京菓子デザイン公募のヒントとして、今回は「京菓子デザインセミナー②京菓子×UXデザイン」講座から、どのように京菓子がデザインされるのか、どのようにデザイン画から実際の京菓子が作られるのかを紹介します。
デザイン画:奥田充一
実作:杉田早陽子
奥田さんが選ばれた歌は三首です。
・なぜその歌を選んだのか?
・歌から連想するイメージをどう形に置き換えたのか?
ということを、奥田さんが説明しながら京菓子のデザインを紹介してくれました。
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①銘「しらつゆ」
「『夕月夜』からイメージする風景がとても綺麗だと思ったのでこの歌を選んだ。」
「白露に夕暮れの月が映っていたら綺麗だと思いデザインした菓子。」
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②銘「里の雪」
「冬の寒い日、祖母の家のトイレの手水鉢を使った思い出が蘇った。」
「手水鉢に水が張った様子をデザインした菓子。」
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③銘「左:しらひめ 右:緑風」
「左:歌に込められた、人に預けた娘を思う気持ちを菓子にした。」
「右:佐保川の流れを形にした菓子。」
奥田さんの話を聞き、杉山さんが、どのような素材が奥田さんのデザインに合うか?を説明しながら、今回作る1作品をピックアップされました。
今回実作したのは①「しらつゆ」です。
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デザインを形にするためにどのような素材を使えばいいかを吟味しながら、京菓子が作られる工程が見られるとても貴重な機会でした。
京菓子デザインにおけるデザインは、絵で完結するものではなく、あくまでも食べられるお菓子になるということを考えてデザインする必要があるということを改めて気づかせてくれました。
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奥田さんが菓子のデザインに込めた思いを、杉山さんが形にした「しらつゆ」ができました。
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京菓子デザイン公募の締め切りは、8月31日(土)です!
皆さまのご応募お待ちしております!
https://kodo-kan.com/kyogashi/