嵯峨野文化通信第182号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)____________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第182号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
 嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

         毎月1日・15日(月2回)

               ■VOL:182(2013/9/16)
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              ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——-「映画における利休論」のご案内
                 弘道館文化講座のお知らせ
                 「京菓子と琳派―意匠と創造―」のご案内
                 「中田智之 茶の湯の楽しみ」のご案内
                 実践講座「江戸時代の教養を考える」のご案内
                 「第5回帯を知る/帯を楽しむ」のご案内
                 婦人画報10月号に太田達が登場しています!
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』————————– 第八十七回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]9月開講講座のお知らせ

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          □■【連】からのお知らせ■□

■「映画における利休論」のご案内

 茶聖・利休について語らいませんか。
 千利休が日本映画の中でこれまでどのように取り上げられてきたのか、
 彼が登場する映画・映像をいくつか取り上げながら、論じていきます。
 新たな利休論をご一緒に楽しみましょう。

 日 時:9月19日(木)
 テーマ:「映画における利休論」
 時 間:14時~17時
 場 所:有斐斎 弘道館
講 師:中田智之(楽々荘主人)
参加費:2,000円(茶菓子付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

■京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:9月26日(木)
 テーマ:「陶工・尾形乾山ーその人生と芸術ー」
 時 間:13時~14時30分(90分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:西川 秀敏(法蔵禅寺住職)
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
  TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
 

■「京菓子と琳派―意匠と創造―」のご案内

 有職菓子御調進所老松の有志による創作菓子を通して、琳派の世界を表した
展覧会です。華麗な装飾性と斬新な意匠性で、ヨーロッパの印象派や現代の日
本画、デザインなど多くの分野に影響を与えた琳派。その独自の芸術の姿をどう
ぞお楽しみください。
 多くの方のお越しをお待ちしております。

 日 時:9月28日(土)〜10月6日(日)※水曜休館
 時 間:10時~17時(最終入館は16時30分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 入館料:500円
    *別途、500円にて呈茶もございます

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

■「中田智之 茶の湯の楽しみ」のご案内

 現代の数寄者・中田智之氏による、本格的な茶事講座です。
 茶事の趣向はどのように組み立てられるのか、近代数寄者の茶とはどのようなも
のだったのか、会記等をひもときながら、一緒に考えていきませんか。
 数々の茶事をされてきた中田氏に、趣向をこらした道具の数々を実際に拝見させ
ていただきながら、濃茶薄茶をお楽しみいただく大変贅沢な講座です。
 最終回には、重要文化財・楽々荘にて、本格的な茶事を楽しみます。 

日 時:第1回2013年10月10日(木) 14時〜17時 於:有斐斎弘道館 
     第2回2013年12月12日(木) 14時〜17時 於:有斐斎弘道館
    第3回2014年 2月 6日(木) 12時席入 
                       於:田中源太郎翁旧邸 楽々荘
講 師:中田智之(楽々荘主人)
定 員:10名程度
参加費:10万円(全3回/正午茶事代金含む)

詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内

 今月より始まりました、新実践講座「江戸時代の教養文化を考える」。
 好評につき追加日程が決定いたしました!
 第一部では勉強会として文献を読み下し、第二部は「謡」を行います。謡では
能楽師の林宗一郎氏をむかえ、実際に声の出し方から学びます。
 皆で謡をひもとき、一緒に謡をうたってみませんか?
 一部か二部、一方のみの参加も可能です。是非お待ちしています!

 日 時:10月13日(日)、11月10日(日)、12月8日(日)
 時 間:第一部16時30分〜
     第二部18時~19時(予定)
 場 所:有斐斎弘道館
 内 容:第一部 勉強会
         リーダー 濱崎加奈子(有斐斎弘道館館長、専修大学准教授)
              太田達  (有斐斎弘道館館主)
     第二部 実践「お謡をうたってみよう」
         講師 林宗一郎〈能楽師〉
 参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は2,000円)
    ※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)
 

詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com            

■「第5回 帯を知る/帯を楽しむ」のご案内 

季節に応じたテーマで、西陣織の世界を楽しんでいただいている「帯を知る/
帯を楽しむ」シリーズ。早くも5回目に突入しました。
「ほんもの」の西陣織の世界を、これからも多くの方と共有していきたく思います。

今回のテーマは、「紅葉」。
秋と言えば、鮮やかな紅葉が目に浮かびますよね。
庭を眺めながら、現場の方の専門的なお話を聞いて、お茶を一服。
普段、聞くことのできない帯についての素朴な疑問にもお答えします。

 お待ちしております。

日 時:10月27日(日)
時 間:11時~16時
    *座談会は13時、15時の2回行います。各回40分程度の予定です。
    *随時、時間内に呈茶をお楽しみいただけます。
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:2,000円(茶菓子付)/学生1,000円
 *学生証のご呈示をお願いします。

申込み、詳細はコチラ(「申込みフォーム」をご参照ください)
 http://kodo-kan.com/event.html

 お問い合わせ、メールにてのお申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL :kouza@kodo-kan.com

■婦人画報10月号に太田達が登場しています!
  
 婦人画報10月号に、伝統文化プロデュース連の太田達の記事が掲載されていま
す。
「織田信長、千利休、井伊直弼が手がけた茶会の中の献立」として、実際に茶会記
に記された献立を再現しています。
 昔の茶人達のおもてなしの様子を窺い知ることができます。
 どうぞご覧ください!

 婦人画報についてはコチラ
 http://www.hearst.co.jp/product/fujingaho

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         ■『北野の芸能と茶屋』■
             八十七回
                           井上利和
寛政年間『寿仲間の定め(その1)』
「定
一、当所并外三ヶ所へ、遊女商売被為遊御差免、芸者差配之儀も被仰付、御ヶ条
之趣、町役、遊女屋衆中より御請書被差上、一同難在仕合奉存候。右ニ付、
取締方、篤と申論候様被仰聞、遊女屋一同相談之上、左之通取極候事。
一、従御公儀様被為仰渡候御箇条之趣、銘々急度相守、正路ニ渡世いたし可申事。
一、都而御通行之節、無礼無之様可相心得事。
一、御公用之儀申参り候節ハ、早速主罷出、内々篤と承り候様、急度可被致事。」
『北野会館所蔵文書』

 今回からは寛政年間に遊女屋中から役所へ提出された所謂『寿仲間の定め』を見
いこう。
全22条からなるこの『定め』は、前回でもご紹介させていただいた寛政2年(17
90)の規制とその緩和に対する廓内での取り決めと思われ、内部規定を定めて今後
これを守ることで存続を訴えたものと考えられる。
これを数回に分けてご紹介して、上七軒では一体どんな取り組みをして遊女屋の
存続を訴えたのか検証したいと思う。

 1つ目をみると、どうも御公儀から遊女商売や芸者に対し「御ヶ条」(御箇条)が
示されたようで、これに対し「ありがたき幸せ」で、みんなで相談して以下のよう
に取り決めたと書いている。
 2つめでは御公儀の「御箇条」の趣旨に従い、「正路」に渡世し、3つめは無礼の
無いように心得、4つめはお役人さんが来たら早速罷り出て、内々篤と承るという
ことで、随分謙った立場である。
御箇条の内容は詳しくわからないが、恐らく前回ご紹介させていただいたような、
遊女屋件数や人数に関する細かい取り決めであると推測される。
先ずは御公儀に対する姿勢の低さを示して従順を誓うといった内容で、文章の立ち
上がりとしては順当なところであろう。

次回から具体的でおもしろい内容となっていくので、請うご期待である。

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         ■□■ひとこと■□■

 秋は、心が落ち着く季節ですね。
 たくさん読書して、感受性を深めたいと思う今日この頃です。 

    [次回は、10月1日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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     □■[嵯峨野学藝倶楽部]9月後半開講講座のお知らせ■□

  詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:9月25日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:9月21日(土)29日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時
     (ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:9月28日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。

 ■「うたことば研究会」
  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/

  お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com

 

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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