嵯峨野文化通信 臨時号

 伝統文化プロデュース【連】メールマガジン

 ☆★—–━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━—☆★☆
       〔嵯峨野文化通信〕 臨時号 2008年10月30日
 ★☆★—━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━—–☆★

       日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?

  伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に

       ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。

        
           ♪♪♪〔嵯峨野文化通信〕臨時号♪♪♪

 今回はメルマガ89号でお伝えできなかった【連】からのお知らせと、今様・白
 拍子教室からの事後報告をお伝えします♪

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏━┓┏━┓┏━┓
 ┃も┃┃く┃┃じ┃
 ┗━┛┗━┛┗━┛

  ○【連】からのお知らせ—– 秋茶会ー16〜18世紀の京都をよむー開催!
                【連】代表濱崎執筆、明倫art「伝統」レビュー
  ○今様・白拍子教室だより

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ━━━━━━━━━━
 【連】からのお知らせ
 ━━━━━━━━━━

 ○秋茶会ー16〜18世紀の京都をよむー開催!

  日ごろ【連】の活動にご協力いただいている、有職菓子御調進所「老松」から、
 お茶会と京菓子の展示のご案内が届きました!
  今回のお茶会のテーマは「16〜18世紀の京都をよむ」です。いったい、どの
 ような趣向が凝らされるのでしょうか・・・?
  また、11月8日には「老松」主人の太田達によるギャラリートーク「京の宗教
 と菓子」が行われます!
  ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください!

 「秋茶会ー16〜18世紀の京都をよむー」
  日程:11月7日(土)、8日(日)
  時間:10時〜16時
     (茶席:7日 11時、13時、14時/8日 11時、13時)
  場所:老松アートギャラリー弘道館(地下鉄丸太町駅、今出川駅より徒歩8分)
  費用:1,000円(呈茶付)

 ギャラリートーク「京の宗教と菓子」
  日程:11月8日(日)
  時間:15時より
  場所:老松アートギャラリー弘道館
  費用:無料(入館料は別途必要です)

 お問合せは「老松」北野店へ
  TEL:075-463-3050

 ○【連】代表濱崎執筆、明倫art「伝統」レビュー

  京都芸術センターが発行している、京都芸術センター通信『明倫art』に、【連】
 代表濱崎加奈子が「伝統」と題したレビューを執筆しております。
  今回(11月号/10月20日発行)のレビューでは、第87号、第88号で「
 アートと京菓子の出会い」と題してお知らせしました、京菓子の展覧会について書
 いています。

  「京都芸術センター通信 明倫art」は京都芸術センターにて配布されております。
 ぜひご一読ください。

 ━━━━━━━━━━━━━
  今様・白拍子教室だより
 ━━━━━━━━━━━━━

  10月11日(日)、法住寺(東山・三十三間堂東前)において 「今様合せの会
 」が開催されました。
  「今様歌合せの会」は、「日本今様謌舞楽会(うたぶがくかい)」 が、毎年、法
 住寺にて「今様合(いまようあわせ)」の奉納を行う行 事です。法住寺は、「今様
 狂い」とも言われ、『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』を編纂された後白河院の
 法住寺殿址にある院の御陵守の寺です。
  当日は、阿弥陀堂で法要が営まれた後、歌人が即興で詠んだ今様を披露、白拍子
(しらびょうし)が舞を納めました。この際、客席からも今様を募りました。
  また、奉納の後に「日本今様謌舞楽会」の懇親会がハイアットリージェンシー京都
 にて行われ、その中で、[嵯峨野学藝倶楽部]の「今 様・白拍子教室」の学生メンバ
 ーが今年1年の活動報告を行いました。
  奉納や懇親会に参加した「今様・白拍子教室」の受講生に感想を聞いてみました!
  平安の都で行われた「今様合」の風情を、少しでも感じていただけたらと思います。

 ○第24回「今様歌合せの会」に参加して

                                  本城 梓

  先日10月11日(日)、法住寺において「今様歌合せの会」が催されました。安置
 された後白河院像の御前で、今様を奉納いたしました。「歌は、何十年歌い続けても
 、まだまだ技を極めきることはできない」と、経験豊かな方からお話をいただきまし
 た。私自身、この度一人で歌ってみて、歌うこと伝えることの難しさを改めて感じま
 した。
  後白河法皇が、声がかれるまで歌い続けられたという逸話があります。体験させて
 頂いて、まさにそうなんだなと、より一層精進しようと思いました。

  その後の懇親会は、短い時間でしたが、今様合の詠題でもあった「良夜(りょうや
 )」に相応しい夜だったと思います。法住寺ご住職にも独特の節で歌っていただくな
 ど、和やかな雰囲気で会は進行しました。
  私は会の中で、護持会が発足して1年間の主な活動を報告させていただきました。
 今様・白拍子教室について、今年の5・6月に参詣した「熊野参詣ツアー」、8月に
 行った「丹後合宿」について、写真をお見せしながら参加なさった皆様に報告を聞い
 ていただきました。皆様、楽しそうに写真を見て下さいました。護持会の魅力を、こ
 の報告会で少しでもお伝えできたのではないかと思います。

                                  杉浜 奈菜

  「今様合せの会」当日は風が強く吹きつけてきましたが、秋晴れに恵まれ爽やかな
 日でした。後白河院像を前に、厳かな雰囲気の中、4組の歌人により今様が詠まれ、
 その今様に白拍子が即興で舞をつけました。
  観客の方の中でも、今様をお詠みになった方がいらっしゃり、今様の楽しさを感じ
 ていただけたと嬉しく思いました。

  その後の懇親会は終始和やかな雰囲気で、写真を交えての一年間の舞楽会活動報告
 、今様合に参加した歌人の皆様による今様の披露と解説など、皆様に楽しんでいただ
 けたようです。

  この後も11月8日の「嵐山もみじ祭り」や、15日大覚寺での奉納など様々な活
 動予定があります。皆様に是非お越しいただければと思います。

                                 岸本 あすな

  昨年、石原さつき家元の30年記念の記念式典で「日本今様歌舞楽会」が多くの人
 のご尽力によって成り立っていることを知り、今年1年ますます今様と深く関わって
 きました。
  今年は、護持会企画の「熊野参詣ツアー」や「丹後合宿」など、さまざまな新しい
 試みがあり、慌しくも、とても充実した1年だったと思います。昨年の記念式典から
 ちょうど1年、今年の法住寺「今様歌合せの会」はいつにも勝って感慨深いものがあ
 りました。

  今様合では、その日その場で詠題が発表され、歌人の方々は即興で今様を詠まれま
 す。今年の題は「良夜」、美しい秋の夜の情景が詠まれ、とても素敵でした。また、
 詠まれた歌には白拍子が即興で舞を付けるのですが、その緊張感も「今様歌合せの会
 」の魅力であり、楽しいところです。

  今様のよさを多くの人に知っていただき、今様を詠んで楽しんでいただけるように
 なれば、それが何より嬉しいと思います。

 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ♪♪次回メルマガ90号は、11月1日(日)に配信予定です!♪♪
            ♪♪次回もお楽しみに♪♪
 
 ===============================================================

  

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。