伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
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〔嵯峨野文化通信〕 第49号
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日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?
伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に
ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。
京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
毎月1日・15日(月2回)
★VOL:49(2008/2/15)
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┃も┃┃く┃┃じ┃
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○【連】からのお知らせ———————–日本の伝統工芸×先端技術
=新しい日本らしさ
○(連載)『京都タイムトラベル』————-掛茶屋
○やまとのくには言の葉のくに—————–第二十三首
○京の伝統行事——————————-上賀茂神社・幸在祭
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☆ 祝!!〔嵯峨野文化通信〕2周年記念 ☆
こんにちはo(^▽^)o 〔嵯峨野文化通信〕です!
初めて創刊号を皆さまにお届けしてから早いもので〔嵯峨野文化通信〕は2周年を
迎えました。
手探りの状態から、ここまで来られることができたのは皆さまのお陰ですm(__)m
これからの〔嵯峨野文化通信〕では、今までの連載に加え、新たな連載やコーナーを
追加していこうと思っています☆ また、現在、休載中の連載やコーナーも復活!?
するかも知れません。楽しみにしていてくださいね(^_^)
これからも、皆さんに旬な情報をお届けできるように頑張っていきますので、メール
マガジン〔嵯峨野文化通信〕をよろしくお願いいたします(●´・∀・)
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【連】からのお知らせ
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○日本の伝統工芸 x 先端技術 = 新しい日本らしさ
【連】の活動に協力いただいているJammuさんが、以下(↓)の イベントを実施中で
す。中でも、日本の文化の素晴らしさを世界に向けてアピールするプロジェクトとして、
「世界に伝えたい美しい日本」の写真を募集しています。ご興味のある方、テーマに合
った写真をお持ちの方、参加されてみませんか?
URLでは、【連】の「茶道教室」でもお馴染みの老松さんのお菓子の写真も掲載中。
ぜひ、ご覧ください!
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デジタルサイネージ総研(TM)は、日本の伝統と先端技術を融合させた「新しい日
本らしさ(新日本様式)」を世界に向けて発信するための試みとして、日本古来の技術
である「漆」と、新しいメディアとしていま大変注目されている「デジタルサイネージ」
とのフュージョンによるプロダクトに挑戦し、このたびプロトタイプを開発しました。
今回、リテールテックJAPAN 2008展において初公開となる本プロトタイプは「木、
うるし」を素材としたデザイン性の高いデジタルサイネージモニターです。伝統工芸の
匠の技を受け継ぐ気鋭の漆芸家、東端唯(ひがしばた ゆい)氏の芸術的感性と、先端
のディスプレイ技術とが融合した、インテリア性の高い作品となっています。展示会場
では一般公募によるアーティストの映像作品とともに「漆×デジタルサイネージ」のつ
くり出す新しい空間をお楽しみいただけます。
●漆×デジタルサイネージのURL
http://digitalsignage.co.jp/japan/photo.html
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(連載)『京都タイムトラベル』―京都・時空・逍遥・記―
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掛茶屋 太田 達
町堂や北野経堂など、中世京都において人々が多く集まる場を二回にわたり考えてき
た。屏風絵には、一服一銭の荷ない茶屋や、桟敷に腰掛け茶をふるまう男が通行人に声
をかける姿が見られる。いまでも、節分の吉田神社や壬生寺の屋台の列を観察してみる
と、屏風絵の商人とよく似た表情のおっちゃん達がいっぱいいる。二百軒もあろうかと
いうテキ屋屋台の喧噪も、翌日の立春の朝には跡形もない。まさに掛茶屋である。
茶屋の記述としては最も初期のものと言われている『東寺百合文書』からは、東寺南
門の茶屋商人達が、釜などの商売道具を門のうちに置いて、自分の住居から毎日通って
きて小屋掛けする様子をいきいきと読み取ることができる。灯籠の火を使うな。閼加井
の水を勝手に汲むな。火の用心。さらには、茶立女は風紀が乱れるから置くな。寺側の
注文は多い。
茶屋というビジネスは職住分離、不一致からスタートした。聖なる場所、人が多く集
まるハレのアミューズメント空間のボーダーがその商業立地であるから必然なのであろ
う。
今、私は北野天満宮の、かつて中の森と呼ばれた梅苑の茶店に携わっている。毎朝団
子を持ち、茶をたずさえて小屋に通う。夕方には釜を洗い、火の用心を確かめて戸締ま
りをする。当然、水道料金は私持ちである。異なる点と言えば、入苑者に茶を振る舞う
現代の茶立女たるアルバイトの女子大生には、誰もクレームをつけないという点であろ
うか。
(つづく)
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やまとのくには言の葉のくに
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第二十三首 田口 稔恵
わが君は千世に八千世にさゞれ石の巌となりて苔のむすまで
(詠み人知らず『古今和歌集』巻7 賀歌)
(我が君は、永遠に、小さな石が大きな岩となって苔が生い茂るほどまで、長く健やか
にあらせられますように。)
「君」は一般には敬愛する人物への敬称であるが、勅撰和歌集である『古今和歌集』
巻7賀歌の巻頭に置かれることから、天皇を中心とする皇統を対象とすることがわかる。
『古今和歌集』は、四季の他、賀、離別、羇旅、物名、恋、哀傷、雑、雑体、大歌所御
歌、神遊び、東歌の部立てから成る。賀は、天皇や皇族、上級貴族の長寿を、家臣が祈
るという形式のものが多い。詠み人知らずということは、この歌は連綿と続く歴史の中
で、人口に膾炙(かいしゃ)してきたものなのであろう。
摂関政治などのシステムが整い、実質的な政治的権力を失ってからも、天皇は自らを
極限まで律して民の平和を祈ることにその身を捧げ、臣民は天皇とその系統の長からん
ことを祈ってきた。日本が「世界に類を見ない母性的君主制」と称されるゆえんである。
この歌は、言わずと知れた、日本国歌の本歌である。天皇の為に命を捧げることを煽
動しているのではない。民のために髪の一本まで神に捧げ尽くした、国の長たる天皇へ
の、民からの熱烈なラブレターなのである。
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京の伝統行事 〜祭に出かけてみませんか?〜
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○上賀茂神社・幸在祭(さんやれまつり)
上賀茂地域の農家の元服(成人の)儀式で、男子が十五歳になると「あがり」といっ
て、里の仕事・祭礼・町内行事などで一人前の大人として扱われます。上賀茂では、古
くこの地に住んでいた農家を中心とした「サンヤレ講」が組織され、例年二月十頃より
宿と呼ばれる家に寄り、毎晩、寒風をものともせず頬を真っ赤に染め、足並みを揃え鉦
太鼓の調子を合わせ道中を練り歩きます。
この「宿」は、「あがり」の子供がいる講中の家を選ぶので毎年変わり、祭りに出る
子どもたちは前の日にこの宿に集まります。祭りの当日、「あがり」の子は大島紬の羽
織、黒足袋に下駄履き、首に白襟巻きの姿で太鼓を打ち鳴らし、供物を持った大人、大
将木とよばれる青木の幣をもつ十三歳未満の子を先頭に行列を仕立て、十四歳の少年が
首から下げた鉦を鳴らし「おーめでとうござる」などと節をつけて囃し立て、山の神・
大田神社・上賀茂神社へと練り歩き「あがり」を神様に奉告します。
日程:2月24日(日) 午後12時〜
場所:賀茂別雷神社(上賀茂神社)
●上賀茂神社のURL
http://kamigamojinja.jp/
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◆[嵯峨野学藝倶楽部]2月開講講座のお知らせ ◆
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詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/から
★「京都歴史講座」
日程:2月17日(日)
時間:午前11時〜12時30分(90分)
内容:「紫野・鷹峯」
参加費:1回1,000円(茶菓子付)
※1回のみの参加も、受付けています。
★「花街文化講座」
日程:2月23日(土)
時間:午前11時〜12時30分(90分)
内容:「上七軒」
参加費:1回1,000円(茶菓子付)
※1回のみの参加も、受付けています。
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:2月23日(土)
時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
★「華道教室」
日程:2月23日(土)
時間:午前10時〜午後7時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
★「茶道教室(水曜日コース)」
日程:2月27日(水)
時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
●URL
http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
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ここ数日、寒い日が続いていますね。雪が降ると何故だか無性に楽しくなってしま
います♪♪♪ とは言いつつも寒いものは寒い(笑)
2周年を迎えた〔嵯峨野文化通信〕。これからもよろしくお願いします☆
[次回は、3月1日(土)に配信予定です! 次回もお楽しみに(^▽°)]
☆治☆
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