嵯峨野文化通信 第206号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第206号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                    ■VOL:206(2014/9/1)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ —— 弘道館文化講座のお知らせ
宗一郎「能あそび」のお知らせ
                「吉坊のゆらり咄」のご案内  
                「小鼓体験講座」開催のお知らせ
               草引き隊を募集します!
               和菓子作品を公募します!  
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』——————— 第九十九回 
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————— 第百九回 
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]9月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 
 ■弘道館文化講座のお知らせ

 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 時:9月6日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 テーマ:北野と八坂「神仏習合」
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:9月25日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 テーマ:「懐石具の塗りもの」
 講 師:西村毅(京漆「象彦」代表取締役社長)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 時:9月25日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■宗一郎「能あそび」のお知らせ

  室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそび
 」ます。
  今回は、能楽に欠かせない小道具のひとつである扇。能ではこの扇を使ってさま
 ざまな感情を表現しています。この形を知ることで、能がもっとおもしろくなりま
 す!
  実際に扇を使って、喜・怒・哀・楽の「型」を体験します!ぜひご参加ください
 。

 日 時:9月12日(金)
 テーマ:修羅場〜男といふもの・戦と恋〜
 時 間:18時30分~20時(90分)
     ※18時より呈茶あり
 講 師:林 宗一郎(能楽師)
 参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
  

 ■「吉坊のゆらり咄」のご案内

  江戸時代の楽しい教養といえば落語!というわけで、落語を通して江戸時代の人
 々の教養を体感しようという試みです。
  第二回目の今回は「学び」をテーマにした落語ということで「質屋蔵」をご披露
 いただきます!
  また、吉坊さんと共に「凸凹伝芸教室」を展開している木ノ下裕一さんをゲスト
 に迎え、芸能文化に造詣の深いお二人のトークも予定しています。 
  今回のテーマにちなんだ主菓子もお楽しみに。お待ちいたしております。

 日 時:9月14日(日)
 時 間:14時~(13時30分開場)
 場 所:有斐斎 弘道館
 出 演:桂吉坊(落語家)
     木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
 参加費:3,500円(学生2,000円/要学生証提示)
     ※主菓子、抹茶付き
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■「小鼓体験講座」開催のお知らせ
 
  ワークショップ「能あそび」の特別編として、お囃子について学びましょう!
  大倉源次郎先生による小鼓の魅力についてのお話とともに、実際に小鼓に触れ、
 体験していただきます!この機会にぜひご参加ください。

 日 時:9月14日(日)
 時 間:18時30分〜20時
     ※18時より呈茶あり
 講 師:大倉源次郎(大倉流小鼓方十六世宗家)
 参加費:3,000円(茶菓子付き、道具料込み)

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■草引き隊を募集します!
  
  有斐斎弘道館の庭をみんなで守っていきませんか。 
  一緒に草引きをしていただける方を募集します。朝のひととき、自然との対話を
 楽しみましょう。眺めるだけでは分からない茶庭の楽しみを発見できるかもしれま
 せんよ。
  毎月開催していきますので、ご都合の良いときだけでも大丈夫です。
  ご参加お待ちしています!

 日 時:8月18日(月)、9月15日(月・祝)、10月16日(木)、
     11月15日(土)、12月15日(月)
 時 間:10時~12時
 場 所:有斐斎弘道館
 持ち物:虫除け、日除けのできるもの、園芸用手袋、(必要な方は)ピンセット等
   
 ※近頃涼しくなりましたが、やはりまだ日差しは強く、蚊も多いです。

  日除け、虫除け、寒さ対策など各自で万全のご準備をお願いいたします。
 ※活動中はスタッフの指示に従ってください。怪我、事故等には責任を負いません。
 ※人数把握のため、できるだけ事前にご参加の旨ご連絡をお願いいたします。

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■和菓子作品を公募します!  

  毎年、弘道館にて開催する「京菓子展」にて、本年より一般の方も参加できるよ
 うになりました!
  本展では改めて琳派と京菓子の関わりを考えるとともに、人間の手から生み出さ
 れる自然という古くて新しい主題に取り組みます。
  絵を描くのか好きな方、京菓子を食べるのが好きな方、和菓子職人に限らず、ど
 なたでもご応募いただけます。皆さまの挑戦をお待ちしております!

 募集内容:デザイン審査部門・和菓子デザイン画
      和菓子審査部門・和菓子作品
 デーマ:「琳派の花鳥風月」

 審査員:冷泉為人(財団法人 冷泉家時雨亭文庫理事長)
     富永茂樹(京都大学教授、京都芸術センター館長) 
     廣瀬千紗子(同志社女子大学特任教授)
     杉本節子(料理研究家、公益財団法人 奈良屋記念杉本家保存会
                            常務理事兼事務局長)
     濱崎加奈子(専修大学准教授、有斐斎弘道館館長)
  賞 :大賞(各部門より1点ずつ選出)
     ・「手のひらの自然ー京菓子と琳派」展へ出品
      (デザイン審査部門はデザイン画より職人が和菓子を制作)
     ・有斐斎弘道館にて個展開催(時期、内容は相談のうえ決定)又は、制作
      した和菓子を用いた茶会の開催
     入賞(各部門より数点ずつ選出)
     ・「手のひらの自然ー京菓子と琳派」展への出品
      (デザイン審査部門はデザイン画より職人が和菓子を制作)
 応募締切:2014年9月30日(火)必着
 審査結果:2014年10月中旬頃に郵送にて応募者全員に通知します。
 応募方法:応募用紙、和菓子作品の写真(デザイン審査部門はデザイン画)をA4
      用紙に貼り付けて下記応募先まで郵送にて送付。
      別途資料がある場合はA4で3枚まで添付可。E-mail等では受付いたし
      ません。
 その他:※作品は会期中(10日間)展示します。腐食等の恐れがある場合は複数
      個制作するなどの対応をお願いする場合があります。
     ※デザイン審査部門の入選者は、デザイン画をもとに職人が和菓子を制作
      します。制作過程では打ち合わせを行いますが、最終的には技術的な
      判断のもとで職人が制作を行います。

 応募、問い合わせはコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 公益財団法人 有斐斎弘道館
 〒602ー8006
 京都市上京区上長者町通新町東入る元土御門町524ー1

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              ■『ニッポン城郭物語』■
                  
                ー第九十九幕ー
                                梅原 和久

  今回は、二条城南門の話。文字どおり城の南面、押小路通りに面した高麗門であ
 る。ただ、堀に橋が架かっていないため、門はあっても実際に出入りすることはで
 きない。観光客の多くが利用する地下鉄東西線二条城前駅から最も近いことから、
 「あの門は何なの?」という声もよく聞く。

  もともと、二条城には南側に出入り口がなかった。あったのは、御所に面した正
 面玄関である東大手門、徳川幕府の西国支配の拠点である京都所司代屋敷に面した
 北大手門、そして裏口である西門である。
     
  南門が作られたのは、大正天皇の即位の御大典が行われた大正4年(1915)
 、当時二條離宮であった二条城の二の丸が饗宴場として使用されたとき。会場とな
 った二の丸御殿にまっすぐ入ることのできる通用口として、南面の石垣の一部を崩
 して作られた。当然ながら、造営当時は擬宝珠の付いた立派な木橋が架けられてい
 た。
  
  わずか2日間の宴のあと、南門はその役目を終えた。橋がいつ撤去されたのかは
 不明だが、比較的早い時期になくなったようだ。同様に、鳥羽伏見の敗走を聞いた
 徳川慶喜が城を脱出した際に使用した西門にも、橋は架かっていない。
  現在の二条城は、東西南北に1つずつある門のうち、半分だけしか使用されてい
 ないということになる。

 (※)南門の現在と古写真。石垣の一部を取り除いて設置されたことがよく分かる。
  http://umeshiro.web.fc2.com/minamimon.html

              ■『北野の芸能と茶屋』■
                  
                 ー第百九回ー
                                井上 年和

  文久三年(1863)1月2日
 「一 元日二日
 一 中之森角屋喜兵衛例年之通貳本扇子箱持参年礼ニ入来候
  一 下之森小屋頭作助例年之通草履三足持参礼来、返シ鏡餅壱重遣ス」
                      『北野社関係文書・同社家文書』

  『北野社関係文書・同社家文書』は筆者の石田善明さんが古文書の練習ついで
 に古本屋で購入したのが切っ掛けで掘り出された貴重な史料である。
  本人もまさか古本屋に北野社に纏わる史料が出回っているとは知らずに購入し、
 古文書の読み下しに励んだらしい。
  そのお蔭で近世後期における北野社の実態を示す史料を我々に提供していただ
 けることとなった。

  今回から三回にわたって、中之森・下之森の様子を示した記事を取り上げるこ
 ととする。

  正月の2日に中之森の角屋喜兵衛から扇子箱2本を持って来て、また、下之森
 の小屋頭である作助からは草履を3足持って来て、こちらへは鏡餅を返したらし
 い。
  それぞれ他愛もないものを遣り取りしているようであるが、この様な時節の挨
 拶がお互いに良い関係を築いていく重要な役割を果たしており、中之森、下之森
 が近世にわたり栄えてきた大きな要素となっていたのであろう。
 
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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 9月開講講座のお知らせ■□

 詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:9月10、24日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:9月7日(日)13、27日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 
 ■「今様・白拍子教室」
  日程:9月6日(土)
     ※その他の日程は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
 
  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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               ■□■ひとこと■□■
 
    近頃、いっきに涼しくなり秋の訪れを感じるようになりました。
    これから色づくであろうまだ青い栗と柿を眺めるのが楽しいです。
   
    [次回は、9月15日(月)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。