伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)____________________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 165号
(_______________________*°。・゜。。・゜。
伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:165(2012/12/16)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ————クリスマス茶会のお知らせ
2013年弘道館講座のご案内
京都新聞に太田達の記事が掲載されます
■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————————- 第六十九回
■[嵯峨野学藝倶楽部]12月開講講座のお知らせ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
□■【連】からのお知らせ■□
■「クリスマス茶会」のお知らせ
あっという間に12月。あちこちでクリスマスの音楽やイルミネーションを目にするよ
うになりました。賑やかで、どこか子供の頃を思い出してしまうような懐かしさもあるイ
ベントですよね。
何と弘道館でも、クリスマスを楽しんでいただけます!
クリスマス×茶会。
様々な催しが行われている弘道館ですが、今回は一体どのような空間に七変化するので
しょうか。どうぞキャンドルのもとで素敵なひとときを。
日程:12月23日(日・祝)
時間:17時より(18時30分頃終了予定)
席主:太田宗達(弘道館館主)、田中朝子(通訳翻訳者)
場所:有斐斎 弘道館(京都市上長者町通新町東入)
参加費:2,000円(月釜会員の方も必要です)
*準備の都合上、5日前までにご予約ください。
(5日前でも満席の際はご予約いただけないこともございます。ご了承ください。)
お問合せ、お申込みはコチラ
075-441-6662
tea@kodo-kan.com
弘道館HP、アクセスはコチラ
http://kodo-kan.com/access.html
■2013年弘道館講座のご案内
クリスマスの後にすぐ新年の話題になってしまいますが、本年も残すところあと僅かに
なりました。皆さまにとってどんな一年だったでしょうか。
毎月弘道館にて開催しております講座の2013年のラインアップを再度紹介させていただ
きます。
新しい講座も開講いたします。ご参加お待ちいたしております。
京文化教養講座1「天皇からみる京都」
1月12日(土)「後小松天皇」
2月 9日(土)「後花園天皇」
3月 9日(土)「後樫原天皇」
4月20日(土)「後奈良天皇」
5月11日(土)「正親町天皇」
6月 8日(土)「後陽成天皇」
講師:太田達(京都女子大学非常勤講師)
時間:11時~12時30分
参加費:6回12,000円(主菓子、薄茶付き)/1回2,000円
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
1月17日(木)特別講座「新島八重の茶」
講師:廣瀬千紗子(同志社女子大学教授)
2月21日(木)特別講座「寛永文化の数寄屋建築」
講師:桐浴邦夫(京都伝統建築専門学校講師)
3月21日(木)「松平不昧」 講師:太田宗達
4月11日(木)「川上不白」 同
5月16日(木)「速水宗達」 同
6月20日(木)「井伊直弼」 同
時間:13時~14時30分
参加費:6回12,000円(主菓子、薄茶付き)/1回2,000円
「英語で茶道」~英語もお茶も楽しめる初心者向け講座~
1月17日(木)
2月21日(木)
3月21日(木)
講師:田中朝子(翻訳通訳者)
受講料:1回3,000円(主菓子、薄茶付き)
「茶会はじめ」~茶会の客をマスターしよう~
1月17日(木)「茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見」
2月21日(木)「茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方」
3月21日(木)「茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方」
4月11日(木)「茶道具についてまなぶ/拝見の仕方」
5月16日(木)「正客になった場合は/客の実践(復習)」
時間:10時30分~12時
講師:高田宗真
受講料:5回15,000円(主菓子、薄茶付き)
「茶事はじめ」
2月9日(土)
3月9日(土)
4月5日(金)または6日(土)(弘道館「春の茶事」へご参加)
時間:13時30分~15時
4月は11時席入り
講師:高田宗真
受講料:3回35,000円(正午の茶事代金を含む)
講座についての詳細はコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お申込み、お問合せはコチラ
MAIL:kouza@kodo-kan.com
TEL :075-441-6662
■京都新聞に太田達の記事が掲載されます!
有職菓子御調進所老松 主人 太田達の記事が京都新聞夕刊に掲載されます。
「現代のことば」というコラムで、発行は12月25日です。ぜひご覧になってみてくだ
さい!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■『北野の芸能と茶屋』■
第六十九回
井上 年和
宝暦七年(1757)9月26日
「乍恐日小屋建直御願 北野中之森
煮売家
願主 かめ
右絵図墨引之通私日小屋有来候処、大破仕候ニ付、此度表日小屋三間ニ五間ニ建直し、北
之方ニゆかを付、竹連子入口等絵図面之通ニ仕、裏ニ弐間四方之物置小屋惣土まニ仕、右
二ヶ所共是迄之通掘込柱縄搦ミ葭簀かこひ取葺屋根ニ仕度朱引ニ記奉存候、(略)」『北
野天満宮史料 古文書』
中之森の煮売家である中村屋かめさんが、日小屋の建て直し許可を得ようとしている。
史料の中では図面が添付されているのだが、ここでは掲載できないのが残念である。
図面を見てみると、建て直しの場所は、中之森の三之鳥居から南門までの間の東側で、
現在でも露天が最も充実する箇所である。参道を挟んで西側にも日小屋が4軒並び、北側
(現在のスロープ前)にも1軒の日小屋が描かれている。その中で中村屋かめさんの日小
屋は随分と広い敷地を占めている。
中村屋かめさんの日小屋は、3棟から構成され、その内1棟は露店とし、東西に梁間3
間、南北に桁行5間の規模で、南側4間程度を土間とし、北側に床を張っている。参道に
面した西側を開け放し、南側・東側は葭簀張りで北側を竹連子としている。屋根は「取葺
」と記載されているが、恐らく板葺きであろう。
背面の東側には2間四方の物置小屋があり、南側を開け放し、他の三方を葭簀張りとし
て、東西方向に棟を通す。
南側には、東西に梁間1間2尺、南北に桁行4間で、全面に床を張った建物が描かれて
いる。柱間装置の記入がなく、用途も不明であるが、恐らく座敷であろう。
いずれも、柱は掘立で、仮設的な造りといえる。
実はこの中村屋かめさんは、7年前にも同じように日小屋の建て直し願いを提出してお
り、その時にの露店は東西に3間半、南北に桁行3間の規模で、土間の北方に床机を置き
、その東・南東・南側に3棟の裏小屋を配していた。この裏小屋はいずれも三方に手摺り
を廻しており、開放的な座敷であったと考えられる。
この中村屋かめさんの様に、中之森の日小屋は、仮設的な造りと言いながら、現在の露店
のように、1日で撤去できるテントのような造りではなく、耐久年限が7年くらいの簡素
な構造の小屋であって、中之森には、現在のような広場はなく、常にこのような日小屋が
密集していたのだ。
また、建物の建て替えの際には、ニーヅに合わせてプランを変更できるほどの融通がき
いたのである。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
□■[嵯峨野学藝倶楽部] 12月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日コース)」
日程:12月5、19日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日コース)」
日時:12月8、15日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:8日10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
15日10時~12時半、15時~19時
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「今様・白拍子教室」
日程:12月1、15日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時~14時
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
●URL
http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■□■ひとこと■□■
冬は寒いですが、夜景が綺麗な季節ですよね!先日ある東山のお寺のお茶室の側から景
色を眺めたとき、昔ここでどんな想いでお茶を点ててたんだろうと不思議な気持ちになり
ました。夜景なんて、極めて現代的な産物で当時はこんな明かりも無かっただろうに、タ
イムスリップしたような気分になった夜でした。
(なんば)
[次回は、1月1日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]