伝統文化プロデュース【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)____________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第191号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:191(2014/1/16)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ————-「宗一郎 能あそび」のご案内
弘道館文化講座のお知らせ
実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」の
ご案内
「BOOK OF TEA」をよんでみませんか。
「花街文化サロン」への誘い
■(連載)『北野の芸能と茶屋』————————– 第九十五回
□(新連載!!)『皆川淇園とその仲間たち』——-第一回
■[嵯峨野学藝倶楽部]1月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「宗一郎 能あそび」のご案内
室町時代に誕生し、今も生き続けている能の世界をさまざまな角度から「あそび
」ます。
能についてたくさんの方にもっと身近に感じていただきたい!という想いから
始まりました。能はわからないけど興味があるという方にも、とてもわかりやすく
能について学べる機会です。
見ているだけでなく、体験してみて分かる楽しさが実感できます。
夕暮れ時の有斐斎弘道館の庭にひびく謡(うたい)と舞。
ぜひご参加ください!
日 時:1月17日(金)脇能物〜新春をことほぐ能〜
時 間:18時30分〜20時(90分)
*18時より呈茶あり
講 師:林 宗一郎(能楽師)
参加費:3,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■弘道館文化講座のお知らせ
「京文化教養講座1 〜信仰からみる京都〜」
日 時:1月18日(土)
テーマ:比叡山と日吉山王「比叡は京都か」
時 間:11時〜12時半(90分)
講 師:太田達(立命館大学非常勤講師)
参加費:各回2,000円(生菓子、抹茶付)
「茶会はじめ」
日 程:1月23日(木)
テーマ:「茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見」
時 間:10時〜11時半(90分)
講 師:高田宗真
参加費:15,000円(全5回/生菓子、抹茶付)
「京文化教養講座2 〜茶の湯の文化を識る〜」
日 時:1月23日(木)
テーマ:「茶会記の料理」
時 間:13時〜14時半(90分)
講 師:太田宗達(立命館大学非常勤講師)
参加費:各回2,000円(生菓子、抹茶付)
「京菓子専門講座6」
京菓子の文化的背景から専門的な技術まで幅広く学べる場所として人気の講座です。
日 時:1月23日(木)
テーマ:「講義と実習:花びらもちを作る」
時 間:15時〜16時半(90分)
※実習日は30分程度延長する場合があります。
講 師:太田達、杉山早陽子、前田亜紀、岩澤麻美、有職菓子御調進所 老松
参加費:30,000円(全6回/生菓子、抹茶付)
※プログラムの内容は変更される場合があります。ご了承ください。
※実習日はエプロンをお持ちください。
「弘道館講座」について詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内
皆さんで一緒に謡を楽しみませんか?
第一部では井伊直弼の「茶の湯ー全集ー」を読み下し、第二部は「謡」を行いま
す。謡では能楽師の林宗一郎氏をむかえ、実際に皆で声の出し方から学びます。
歌は苦手という方や経験は全くないという方も大歓迎です。
「謡がひとつでもうたえるようになりたいなぁ」から始まった勉強会、ぜひご参
加お待ちしております。
日 時:1月19日(日)
時 間:16時30分~19時(90分)
場 所:有斐斎弘道館
内 容:第一部 勉強会「井伊直弼『茶の湯ー全集ー』をよむ
(リーダー 濱崎加奈子、太田達)
第二部 実践「お謡をうたってみよう」
(講師 林宗一郎〈能楽師〉)
参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は一部2,000円)
※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「BOOK OF TEA」をよんでみませんか。
昨年より始まりました、英語で日本の伝統文化を発信する講座です。
いままでは、お点前などの実践を英語で行って参りましたが、今回は岡倉天心の
「BOOK OF TEA」をよみます。
世界中でよまれている「BOOK OF TEA」、日本では知らない方も多いそうです
が、翻訳本も多数出版され、さまざまな見解がなされています。
こちらを皆で考えながら読み解いてみませんか。英語が苦手な方、茶道の経験の
ない方もぜひお越しください。
1月より、受講料が参加しやすいお値段になりました。ご参加をお待ちしており
ます!
「英語で伝統文化 茶道編」
日 時:1月23日(木)
時 間:18時30分~20時(90分)
場 所:有斐斎 弘道館
講 師:田中 朝子(翻訳通訳者、三壷庵茶道教室)
参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/seminar.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「花街文化サロン」への誘い
花街の文化を弘道館で楽しみませんか。
上七軒の芸妓・尚鈴さんにお越しいただき、舞や唄、お茶屋あそびなどを楽しむ
企画です!普段ではなかなか聞けないようなお話もきけるかも・・。
お茶屋さんに行ったことがない方も、ぜひ機会にご参加ください!お食事をしな
がら、ゆっくりとした時間を過ごしましょう。
ご参加お待ちしております!
日 時:2月16日(日)
時 間:正午より
場 所:有斐斎 弘道館
参加費:10,000円
※事前の銀行振込をお願いいたしております。
詳しくはお問い合わせください。
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/tea.html
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:tea@kodo-kan.com
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■ 『北野の芸能と茶屋』■
九十五回
井上 年和
慶応三年(1867)
「上七軒 芸子・遊女
淀屋 芸子 まつ吉 友つる いろは 小中 よりか はる吉 民の
竹吉 君まつ 友松 つる歌 うのか 若な ひて介
高つる 友か 民松 玉勇
遊女之部 政栄 若栄 なか ぬい そか はな さと
つねは 滝を ゑい 小せん きく つる勇 藤栄
いろ ひな糸
大津屋 芸子 より松 梅か 光江 君きく 君ゆ 小糸 ひて
松玉まつ きくは 中ゆ こま吉 歌ゆ かめつる
小万 はき鶴 小楽 里栄 小てん みき松 市つる
ふく尾 小うの 里まつ まつ香 八重菊 咲江 八重葉
歌栄 小君 つる竜 小つゆ つるの ふさ路 すへよ
ふく鶴 こま江 歌きく とみ葉 光ゆ 栄吉 栄路
小より こと きくじ てる吉 うた鶴 うた竜 三四
小関 たつ勇 福ゆ
遊女之部 北を 百々代 梅か 糸葉 きくを 小みね 駒きく
花きく 小岩 小ふみ 小ゆか みつ たま 小てる
つるじ 今松 君か 小弁 しけの 小さと より
きみ きぬ 小むぬ そつる 笑か いま 小てう
たか 小花 小はつ てるじ りう 小さき きぬ栄
今きく しな そか 政は 品栄」
『四方のはな』
上七軒にある「淀屋」と「大津屋」という茶屋にいる芸子、遊女の名前が記載され
ている。この2軒の茶屋については場所等の詳細は不明であるが、これだけの人数
の芸子、遊女を抱えていたのだから、可成りの規模の大きな茶屋であったことだろ
う。
淀屋では芸子18人、遊女16人、大津屋では芸子51人、遊女が40人でこの
2軒だけで芸子69人、遊女56人、合計125人となり、その内芸子が55%、
遊女が45%で遊女率40%前後というのは第85回 (平成25年8月15日第
181号)で紹介した『煙花新議』に記載された数字と近い。
合計人数が2軒で『煙花新議』の128人に近い数字となってしまい整合しない
ようであるが、安政初年と慶応三年では年代差が10年少しなので、当時は「遊女
芸者廻し方の店」(小方業、置屋)が遊女・芸者をすべて抱えていて、10数年の
間に4軒から2軒に減少して、淀屋と大津屋がすべて抱え込んだのかもしれない。
だとしたら遊女は寺院の境内にある「つり物・出会もの宿」以外に、やはり上七軒
の中に存在したことになる。
ただし、寛政2年(1790)に出された「遊女は1軒に付き15人まで」や嘉永
4年(1851)の「遊女商売廿軒宛人数等前々之振ヲ以如」という規制は全く無視
されている。
次に名前を見ていると、現在の上七軒に見られる「勝某」、「市某」、「梅某」
にとらわれることなく、割と自由なネーミングが多いように見受けられる。
「まつ某」、「うた某」、「小某」が若干多いようであるが、この当時の名前に
多いだけのような気がする。大津屋の芸妓に「小君」さん、「ふく鶴」さん、遊女
に「梅か」さんがいるが、当然今の小君さん、福鶴さん、梅嘉さん姉さんとは関係
ないと思われる。現在でも他の花街で見受けられる名前も散見される。
当時の上七軒花街のにぎわいがうかがい知れる貴重な資料である。
■『皆川淇園とその仲間たち』■
第一回
勝冶真美
皆川淇園(みながわきえん)は江戸時代の儒学者です。私が働く「有斐斎弘道館
」の地で学問所「弘道館」を設立した人で、儒学者としてだけではなく、書画にも
優れた風流人でもあったと言われています。歴史に疎い私にとっては、大河ドラマ
にも出てこないし、どんな人だったのかイメージしにくいなぁと思ったりします。
そんな「知る人ぞ知る」皆川淇園ですが、筝曲の作詞家としての顔もあったそうで
す。今回は皆川淇園の作詞した地歌筝曲を一曲ご紹介します。
夜々の星
作詞:皆川淇園、作曲:光崎検校
王櫛笥、ふたたび三度思ふこと、思ふがままに書きつけて、見すれど海女のかづ
き して、苅るてふ底のみるめにも、ふれぬをいたみ頼みにし。
筆にさへだに恥かしの、軒のしのぶに消えやすき、露の身にしもならまほし。
ならまく星の光りすら、絶えてあやなくなるまでも、八夜九夜と思ひあかし、雲
井をながめすべをなみ。袖の雫に堰き入るる、硯の海に玉や沈めん。
好きな人に手紙を送ったのに返事がない。片思いの恥ずかしさと惨めさで、毎夜
星を眺めて暮らしていたけど、そんなことではダメだ、と涙を硯に溜めて、その涙
で墨をつくって、もう一度手紙を書こう、という女の子の心境を歌う。
キエン先生、こんな乙女心が描けるなんで、憎いですね。
You tubeでは演奏も聞けるので興味のある方は聞いてみては。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部] 1月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。
■「茶道教室(水曜日コース)」
日程:1月8日、22日(水)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「茶道教室(土曜日コース)」
日時:1月11日、18日、25日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
※11日、25日は9時〜12時と15時〜です
講師:西村 宗靖・太田 宗達
※見学/体験も、随時受付けています。
■「今様・白拍子教室」
日程:1月11、25日(土)
場所:嵯峨野三壷庵
時間:13時~14時
講師:石原 さつき
※見学/体験も、随時受付けています。
性別・年齢・経験は問いません。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
●URL
http://www.ren-produce.com/sagano/club/
お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com
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■□■ひとこと■□■
年明けから半月経ち、お正月気分も少しずつ通常に戻りつつあります。
寒さも一気に増し、弘道館のスギゴケは毎朝寒そうに凍えておられます〜
すでに春が待ち遠しいです。
[次回は、2月1日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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