嵯峨野文化通信 第178号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)____________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第178号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                     ■VOL:178(2013/7/2)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ————-「茶会はじめ」がはじまります!
弘道館文化講座のお知らせ 
                     「今様合 松殿十五ヶ日」のご案内
  ■(連載)リレー連載 『つなげていきたい楽しみ』————-第十一回                  
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』————————– 第八十五幕
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』————————– 第八十二回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ

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               □■【連】からのお知らせ■□
 
 ■「茶事はじめ」がはじまります!

  昨年スタートした「茶会はじめ」も3回目となりました!
  「お茶会」へ、お客さまとして行くことを目的とした講座です。お茶のいただき
 かたから茶会の流れなど、茶席の振る舞いを実践しながら学んでいきます。
  お茶会へ行ったことのない方はもちろん、茶会経験のある方も改めて復習をする
 ことができます。

 日 時: 7月25日(木) 茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見
      8月22日(木) 茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方
      9月26日(木) 茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方
     10月24日(木) 茶道具についてまなぶ/拝見の仕方
     11月14日(木) 正客になった場合は/客の実践(復習)
 時 間:10時〜11時30分
 場 所:有斐斎弘道館
 講 師:高田 宗真
 参加費:15,000円(全5回/各回茶菓子付き)※要申込
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com
            

 ■弘道館文化講座のご案内

 京文化教養講座1「天皇からみる京都」

 日 時:7月13日(土)
 テーマ:「後水尾天皇」
 時 間:11時〜12時30分(90分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:太田 達(京都女子大学非常勤講師)
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:7月25日(木)
 テーマ:「近代建築と数寄」
 時 間:13時〜14時30分(90分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:桐浴 邦夫(京都建築専門学校講師)
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 「英語で伝統文化 〜茶道編〜」

 日 時:7月25日(木)
 テーマ:お問い合わせください。
 時 間:18時30分〜20時(90分)
 場 所:有斐斎 弘道館
 講 師:田中 朝子(翻訳通訳者、嵯峨野三壷庵)
 参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 
 ■「今様合 松殿十五ヶ日」のご案内

  今様(いまよう)は今から約千年前に京で流行した歌謡です。今様を愛し、『梁
 塵秘抄』を編纂された後白河院は、承安4年、十五夜連続にて「今様合」を催され
 ました。
  この秋、平安の御世をしのび、摂関家邸宅があった宇治木幡の松殿山荘にて十五
 日連続今様合を行います。
  院政期隆盛のあと、姿を消した幻の芸能・今様を、松殿山荘の秋景色とともに、
 ゆったりとお楽しみください。

 日 時:11月1日(金)〜11月15日(金)
 時 間:14時〜15時(終了予定)
 場 所:松殿山荘 大書院(京都府宇治市木幡南山18)
     ※JR・京阪木幡駅より徒歩20分、六地蔵駅よりタクシーで10分
 入館見学料:1,000円

          ■今様合に参加する歌人を募集します!■

  ひとりでも多くの方に今様の素晴らしさを知っていただくため、「今様十五ヶ日
 」に出演参加する歌人を募集いたします。当日は、装束を身に着け、お題に即した
 七五調四節の今様歌をご準備いただき、今様合にご参加いただきます。
  着付けは今様謳舞楽会の方がしてくださいます。今様歌作成のご相談、添削等承
 りますので、ぜひお気軽にご参加ください!

 日 時:11月1日(金)〜11月15日(金)
     ※応募者多数の場合は抽選となります。
 締 切:8月31日(土)
 参加費:10,000円(装束保全協力費として)
  

 今様合・歌人公募・今様募集についての問い合わせ、申し込みはコチラ
 「日本今様謳舞楽会」
 MAIL:info@imayou.jp
 TEL :090ー3496ー9383
HP :http://imayou.jp/

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  伝統文化プロデュース【連】では、メンバーが伝統文化に対しそれぞれの想いを
 持って活動を行っています。そこで、毎回ひとりずつ、メンバーにその想いを語っ
 てもらうべく連載を企画いたしました。皆の本音や理想、どんな話が飛び出すこと
 でしょう?
  第十一回は、嵯峨野学藝倶楽部の三壷庵茶道教室にてお嬢さんと一緒にお茶を学
 ばれている山本香菜さんです!

             『つなげていきたい楽しみ』

        山本 香菜(三壷庵 茶道教室)         

  なぜか、和のもの、和の空間が好きだ。気持ちが落ち着くし心も喜んでいるよう
 に感じる。実はこの文章を書いている今も、お気に入りのお茶屋さんの喫茶室にい
 る。床には季節の軸が掛けられ花が活けられている。いつもお茶をよばれることは
 勿論、空間が好きでつい足が向く。
  小学生の頃から、変わった子だった。ピンクレディ全盛期で同級生が歌って踊っ
 ていた時、私はNHKの大河ドラマにハマり、歴史小説を読みふけっていた。
  地球上たくさんの国がある中で、縁あって日本の京都に生まれた。京都には都と
 しての長い歴史があり、さまざまな人の営みが行われてきた。現代の京都に暮らし
 て何気ない風景からもいろいろなことが感じられる。歴史の舞台となった所も身近
 にある。それぞれの時代の人々が受け継いできたものに、私たちも触れさせてもら
 っている。
  娘ができて、小さな頃から将来は同じものを美しいと感じ、楽しみも共有したい
 と、母は企んだ。
  遊びに行くのも、お寺や博物館へ。最近は子供用イヤホンガイドが有り、子連れ
 には有り難い。学校で習う頃には、すっかり身近なものになっていた。おかげで娘
 たちも興味を持ち、お茶やお花も一緒に楽しめるようになった。母は心の中で大喜
 び。
  日本の伝統文化は幅広く、奥が深い。まだまだ勉強中だが、楽しみの中で受け継
 いで、次の世代へと繋がってゆくよう願っている。

                ■『ニッポン城郭物語』■
                  
                    ー第八十五幕ー
                                 梅原 和久

  明治に入ってから設けられた二条城望火櫓について4回に渡って連載したが、よ
 うやく次の話題へ進もう。
  幕府の本拠地だった二条城が、明治4年(1871)6月から京都府の庁舎とな
 るに当たり、役所としての様々なルールが定められた。それらを少しずつ紹介しよ
 う。
  江戸時代、当然ながら一般庶民は城に立ち入ることができなかった。府庁が置か
 れるようになって、正面玄関たる東大手門には門番が置かれ、「城郭門番規則」が
 定められた。第一条はこう始まる。

  一 朝六ツ時開門暮六ツ時鎖門尤も潜リ門ハ暮六ツ時仮リ〆夜四ツ時鎖扉ノ事

  朝は「明け六ツ」、つまり日の出前に星が見えなくなる時刻に開門し、「暮れ六
 ツ」の日が暮れて星が見える時刻には閉門。ただし、脇にある小さな潜門は暮六ツ
 で仮閉め、「夜四ツ」つまり22時頃に閉門すべし、ということである。

  続いて夜中でも知事や参事など、偉いさんが通るときや火事の時は開門すること
 や怪しいものが通ろうとするときはその旨帳面に書くこと、府知事や参事が通ると
 きには下座すべきだが、参事より下の身分の者には不要であることなどなど、興味
 深い規定が続き、最後は「番所で声高に雑談するなどの無作法は固く禁ずる」とあ
 る。この規定は、あえて最後に置かれていることから、裏を返せば当時の門番の中
 には、夜中におしゃべりに興じていた者もいたことがうかがえる。
  
  ただ、三年後の明治7年には門番所が廃止され、「二条城外郭東北西三ヶ所ノ惣
 門以来勝手ニ通行可致」との布告が出た。東大手門、北大手門、西門の三門が開放
 され、日中は自由に往来することができるようになったようである。

最後に、関係ないが一つ城ニュース。山科の山中で、伏見城に使われた石垣の採石
 場が見つかったという報道があった。大塚の山の中に、くさびを打ち込んで石を割
 るための矢穴のある岩などがあるということは、山科出身の私にとっては既知のこ
 と。なぜ今更大きく取り上げられたのか、調査関係者に聞いてみたところ、今回新
 たに毛利家を示す「一に○」の刻印のある石が見つかり、これまでの発見と併せて
 、秀吉の伝記『甫庵太閤記』の記述にある「醍醐や山科、比叡山などから石垣用の
 大石を集めた」という記事が裏付けられた、ということだそうだ。

 (※)例によって少しだけ情報ページを更新した。
  http://umeshiro.web.fc2.com/85.html
    伏見城採石場の発見のニュース。
  http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061801001614.html
 

              ■ 『北野の芸能と茶屋』■                            
                  
                八十二回
                                井上 年和
  寛保二年(1742)12月
  「桶屋徳兵衛・鱗形屋市郎兵衛願書并請書
                奉願口上書
  一、私共年久敷御境内中之森并経堂前江商ひ見世指出し渡世仕来り候、然ル処近
 年廿五日商い見世混乱仕候而古来より出来り候商人共殊外迷惑仕、(略)

                           御境内中之森并経堂前江
                        罷出候商人惣代御境内今小路町
                                 桶屋徳兵衛
                千本一条上ル町 鱗形屋市郎兵衛 目代孝世様」                                                                                        『北野天満宮文書』

  中之森、経堂前で毎月25日の商い店が混乱し、新規営業の規制を請うている。

  第34回(平成23年7月1日 第130号)でも紹介させていただいたように、
 現在も露天が立ち並ぶ「天神さん」は、大永六年(1526)9月25日には既に縁日が立ち
 並んでおり、18世紀中頃には場所取り争いが熾烈を極めていて、近所から出店して
 いる商売人が北野社へ調整を依頼しているのだ。

  上之森では七軒茶屋等の北野社に近い関係の茶屋で占められ、中之森では既に半
 分常設のような掘立小屋が立ち並んでいるし、25日の天神さんの日だけの出店はス
 ペースが限られていたのであろう。

  その限られたスペースも昔から出店していた店があって、後から割り込むのは難
 しかったに違いない。

  当時の露天は組合等の調整機能を果たす組織もなく、全く無秩序に場所取りが行
 われていたのだ。

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          □■[嵯峨野学藝倶楽部] 7月開講講座のお知らせ■□

  詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」

  日程:7月3、24日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:7月6、20日(土)28日(日)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「今様・白拍子教室」
  日程:7月13、27日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時〜14時
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/

  お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com

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               ■□■ひとこと■□■
   
        皆さんは水無月を食べられましたか?
        今年も残り半年、元気に過ごしたいものです。

 
    [次回は、7月15日(月)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。