嵯峨野文化通信 臨時号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン

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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

         
       嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

 
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                 ■□■もくじ■□■

 ■【連】からのお知らせ ——–「極上の京都」放映日訂正のお知らせ
                 2013年弘道館講座のご案内

 ■(連載)『源氏が食べるー平安文学に描かれる食ー』———- 第六十二回

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               □■【連】からのお知らせ■□

  ■「極上の京都」放映日訂正のお知らせ
  
   嵯峨野文化通信第163号にてお知らせいたしました、太田達が出演するKBS京都
  の情報番組「極上の京都~京都人の案内する本物の京都~」の放映日程に誤りがありま
  したため、訂正させていただきます。
   放映日は急ですが本日となりますので、ぜひご覧くださいませ。

   KBS京都「極上の京都〜京都人の案内する本物の京都〜」

   日 時:11月19日(月)
   時 間:20時55分~21時20分

   再放送:11月23日(金)21時30分~21時55分 BS12
       11月24日(土)  8時30分~ 8時55分 KBS京都
    
  ■2013年弘道館講座のご案内

   毎月弘道館にて開催しております講座の2013年の日程が決定しました!
  新しい講座も開講いたします。ご参加お待ちいたしております。
   
   京文化教養講座1「天皇からみる京都」
  
   1月12日(土)「後小松天皇」
   2月 9日(土)「後花園天皇」
   3月 9日(土)「後樫原天皇」
   4月20日(土)「後奈良天皇」
   5月11日(土)「正親町天皇」
   6月 8日(土)「後陽成天皇」
   
   講 師:太田達(京都女子大学非常勤講師)
   時 間:11時~12時30分
   参加費:6回12,000円(主菓子、薄茶付き)/1回2,000円

  
   京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」
   
   1月17日(木)特別講座「新島八重の茶」 
            講師:廣瀬千紗子(同志社女子大学教授)
   2月21日(木)特別講座「寛永文化の数寄屋建築」   
            講師:桐浴邦夫(京都伝統建築専門学校講師)
   3月21日(木)「松平不昧」 講師:太田宗達
   4月11日(木)「川上不白」 同
   5月16日(木)「速水宗達」 同
   6月20日(木)「井伊直弼」 同

   時 間:13時~14時30分
   参加費:6回12,000円(主菓子、薄茶付き)/1回2,000円

   
   「英語で茶道」~英語もお茶も楽しめる初心者向け講座~
   
   1月17日(木)
   2月21日(木)
   3月21日(木)

   講 師:田中朝子(翻訳通訳者)
   受講料:1回3,000円(主菓子、薄茶付き)

   「茶会はじめ」~茶会の客をマスターしよう~
  
   1月17日(木)「茶室についてまなぶ/茶室の入り方、床の間の拝見」
   2月21日(木)「茶会の構造をまなぶ/薄茶のいただき方」
   3月21日(木)「茶席の菓子についてまなぶ/濃茶のいただき方」
   4月11日(木)「茶道具についてまなぶ/拝見の仕方」
   5月16日(木)「正客になった場合は/客の実践(復習)」
   
   時 間:10時30分~12時
   講 師:高田宗真
   受講料:5回15,000円(主菓子、薄茶付き)

   
   「茶事はじめ」
 
   2月9日(土)
   3月9日(土)
   4月5日(金)または6日(土)(弘道館「春の茶事」へご参加)

   時 間:13時30分~15時
       4月は11時席入り
   講 師:高田宗真
   受講料:3回35,000円(正午の茶事代金を含む)

   講座についての詳細はコチラ
   http://kodo-kan.com/seminar.html

   お申込み、お問合せはコチラ
   MAIL:kouza@kodo-kan.com
   TEL :075-441-6662
   

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  荻田みどりさん連載の『源氏が食べるー平安文学に描かれる食ー』ですが、第163号
において原稿の誤りがあったことをお詫び申し上げます。
 毎号お楽しみにお待ちいただいていた皆さま、大変申し訳ございませんでした。
  編集側の誤りでございます。今後、このようなことのないよう努めてまいります。
 どうぞよろしくお願いいたします。

         ■『源氏が食べるー平安文学に描かれる食ー』■      
 
                  第六十二回       
                                荻田 みどり

だいぶ紅葉が色づいてきた。雨で葉が落ちないか気になるところである。
さて、前回まで紅葉狩りの匂宮たちについて見てきた。匂宮は紅葉狩りを口実に宇治
に来、その合間に中の君のもとを訪れる予定でいた。匂宮に付き従う薫もそのつもりで、
匂宮が来たら十分なもてなしをするよう、中の君と姉大君に万全の準備をさせていた。
しかし、予定外の大人数の随行者に、匂宮は座を外すことができない。結局中の君のも
とには行けずじまいになってしまった。近くまで来ながら中の君を訪れなかった匂宮に
対し、中の君はもとより、姉大君の悲しみは甚だしい。母は早くに他界、父も亡くし、
大君は中の君の後見役のような立ち回りをしてきた。姉であり、父母であり、中の君の
幸せを何よりも願ってきた。大君は、中の君と結婚しながらもなかなか宇治に訪れない
匂宮に、普段からやきもきしていた。今回のことは、久々の訪れと期待していた中での
ひどい裏切りである。
その心痛は、身体的な不調にも影響する。

心地もまことに苦しければ、物もつゆばかり参らず、ただ、亡からむ後のあらまし
ごとを、明け暮れ思ひ続けたまふにも、心細くて、この君(中の君)を見たてまつり
たまふも、いと心苦しく、

心地が苦しく、何も食べなくなる。ただ、自分の死後のことを思って心細く、中の君
を見るのも心苦しい。当時、皇女は未婚のまま生涯を全うすることが多かった。父も、
大君たちに対してそのような教育をしていた。しかし、後見のない身で生活は難しく、匂
宮との結婚を許してしまった。それなのに、匂宮の訪れのないのでは、世間体も悪く、自
分たちを愛し育ててくれた亡き父に申し訳が立たない。
大君は、そのような葛藤に自分を責め、次第に身体を壊し、やがて亡くなる。食欲の減
退はその候である。
 
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      [次回は、12月1日(土)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。