伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第254号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:254(2016/10/2)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ———– ニュイ・ブランシュを開催中です
弘道館講座のご案内
「土御門 ことばあそび」のご案内
■(連載)『ニッポン城郭物語』————第百二十五幕
■(連載)『北野の芸能と茶屋』————第百五十二回
■[嵯峨野学藝倶楽部]10月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■ニュイ・ブランシュを開催中です
毎秋一夜限りにパリ市で行われている現代アートの祭典、「ニュイ・ブランシュ
(白夜祭)KYOTO」。
グラファイト・ペンシル画からフォトグラファーに転身したリリア・スレイビー
の展覧会。茶室では、ヴァーチャル・リアリティ(VR)のインスタレーションを体
験していただきます。VRヘッドセットを着けると、現実とほぼ変わらない正確に再
現された部屋の様子が見えます。視線を庭に転じると、今度は2つの扉の先に全く
違う世界が立ち現れ、瑞峯院や安楽寺の風景が入り混じった景色がひろがります。
また、10月10日(月)には、作品とコラボレーションした一夜限りの特別茶
会も開催いたします。
いつもとは違った弘道館をぜひ見にいらしてください。
日 程:10月4日(月)、5日(水)、7日(金)9日(日)、10日(月・祝)
時 間:11時〜17時
場 所:有斐斎弘道館
入館料:1,000円(※別途500円で茶菓子あり)
【特別茶会】
日 程:10月10日(月・祝)
時 間:17時〜20時(予定)※受付16時30分より
席 主:太田宗達
場 所:有斐斎弘道館
参加費:3,500円(学生(25歳以下)2,500円/要学生証提示)
詳しくはコチラ
http://www.nuitblanche.jp/schedule/kodokan.php(ニュイ・ブランシュ
2016HP)
http://kodo-kan.com/events/nuit-blanche-kyoto-2016/(弘道館HPニュ
イブランシュページ)
お問い合わせ、お申込みはコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:tea@kodo-kan.com
弘道館講座のご案内
京文化教養講座1「信仰からみる京都」
日 程:10月8日(土)
時 間:11時〜12時30分
講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
テーマ:「岩倉・磐座の地」
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
日 程:10月18日(火)
時 間:13時〜14時30分
講 師:太田宗達(立命館大学非常勤講師)
テーマ:「公家の茶」
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/classes/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「土御門 ことばあそび」のご案内
流星や記ノ国木の香しんしんと 三木星童
日本語の美しさ・伝統定型詩の楽しさをご一緒に味わってみませんか。
かつて日本人の教養のベースには和歌があり、俳諧・俳句がありました。和歌、
それにつらなる近代短歌は1300年、俳諧・俳句は600年余の歴史を持ち、ま
たいづれも茶道をはじめ他の日本の伝統文化とも密接な関わりがあります。
初心の方へは、サポート・アドバイスもありますので、お気軽にご参加ください。
日 程:10月9日(日)
時 間:13時〜15時
内 容:第一部 レクチャー「俳句をよみとく」
講師:植山俊宏(京都教育大学教授)
第二部 句会
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(学生1,000円/学生証をご提示ください)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/classes/tsuchimikado1009/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第百二十五幕ー
梅原 和久
豊国神社の唐門の話を一回お休みし、5月から動いていた「二条城の価値を活か
し未来を創造する会」に関する動きを報告しておく。
6月22日に第2回、7月27日に第3回の会合が行われる中で会の提言が練り
上げられ、9月16日に最終的な提言が市に提出された(※1)。
報道では天守の復元が大きく取り上げられたが、これは提言の5番目「文化財の
補修、美装化、維持管理に要する経費の確保策」の中の4番目、という目立たない
位置に「天守閣復元といった新しい二条城の価値を創造する目標を設定し、CGで
再現するなど、目に見える形で強く募金の協力を募る」とされたものであり、ほか
にも歴史や文化財を多言語で伝える案内板やガイド機能の充実、御殿を国際会議や
学会などに活用するためのルール整備などが掲げられている。
手前味噌ながら、この最終提言には私の提案も、ほとんど盛り込んでもらえた。
誰もが賛同するであろう案内板やガイドブックの充実はともかく、天守のCG再現
や、二の丸御殿から庭園を楽しむための障子の一部開放、そしてそれまで誰も唱え
ておらず、私が最も力を入れて推していた寛永行幸の再現までが提言に含まれてい
るのには驚いた。
しかも、この寛永行幸の再現については、1日限りのイベントではあるが10月
に文科省等が主催して行われる「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」におい
て、早くも実現することになったのである(※2)。
期待していた以上の急展開だが、私にとっては驚くべきは、自分がこれらの全て
に関わらせてもらっている、ということ。京都市は今後、この提言に基づいて実行
計画を年度内にまとめる方針とのことなので、二条城をその歴史的価値にふさわし
いやり方で盛り上げていくため、私も引き続き協力していきたい。
(※1)二条城の天守閣復元、京都市「可能性を検討」
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160916000151
二条城の天守閣復元を 有識者会議が提言案
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20160727000167
(※2)スポーツ・文化・ワールド・フォーラム
http://prtimes.jp/a/?f=d19695-20160921-7406.pdf
■『北野の芸能と茶屋』■
ー第百五十二回ー
井上 年和
昭和11年(1936)6月
北野大茶湯三百五十年記念 由緒深き御手洗団子 豊国神社へ奉献の行列(その3)
上七軒とみたらし団子との起因は室町時代に参詣人の為北野天満宮御造営の残木
にて東門前に七軒の茶屋が建てられ天正十五年北野大茶湯の際七軒茶屋より御手洗
団子を豊公へ奉り賞味を蒙つた其廉にて山城一圓の法会茶屋株の特許を得たのが京
のお茶屋の濫觴と伝えらる其後明治維新まで上七軒の年中行事としてみたらし団子
を芸妓等が謹製し夫に乾鮻(かます)十尾を添え下加茂神社東西町奉行等へまた豊国
神社創建後は度々同神社へ奉献したものである。
現在上七軒遊廓に用ひてゐる徽章『みたらし団子』の由来は全く以上の次第であ
る。
『技芸倶楽部14巻6号』
上七軒とみたらし団子との関係についての説明である。豊臣秀吉が北野大茶の湯
の際、七軒茶屋のみたらし団子を賞味し、明治維新まで年中行事として芸妓らが謹
製していたことは良く知られているが、乾鮻(かます)を十尾添えていたとか、下鴨
神社、東西町奉行所や豊国神社へ奉献していたことはあまり知られていないのでは
ないだろうか。
乾鮻(かます)を添えるのは、いつ頃からどの様な経緯でこういった風習が生まれ
たか興味の尽きないところであるが、現在この様な行事がなくなっていることは少
し寂しいような気がする。
東西奉行所はもうないので、この頃の行事を復活させることはできないが、下鴨
神社や豊国神社については江戸時代を通じて深い縁があったようで、当時を偲ぶ術
がないことは非常に残念に感じられる。
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■□■ひとこと■□■
弘道館恒例の「秋の茶事」1日目が無事終了しました。
ついに秋がきたのだなぁと改めて実感いたしました。
[次回は、10月15日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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