
国における理想の一つであった。
自然美に流されず、辺境の自然の厳しさーひいては生きることの峻厳さを見つめる作者
の目は、やはり沈倫の運命を辿った者ならではの気迫に溢れている。
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◆[嵯峨野学藝倶楽部] 12月下旬・1月上旬開講講座のお知らせ ◆
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詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧下さい。
★「今様・白拍子教室」
日程:12月26日、1月9日、16日(いずれも、土)
時間:13時~14時(60分)
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
★「うたことば研究会」
日程:12月26日(土)
時間:10時~11時(60分)
監修:田口 稔恵
※資料代等が必要です。詳細はお問合せ下さい。
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:1月9日、16日、23日(いずれも、土)
時間:15時~20時(ご都合の良い時間にお越し下さい)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています
★「茶道教室(水曜日コース)」
日程:1月13日、27日(いずれも、水)
時間:13時~18時(ご都合の良い時間にお越し下さい)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
★「京文化を語ろう」
日程:1月16日(土)
時間:11時~12時30分(90分)
講師:太田 達
テーマ:「宗教から京都を考える~八坂~」
参加費:1回1,000円(茶菓子付)
※1回のみの参加も、随時受付けています。
★「京都歴史講座」
日程:12月20日(日)
時間:11時~12時30分(90分)
講師:中村 武生
テーマ:「どうして河原町三条界隈に幕末史跡は多いのか」
参加費:1回 1,000円 (茶菓子付)
※1回のみの参加も、随時受付けています。
●URL
http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
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今年もあと2週間余りを残すのみとなりました。
いつもこの時期になると今年の反省や来年の抱負を考えるのですが、せっかく考えても
またひと月も経てば記憶の彼方に飛んでいってしまうのです・・・。
ということで、来年からは趣向を変えて一週間ごとの目標を立てようかなと計画中です!
次にメルマガで皆様とお会いするのは新年になりますね。
ご愛読有難うございました。来年も「嵯峨野文化通信」をよろしくお願いいたします!
それではよいお年をお過ごしください。
(まつだ)
[次回は、1月1日(金)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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