嵯峨野文化通信 第252号

伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第252号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                    ■VOL:252(2016/9/2)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——弘道館講座のご案内
                 有斐斎弘道館の「月釜」
                東本願寺「善巧能」のご案内  
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』——————–第百二十四幕
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————— 第百五十一回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]9月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■弘道館講座のご案内

 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 程:9月10日(土)
 時 間:11 時~12時30分
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「桂・月読の里」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 程:9月27日(火)
 時 間:13 時~14時30分
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「古田織部」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付) 

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/classes/

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
 

 ■有斐斎弘道館の「月釜」

  秋のおとづれを感じる今日この頃、弘道館にて一服いかがですか。
  午後のお席に空きがございます。
  茶会にいってみたいけど、ちょっと不安・・という方もぜひお越しください。
  お待ちいたしております!

 日 程:9 月11日(日)
 時 間:10時。14時、15時
 参加 費:3,000円
 
 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/tsukigama/

 お問い 合わせ、お申込はコチラ
  TEL :075ー441ー6662
  MAIL:tea@kodo-kan.com

 ■東本願寺「善巧能」のご案内

  かつて蓮如上人は衆生を救うための善巧方便として法楽能を数々行われました。
  そのことに因み、このたび、真宗本廟(東本願寺)では、記念奉納を善巧能と名
 付けました。能楽が仏神事と一体であった頃に思いを馳せながら、共に祈りを捧げ
 ることが出来ればと思います。
  現在、自由席に若干の空きがございます。ぜひお誘い合わせのうえ、お越しくだ
 さい。

 日 程:9月11日(日)
 時 間:18 時開演(16時30分開場)
 場 所:東本願寺能舞台(京都市下京区烏丸通七条上る)
 参加費:7,000円 自由席 
     ※指定席は満席となりました。
 演 目:舞囃子「誓願寺」
      シテ 林喜右衛門
     能 「国栖」
      シテ 林宗一郎
      ツレ 田茂井廣道
      天女 河村晴道
      子方 味方 慧

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662(有斐斎弘道館)
 MAIL:hayashi_noh@yahoo.co.jp

 大政奉還百五十周年記念プロジェクトにも掲載されています。
 http://www.taiseihokan150.jp/topics/

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              ■『ニッポン城郭物語』■

               ー第百二十四幕ー
                                梅原 和久

 今回は、豊国神社の唐門の由来についての詳細を。現在、神社にある説明板には
 「正面の唐門(国宝)は伏見城の遺構と伝え、二条城から南禅寺の金地院を経て、
 ここに移築されたもので、西本願寺、大徳寺の唐門とともに国宝三唐門の一つとさ
 れている」とあり、駒札にも「伏見城遺構」と注釈が付いている。

  この門が本当に伏見城の遺構かどうかについては、決め手となる史料がなく、い
 まだ伝承の域を出ない。ただ、前回も述べたように、二条城から金地院を経てここ
 に移築されたことは、各種史料から確実である。

  今回総合資料館で調べたのは、明治時代に金地院から移築されたときの経緯につ
 いて。いつ、どんな経緯で移築されたのか。

調査対象の簿冊は「豊国社建営一件」。豊国神社が京都に設置が決まり、建設に
 至るまでの経緯に関する文書がまとめられたものである。
  唐門に関する記載が登場するのは、明治8年8月20日付けで、当時京都府職員
 だった明石博高から京都府に提出された寄附申出の文書から。金地院で取り払われ
 ることになった唐門を、この度京都で再建されることになった豊国神社に寄附した
 い、という内容である。明石は、歴史ある唐門が失われるのを惜しみ、金地院から
 個人的にこの唐門を買い取っていた。

  この申出書では寄付の理由として、この唐門が秀吉伏見城のものだから、として
 いるが、実際のところ、それが事実だとは考えにくい。秀吉の築いた伏見城は、関
 ヶ原の戦いの前哨戦において、全て灰燼に帰してしまっていたからである。
  したがって、仮にこの門が伏見城のものだという伝承が正しいとしても、それは
 家康が再建した伏見城のもの、ということになる。ただ、そうなると、明石が折角
 寄付しようとした根拠が失われてしまう訳で、少々気の毒な気もする。  

  長くなってきたので続きはまた次回に。
  
 (※)本当に久々に情報ページを更新。豊国神社唐門や関係文書を紹介した。
http://umeshiro.web.fc2.com/karamon.html
             

               ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
                  ー第百五十一回ー
                                 井上 年和

 昭和11年(1936)6月
 北野大茶湯三百五十年記念 由緒深き御手洗団子 豊国神社へ奉献の行列(その2)
  前記北野倶楽部に於ける大茶会の前日即ち十月九日みたらし団子献納の為め前記
 桃山時代の上蠟風俗七人、同侍女風俗十人、其他総勢四十三人が豊国神社に参拝し
 た。豊国神社へ参拝の順路は午後一時北野倶楽部出発北野神社に参拝のうへ一同徒
 歩にて今出川大宮なる西陣織物館に到り少憩のうへ一同装飾自動車にて今出川を烏
 丸、四條を祇園石段下、東大路を七條、伏見街道を大佛正面にて下車夫れより行列
 を正して豊国神社境内に練り込み、みたらし団子奉献の後帰路は自動車にて七條を
 烏丸、四條、壬生車庫前を経て千本今出川を北野倶楽部に帰着解散した。
                          『技芸倶楽部14巻6号』

  大茶湯350年記念の前日に芸舞妓が桃山時代の衣裳を着て豊国神社へお参りし、
 みたらし団子を奉献したらしい。

  北野倶楽部(現歌舞練場)に集合してから北野天満宮へ参拝後、今出川大宮の西陣織
 物館(現京都市考古資料館)まで歩き、そこで休憩後、装飾自動車で豊国神社に乗り付
 け、みたらし団子奉献後は再び自動車で北野倶楽部へ帰還したようだ。

  43人のパレードに今出川通りを始め、装飾自動車の通り道はさぞかし華やいだ
 ことだろう。

  車で乗り付けるところが当時の交通事情をわきまえた粋なやり方に思われる。ま
 た、帰ってから則解散というのもサバサバとした雰囲気が偲ばれ、興味深く感じら
 れるのである。

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 9月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水、木曜日 コース)」
  日程:9月7日(水)、15日(木)、22日(木・祝)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
  日時:9月3日(土)、17日(土)、25日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

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                ■□■ひとこと■□■
     
    8月15日号を発行できず申し訳ございませんでした。
    やっと朝夕は涼しくなってまいりましたが、まだ暑さが残りますね。
    皆さまくれぐれもお身体にはお気をつけください。
      
   
    [次回は、9月15日(木)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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