伝統文化プロデュース【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)____________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第193号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:193(2014/2/15)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ——–実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」の
ご案内
五感を使って愉しむ「四の五の展」を
開催します!
弘道館文化講座のご案内
■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————— 第九十七回
■(連載)『皆川淇園とその仲間たち』—————- 第二回
■[嵯峨野学藝倶楽部]2月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内
皆さんで一緒に謡を楽しみませんか?
第一部では井伊直弼の「茶の湯ー全集ー」を読み下し、第二部は「謡」を行いま
す。謡では能楽師の林宗一郎氏をむかえ、実際に皆で声の出し方から学びます。
歌は苦手という方や経験は全くないという方も大歓迎です。
「謡がひとつでもうたえるようになりたいなぁ」から始まった勉強会、ぜひご参
加お待ちしております。
日 時:2月16日(日)
時 間:16時30分~19時
場 所:有斐斎弘道館
内 容:第一部 勉強会「井伊直弼『茶の湯ー全集ー』をよむ
(リーダー 濱崎加奈子、太田達)
第二部 実践「お謡をうたってみよう」
(講師 林宗一郎〈能楽師〉)
参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は一部2,000円)
※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)
■五感を使って愉しむ「四の五の展」を開催します!
京都で活躍する気鋭作家である井上雅博氏(表具師)、河原尚子氏(陶磁器作家)、フ
ジモトヤスヨ氏(バティック・フェルト作家)、堀場佳代子氏 (刺繍デザイナー)の四名
が「次の時代に残るモノ作りをしよう!」という声のもとに、作品を制作した作品
展を弘道館で開催します!
日 時:2月21日(金)〜23日(日)
時 間:21、22日10時~19時
23日10時〜17時
場 所:有斐斎 弘道館
入館料:500円
□■□「四の五の 茶会」□■□
期間中、作家さんの作品を用いた茶会が開催されます!
実際に作品を手にとってお茶をお召し上がりいただけます。茶席菓子は、「日菓
」さんが参加されます。作家さんたちの想いのこもった空間を味わってください。
まだ空きのあるお時間もありますので、ぜひお問い合わせください!
日 時:2月22日(土)
時 間:10時~、12時30分〜、14時〜、15時30分〜
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:2,000円(予約制)
※入場料込み
お問い合わせ、お申込みはコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:4no5noten@gmail.com
■弘道館文化講座のご案内
京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
日 時:2月27日(木)
テーマ:「再び千利休の茶室とその周辺」
時 間:13時~14時30分(90分)
場 所:有斐斎 弘道館
講 師:桐浴 邦夫(建築史家/京都建築専門学校講師)
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
「英語で伝統文化 茶道編」
日 時:2月27日(木)
時 間:18時30分~20時(90分)
場 所:有斐斎 弘道館
講 師:田中 朝子(翻訳通訳者、三壷庵茶道教室)
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■ 『北野の芸能と茶屋』■
九十七回
井上 年和
慶応三年(1867)
「上七軒価附
花壱本 壱匁六分
○遊女芸者とも
一、壱時 花六本 九匁六分 半線香分
一、壱時 花四本 六匁四分 遊女
一、朝より暮迄 花卅三本 五十弐匁八分 同
一、暮より朝迄 花廿八本 四十四匁八分 同
一、朝より朝迄 花六十一本 九十七匁六分 芸者
一、朝より暮迄 花卅五本 五十六匁 同
一、暮より明迄 花卅六本 五十七匁六分 同
一、朝より朝迄 花七十一本 百十三匁六分 半線香
一、朝より暮迄 花廿三本 三十六匁八分 同
一、暮より朝迄 花廿四本 三十八匁六分 同
一、朝より朝迄 花四十七本 七十五匁二分 遊女芸者とも
一、日柄 一ツ 花十本 十六匁 半線香
一、同 花五本 八匁」
『花の枝折』
『花の枝折』には江戸末期における上七軒での花代が記されている。「花代」と
は一緒に遊ぶ料金のことで、関東では線香代、関西では花代と呼ばれていた。「線
香代」とは時計のない頃に線香が燃え尽きるまでの時間の料金から来ている。
「花1本 1匁6分」が1単位のようで、時間により花が何本かという数え方の
ようだ。現代の感覚で花1本が幾ら位か解りかねるが、線香1本30分位で2本付ける
のが普通と聞いたことがある。
ランクは半線香、芸者、遊女に分けられるが、それぞれ近代以降の呼び方で言う
と、舞妓、芸妓、娼妓を指すと考えられる。
1時(とき)では半線香が花6本、遊女が花4本となっており、半線香の方が遊
女より1、5倍の花代である。
しかし、
朝より暮まで芸者35本、半線香23本、遊女33本
暮より朝まで芸者36本、半線香24本、遊女28本
朝より朝まで芸者61本、半線香71本、遊女芸者とも47本
ということで、半日のお付き合いとなると芸者や遊女の方が高くなり、丸一日のお
付き合いとなると半線香の方が高いようだ。
遊女や娼妓は現代の花街では消滅したが、今も昔も花代を基とした料金システム
は変わりがないようである。
■『皆川淇園とその仲間たち』■
第二回
勝冶真美
有斐斎弘道館は皆川淇園が設立した学問所「弘道館」址にあります。でも皆川淇
園って歴史の教科書にも出てこないですよね。そもそも何者なのでしょうか。
皆川淇園(みながわきえん)は、京都で1734年に生まれ、1807年に亡く
なりました。江戸時代中期にあたります。儒学者(中国の孔子を始祖と する思想体
系。日本では武士の学問として広く受け入れられた)であった淇園は亀山藩(現在
の京都・亀岡)、平戸藩(長崎・平戸)、膳所藩(滋賀・ 大津)に藩の先生として
招かれるほどの知識人でした。「開物学」という難解な学問を創始したことでも知
られています(この「開物学」、実は面白い です。その話はまたの機会に…)。
また、書画にも大変優れていたそうで、円山応挙にも劣らず、と評されるほどでし
た。
そんな淇園が晩年(1806年)に設立したのが「弘道館」です。彼の元には3
千人を超える門弟、多くの文化人が集いました。きっと儒学から文学、 芸術、科学
までいろんな話題が飛び交う刺激的な場だったことでしょう。 淇園の深い知識と広
い視野が、当時の多くの人々を惹きつけたのです。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 2月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日コース)」
日程:2月12、26日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日コース)」
日時:2月1、15日(土)、23日(日)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「今様・白拍子教室」
日程:2月8、22日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時~14時
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
●URL
http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→
sagano@ren-produce.com
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■□■ひとこと■□■
今年は予想通りたくさんの雪が降りました。
関東方面の方は大変だったようですね。
いつもに増して春が待ち遠しいです。
[次回は、3月1日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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