嵯峨野文化通信 第227号

伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第227号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                   ■VOL:227(2015/7/18)

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                 ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ———- 弘道館講座のご案内
                    宗一郎「能あそび」のご案内
                   「吉坊のゆらり咄」を開催します!
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————– 第百二十九回

  ■[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ

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             □■【連】からのお知らせ■□ 
 
 ■弘道館講座のご案内

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 程:7月23日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「片桐石州」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 程:7月23日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 

 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 程:8月8日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「送り火と盆行事」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 
 ■宗一郎「能あそび」のご案内

  室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそぶ
 」ワークショップです。
  2015年は、シテ、ワキ、狂言、囃子方、小鼓方の方々をゲストに、それぞれ
 の役割と魅力を学びます。また、能舞台について学ぶ、作り物をつくる、能の演出
 方法を知るなど、多彩な内容でお送りいたします。

  今月のゲストは、大蔵流狂言方の茂山逸平先生にお越しいただきます。
  ぜひご参加ください!

 日 程:7月24日(金)
 時 間:18時30分~20時(90分)
     ※18時より呈茶あり
 講 師:林 宗一郎(能楽師)
 ゲスト:茂山逸平(大蔵流狂言方)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:3,000円(生菓子、抹茶付き)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662 
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 
 ■「吉坊のゆらり咄」を開催します!
  
  夏の落語の会は、すこーしひんやりするお話を聞かせていただきます。
 
  田舎から出て来た奉公人のおなべどん。気だてが良くて働き者で店の皆に
 愛されているが、どうも夜な夜などこかへ出かけている様子。昼はそんなそ
 ぶり一つない。あやしむ主人と番頭が部屋を調べると、そこには・・・!!
  夏らしく、すこーし怖い落語「仔猫」を燭台の灯りの中で聞いていただい
 たあとは、ぱっと明るく吉坊・木ノ下によります古典芸能愛し過ぎトークで
 す。演目にちなんだお菓子をお楽しみです。
  皆さまお誘い合わせのうえ、ご参加ください!

 日 程:8月1日(土)
 時 間:18時開演(17時30分開場)
 内 容:第1部 お茶とお菓子の時間
     第2部 落語「仔猫」 桂吉坊(落語家)
     第3部 対談「踊りを語る!」
         桂吉坊×木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:3,000円(学生2,000円/要学生証提示)
     ※テーマにちなんだお菓子と抹茶つき

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662 
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

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              ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
                 -第百二十九回-
                                井上 年和

 大正十三年(1924)3月6、7日
 「技芸倶楽部創刊壱週年記念
 3月6日7日 午後五時岡崎公園市公會堂で開演
 京都市内七花街(先斗町。上七軒。北新地。祇園甲部。同乙部。島原。宮川町。
 井上。花柳。西川。若柳。楳茂都。藤間。篠塚の諸流
 歌舞音曲演藝大會
 浄瑠璃。地唄。長唄。清元。常磐津。哥澤其他鳴物等出演
 番組確定次第技藝倶楽部號外として発表します
 新民謡と新舞踊 小倉宏氏 河合澄子嬢 賛助出演
 會費 金貳圓五拾銭 會費は番組確定次第會員券と引換ます
 會員券に「技藝倶楽部社」の捺印なきものは無効
 主催 技藝倶楽部社」                 『技芸倶楽部1巻2号』

  京都市内七花街の合同演芸会が開催された。現在、財団法人京都伝統伎芸振興財
 団(通称おおきに財団)が主催する「五花街合同公演」は、平成27年で第22回
 を迎えたが、合同公演はもともと技藝倶楽部社という出版社が主催していたのが先
 であったようだ。

  この年以降、時期に変動はあるものの、昭和12年(1937)までは開催され
 た記録が残る。
  参加した花街は、主に現在の五花街+島原、北新地(五番町)の七花街であるが、
 昭和2年(1927)の第4回と昭和6年(1929)の第7回(この時は「京都
 市内六遊廓少女競演大会」)には島原が不参加で六花街となっている。

  しかし、大正13年4月1日~5月19日に開催された万国博覧会の余興には七
 條新地も参加し八花街となっているし、昭和3年(1928)に開催された第5回
 の合同演芸会は「京都伏見八遊廓連合歌舞音曲演芸大会」として中書島も参加し、
 これまた八花街となっている。

  場所は第10回(昭和9年9月15日)まで岡崎の京都市公会堂本館(現在の京
 都会館の前身)で開催されたが、木造2階建ての劇場建築である公会堂本館は、昭
 和9年(1934)9月21日の室戸台風で倒壊しており、昭和10年は京都朝日
 会館、昭和12年は弥栄会館で開催されたようである。

  その後いつまで続いたかは史料がないので判らないが、現在よりも多くの芸舞妓
 で賑わっていた各花街が集結する合同公演は、さぞかし盛況であったに違いなく、
 この頃が花街全盛期であったといえるのである。 
  
 
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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 7月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日程:7月22、29日(水)
  時間:9時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  場所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日 コース)」
  日時:7月18、25日(土)
  時間:9時~18時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  場所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

   URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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                ■□■ひとこと■□■
    
      台風とともに祇園祭も無事過ぎ去っていきました。
      関東では梅雨明したそうなので、関西ももうすぐでしょうか。
      夏の後祭りも楽しみです。

   

     [次回は、8月1日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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