嵯峨野文化通信 第258号

嵯峨野文化通信第258号
伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第258号
        (____________________*°。・゜。。・゜。

 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                   ■VOL:258(2016/12/15)

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ーーーーーー2016年12月開講講座のご案内
                    2017年新春 初釜・講座へのお誘い
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』————第百五十五回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]12月開講講座のお知らせ

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

              □■【連】からのお知らせ■□

◆2016年12月開講講座のご案内
 ■講座 「皆川淇園を読む」
  有斐斎弘道館では、近世京都学会と共催で本講座を開講しています。
  第2期となる今期は、山本封山の読書室サロンで淇園や村瀬栲亭、小澤盧庵、
  上田秋成など封山の知友が詠じた蘭竹菊埋めの和歌や漢詩(読書室四詠)を選ん
  で読みます。どうぞ、お気軽にご参加ください。
  
  日 程:2016年12月18日(日)「読書室四詠 梅」
      2017年 1月15日(日)「読書室四詠 蘭」 
  時 間:14:00〜16:00
  講 師:松田 清 氏(京都大学名誉教授)
 参加費:2000円
      (但、近世京都学会会員は無料、非会員の学生は1000円
                          ※要学生証提示)
  会 場:有斐斎弘道館

◆2017年新春 初釜・講座へのお誘い
 ■2017年 有斐斎弘道館の初釜
  有斐斎弘道館の保存のための活動として始まった月釜も六期に突入しております。
  毎回趣向をこらし、初めての方でもお楽しみいただける内容をご用意しています。
  近世京都の文人サロンにならい、茶会を通してみなさまとともに京文化を発信し
  ていきたいと考えておりますので、お気軽にご参加くださいませ。
  
  日 程:2017年1月22日(日)
  時 間:9時/10時/11時/13時/14時/15時
      ※空き状況はお電話にてご確認をお願い致します。
  場 所:有斐斎弘道館
  備 考:服装の指定などはございません。靴下は必ずご着用ください。

 ■講座「江戸時代の〈教養〉を考えるー茶書・謡ー」
  皆川淇園によって創設された弘道館にちなみ、江戸時代の教養文化を考える実践
  講座。江戸時代の教養である「茶」と「謡」を楽しむ講座となっています。
  日 程:2017年1月22日(日)
  時 間:第一部 16時半〜18時
リーダー=濱崎加奈子、太田宗達
      第二部 18時〜19時
       講師=林宗一郎(能楽師)、樹下千慧(能楽師)
  参加費:第一部+第二部 3000円(学割2000円)
      一部または二部のみ 2000円(学割1000円)
  場 所:有斐斎弘道館
 *上記各種講座・イベントのお問い合わせ、お申込みはコチラ
   T E L   :075ー441ー6662
   メ ー ル  :kouza@kodo-kan.com
有斐斎弘道館HP: http://kodo-kan.com

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              ■『北野の芸能と茶屋』■
                 
               ー第百五十五回ー
                                 井上 年和
第156回 (平成28年12月15日 第256号)
昭和12年(1937)3月
最近筆者の見聞した上七軒総ての状況 全廓一丸となって大発展(その3)
同廓の役員といふは正取締役に宮階廣吉氏、副取締に岸本伊之助氏、会計に岩本岩吉氏、
常議員に、前記岩本氏の外に多成一、竹村菊松の両氏、以上五氏が男役員また女役員は
長谷川かつ、中村千鶴、住谷たつの三婦人が常議員、吉田はつ、大藪千代、出雲喜乃の
三婦人が技芸委員、この技芸委員の監督が前記長谷川かつさんである。
                             『技芸倶楽部15巻3号』

 当時の上七軒花街の役員の名が記されている。実際の人物を知っている方も少なくは
ないであろう。
『技芸倶楽部4巻7号』に記された大正15年での役員名簿(当メルマガ第130回)では、
「組合事務所取締 河合安次郎
議員 小辻喜三郎 岸本伊之助 中田キク 出雲キク 長谷川カツ 三原トメ
書記 帯谷之雄
附属北野倶楽部主任 竹村菊松
歌舞練場 歌舞協議員 中田キク 出雲キク 谷川カツ 三原トミ
浄瑠璃協議員 宮階廣二」
となっており、岸本伊之助さん、長谷川かつさん、竹村菊松さんは大正15年にも役員を
務めており、長年にわたり上七軒で重要な役割を果たしていた。
 また、姓が同じ役員もおり、おそらく世襲で受け継がれていたのであろう。
 近年までお茶屋を営業していた方の姓もみられるが、現在も営業を続けている方の姓は
極々わずかで、やはりお茶屋を代々続けていくためには相当な工夫が必要と思われるので
ある。
         
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             □■嵯峨野学芸倶楽部からのお知らせ■□

   詳しくはhttp://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日 程:12月20日※火
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
  日 程:12月17・23日※金/祝
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                ■□■ひとこと■□■

     12月も半ばに入り、日一日と寒さが募ってまいりました。
      本年も大変お世話になり、心からの御礼を申し上げます。
みなさまが健やかに新年を迎えることができますよう、ご自愛の程お祈り申し上げます。

    [次回は、2017年1月1日(日)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。