京菓子デザインを考えるヒント(第6回)

~第6回「蔦の細道図屏風」をもとに~

今年も開催される京菓子展「手のひらの自然」。
これは展示する京菓子のデザインを公募するユニークなもので、昨年は「琳派」というテーマに沿った300点以上の意欲的な作品が集まりました。

当ブログでは昨年の入選デザインとそれをもとに作られた京菓子、講評をあらためて紹介します(順不同で取り上げます)。絵画のエッセンスを取りこみ、どのように菓子をかたちづくるのか、考えるヒントになるのではないでしょうか。今年のテーマは「蕪村と若冲」。新しい京菓子のデザインに挑戦してみませんか?
締め切りは9月10日(土)です。
※実作部門の募集もしています
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【参考作品】俵屋宗達「蔦の細道図屏風」
【入選者名】金汀

第6回蔦の細道 デザイン画
<先生方の講評>
非常に美しい作品。応募のデザイン画は参考作品の世界観を美しく表現していた。ただ、その“透明感”の実現性に懸念があった。それが、京菓子職人の匠の技で、十分にその世界観が表現され、京菓子となって現れた。双方の力で生み出された作品。

【銘】蔦の細道(素材/抹茶羊羹、琥珀羹、豆)

第6回蔦の細道 菓子画像

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「手のひらの自然―蕪村と若冲」展2016

公式HP :http://kodo-kan.com/kyogashi/

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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