伝統文化プロデュース【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第198号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:198(2014/5/1)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ —–「Kyoto graphie」開催中です!
実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」の
ご案内
教養サロン「帯を知る/帯を楽しむ」のご案内
弘道館文化講座のお知らせ
「茶の湯の文化を識る」ゲストのご案内
宗一郎「能あそび」のご案内
■(連載)『ニッポン城郭物語』————————– 第九十五幕
■(連載)『北野の芸能と茶屋』————————– 第百二回
■[嵯峨野学藝倶楽部]5月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「Kyoto graphie」開催中です!
ただいま、弘道館をはじめさまざまな伝統ある場所が会場となり「Kyoto grap
hie」が開催されています。
弘道館では、「ネイチャー・イン・トーキョー」をテーマに展示を行っており、
5月6日は、作品と弘道館のコラボレーション茶会も開催予定です!通常の弘道館
の茶会とはひと味違った内容となる予定ですので、ぜひご参加ください!
Kyoto graphie「ネイチャー・イン・トーキョー」
フランスの雑誌『M/ル・モンド』が日本の現代写真家13名を選び、東京の自然
を撮り下した企画『ネイチャー・イン・トーキョー』の出版と連動して展示される。
参加アーティストは川内 倫子、草彅 裕、木村 肇、伊丹 豪、森山 大道、ホンマ
タカシ、高木 康行、石川 直樹、荒木経惟、志賀 理江子、田附 勝、川島 小鳥、
喜多村 みか。
日 時:4月19日(土)〜5月9日(金)
時 間:10時〜17時
休館日:水曜日
場 所:有斐斎 弘道館
入場料:一般 500円、大学・中高生 300円
※別途500円で、抹茶と老松の「御所車」をお召し上がりいただけます。
Kyoto graphieイベント お茶会「(ヶ)の中の聖と俗」
『ル・モンド』/「ネイチャー・イン・トーキョー」と弘道館のコラボレーショ
ンによる茶会。昼間とはまた違った弘道館と、アートの世界をお楽しみください。
日 時:5月6日(火)
時 間:19時〜
場 所:有斐斎 弘道館
定 員:30名
参加費:3,000円
詳しくはコチラ(Kyoto graphie HP)
http://www.kyotographie.jp
お申し込み、お問い合わせはコチラ
TEL:075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内
皆さんで一緒に謡を楽しみませんか?
第一部では井伊直弼の「茶の湯ー全集ー」を読み下し、第二部は「謡」を行いま
す。謡では能楽師の林宗一郎氏を迎え、実際に皆で声の出し方から学びます。
歌は苦手という方や経験は全くないという方も大歓迎です。
日 時:5月11日(日)
時 間:16時30分~19時
場 所:有斐斎弘道館
内 容:第一部 勉強会「井伊直弼『茶の湯ー全集ー』をよむ
(リーダー 濱崎加奈子、太田達)
第二部 実践「お謡をうたってみよう」
(講師 林宗一郎〈能楽師〉)
参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は一部2,000円)
※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■教養サロン「帯を知る/帯を楽しむ」のご案内
西陣の老舗帯屋さん約10軒による、「動物」をテーマにした帯が弘道館の広間
に並びます。
11時と14時からは、「折本、帯のシミ落とし」についてお話いただく座談会
も開催します!普段では聞けない裏話や、質問などもしていただけます!
動物のテーマにちなんだお菓子もご用意いたします。
今後の日本の織物について考える機会でもありますので、ぜひお誘いあわせのう
えお越しください。
日 時:5月18日(日)
時 間:11時〜16時(展示は随時ご覧いただけます)
※11時、14時よりトークイベントがございます。
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(主菓子、薄茶付き)
※要予約
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075-441-6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■弘道館文化講座のお知らせ
京文化教養講座1「信仰からみる京都」
日 時:5月17日(土)
時 間:11時~12時30分(90分)
テーマ:真宗の潮流「仏の国の如し」
講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
英語で伝統文化「茶道編」〜BOOK OF TEAをよむ〜
日 時:5月22日(木)
時 間:18時30分~20時(90分)
講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付き)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「茶の湯の文化を識る」ゲストのご案内
本年の「茶の湯の文化を識る」講座は茶の湯の懐石や料理をテーマに、さまざま
なゲストにお越しいただいています。
5月は、代々、京で陶芸を営む家に生まれ、自身も陶芸家 として活躍する森野彰
人さんに、京焼の歴史についてお話いただきます。京焼きと清水焼の違いとは?
京焼きと初めて文献に出てくるのはいつ頃?実際の器を お持ちいただいてお話い
ただきます。お楽しみに!
京文化教養講座「茶の湯の文化を識る」 〜京ヤキのはなし〜
日 時:2014年5月22日(木)
時 間:13時〜14時30分(90分)
講 師:森野彰人氏(陶芸家/京都市立芸術大学准教授)
参加費:2,000円(主菓子・抹茶付)
場 所:有斐斎 弘道館
お申込み、問い合わせはコチラ
TEL:075ー441ー6662
Mail:kouza@kodo-kan.com
■「宗一郎 能あそび」のご案内
室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそび
」ます。
能についてたくさんの方にもっと身近に感じていただきたい!という想いから始
まりました。能はわからないけど興味があるという方にも、とてもわかりやすく能
について学べる機会となっており、見ているだけでなく、体験してみて分かる楽し
さが実感できます。
夕暮れ時の有斐斎弘道館の庭にひびく謡(うたい)と舞。
ぜひご参加ください!
日 時:3月14日(金)
テーマ:鬘物1 〜月にあくがれ、心乱るる〜
時 間:18時30分〜20時(90分)
※18時より呈茶あり
講 師:林 宗一郎(能楽師)
参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第九十五幕ー
梅原 和久
明治になってからの二条城についての話を一休みして、今回は新刊本のご紹介。
この3月に吉川弘文館から出版された『写真集 尾張徳川家の幕末維新 徳川林政
史研究所所蔵写真』である。
徳川林政史研究所は、その名のとおり林業史を専門とする日本唯一の民間研究機
関なのだが、昭和6年(1931)に尾張徳川家の第19代当主徳川義親によって
設立された徳川黎明会に属しており、林政史だけでなく尾張藩や江戸幕府に関する
近世から近現代の史料の収集・保存を行なっている団体でもある。
徳川林政史研究所が所蔵する資料のうち、特筆されるのは幕末維新期に活躍した
尾張徳川家第14代当主徳川慶勝が撮影した写真である。自らの居城名古屋城や江
戸の尾張藩邸の、殿様のプライベート空間である御殿内部が写された写真などは、
慶勝自身が関わったからこそ残された貴重なものである。この写真集には、初公開
を含む三百枚以上が収録されているのだが、30年以上古写真を見続けている私で
も見たことがない、ため息が出るような素晴らしい名古屋城の古写真に出会えるの
だ。
これだけ長いこと城マニアをやっていると、初見の古写真に出会うことはほとん
どない。数年に1度くらいの割合で、新たな写真が見つかることがあるが、今回の
本には、10年ほど前にケンブリッジ大学で発見された高松城天守の写真並みの、
震えが来るような写真が何枚か含まれている。ガラス原版が残っているものに至っ
ては、石垣の石一つ一つまで鮮明に写っており、まるで昨日撮影したような生々し
さで、現役時代の城を偲ぶことができる。
ただ、他の城と異なり、名古屋城に関しては、徳川林政史研究所が多数の写真を
所蔵していることは以前から知られていた。これまでにも、特別展や書籍などで1
0数枚が紹介されたことはあり、じれったい思いをしていた。今回の出版は「よう
やく」、という感じではある。
(※)吉川弘文館のサイト。
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b165204.html
震えが来るような鮮明な古写真と言えばこれ。宮内庁書陵部図書寮文庫所蔵の
大坂城の古写真。現在の大阪城しか知らない方に、幕末の勇姿を見て欲しい。
1枚目は本丸桜門。ページを進めると全部で49枚見ることができる。
http://toshoryo.kunaicho.go.jp/Viewer?contentId=2164
■ 『北野の芸能と茶屋』■
ー第百二回ー
井上 年和
明治五年(1872)5月真盛・鳥居前・社家長屋三町戸長、上七軒廓の免定
(その5)
「一、開帳為拝等ニ事寄セ引物ニ出候義并世話方致候事相改可申事
一、呼継之義決而仕間鋪且御冥加銭并ニ券番仕切金相滞有之候方江呼継等仕候者
有之候ハヽ貸先之滞分相弁可申事
一、遊女芸者共御座敷ニ不行義之次第多分有之候他 且常ニ客人之善悪之取沙汰
尚又相互ニ議合決而可為無用事」『真盛町文書』
「開帳」を口実に、「引物」として出ることや世話をするのは改めないといけな
いという。「開帳」とは寺院が仏堂や厨子の扉を開いて拝観できるようにすること
を言うが、これに参加してはいけないと言うのは寛政の定でも謳われていて、明治
になってもまだ残っている。
「呼継」をしてはいけないし、「冥加銀」、「券番仕切金」が滞っていて「呼継」
がいる場合は、代わりに払ってもらわなければならないという。この「呼継」とは
どの様な立場か判らないが、恐らく券番を通さずに遊女や芸者を派遣する斡旋屋の
ことを指すのではないかと推測される。
そうすれば、券番への冥加銀や券番仕切金も分担しなければならないのは当然の
ように思えるからである。
これも寛政の定に謳われている条項で、第91回(平成25年11月15日 第1
87号)では、芸舞妓を次々と呼ぶことと解釈していたが、どうも違うような気が
する。
また、遊女、芸者はお座敷で行儀の悪いことをしてはいけないし、お客の善し悪
しを言ってはいけない。
寛政の定と同じ内容が挙げられていて、明治になって国の体制が変わっても、上
七軒では同じ習慣が引き継がれているのがおもしろい。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 5月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日コース)」
日程:5月21、28日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日コース)」
日時:5月24、31日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
■「今様・白拍子教室」
日程:5月17日(土)
※その他日程は、個人稽古につきお問い合わせください。
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時〜14時30分
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/
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■□■ひとこと■□■
いま弘道館の庭は、さつきが満開です。
緑の中に咲く赤紫の花が一段と際立って、とても華やかです。
[次回は、5月15日(木)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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