京菓子デザインを考えるヒント(第5回)

~第5回「四季花鳥図屏風」をもとに~

今年も開催される京菓子展「手のひらの自然」。
これは展示する京菓子のデザインを公募するユニークなもので、昨年は「琳派」というテーマに沿った300点以上の意欲的な作品が集まりました。

当ブログでは昨年の入選デザインとそれをもとに作られた京菓子、講評をあらためて紹介します(順不同で取り上げます)。
絵画のエッセンスを取りこみ、どのように菓子をかたちづくるのか、考えるヒントになるのではないでしょうか。

今年のテーマは「蕪村と若冲」。新しい京菓子のデザインに挑戦してみませんか? 締め切りは9月10日(土)です。
※実作部門の募集もあり
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【参考作品】尾形乾山「四季花鳥図屏風」
【入選者名】二階堂志紀

EPSON MFP image
<先生方の講評>
ユニークな素材使いの作品。鮮やかな赤い菊の向こうに、純白の白鷺が佇んでいる。その姿を表現するために、薯蕷の皮とアイシング(粉糖を卵白で溶いたもの)を組み合わせたのは京菓子としては今までにないであろう。アイシングで菊の花びら感を出すという表現力も素晴らしい。

【銘】白鷺(素材/薯蕷製)

第5回白鷺 菓子画像

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「手のひらの自然―蕪村と若冲」展2016

公式HP : http://kodo-kan.com/kyogashi/

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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