伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
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〔嵯峨野文化通信〕 第41号
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日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?
伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に
ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。
京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
毎月1日・15日(月2回)
★VOL:41(2007/10/15)
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○【連】からのお知らせ———————–「京都・西陣夢まつり」
○(連載)『京都タイムトラベル』————-(投稿)昭和35年当時の今出川通
○やまとのくには言の葉のくに—————–第十六首
○京の伝統行事——————————-鞍馬の火祭り
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【連】からのお知らせ
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西陣の魅力と活力を楽しむ「京都・西陣夢まつり」が10月21日(日)に行われま
す。今年で十三回目を迎える今回も「近畿・四国伝統的工芸品フェア」「呉美の市」な
どが同時開催され、西陣の全てを見ることができます。この「京都・西陣夢まつり」の
特別企画として「昭和レトロな西陣夢まつりカフェ」が、上七軒歌舞練場において1日
限りオープンします。同会場では、【連】の花街文化研究会が、ギャラリー展示「上七
軒いま・むかし」をおこない、昭和11年の上七軒の映像を上映いたします。
[日時]10月21日(日) 午前10時〜午後4時
[場所]上七軒歌舞練場(上京区今出川通七本松西入真盛町)
[協力]花街文化研究会・老松
●「京都・西陣夢まつり」のホームページ
http://www.nishijin.or.jp/yumematsuri/
●「上七軒歌舞練場」のホームページ
http://www.maiko3.com/
●「老松」のホームページ
http://www.oimatu.co.jp/
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(連載)『京都タイムトラベル』―京都・時空・逍遥・記―
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今回の『京都タイムトラベル』は、読者の方から投稿をいただきましたので、太田達
氏による連載はお休みさせていただきます。
昭和35年当時の今出川通
梅原 忠雄
昭和35年(1960)当時の同志社大学のキャンパスは、今出川と新町にあり、既
に1万人を越えていた学生を収容するには手狭になりつつあった。その頃には早くも田
辺に将来の学園を建設するための用地を取得していたと聞き、大学の未来展望の周到さ
には驚かされる。私が下宿していたのは、大学から歩いて10分くらいの、今出川通を
一筋下がった、武者小路通を少し入ったところであった。老夫婦が営むその下宿には、
6〜7人の学生が賄いつきで住んでいた。京大、立命館、同志社、それに予備校生がそ
のメンバーであった。
その頃の京都市内の交通機関は、市電やバスが主体で、まだ3万台程度の乗用車しか
走っていない状態であった。今出川通を横断する時でも、手を上げてゆっくり歩いてい
けるくらいで、現在のような交通事故等はほとんど無かった。まだ新幹線も高速道路も
無くて、テレビはコンソール型のどでかい図体のものが出始めた時代だった。堀川通の
市電はすでに撤去されていたが、北大路、今出川、丸太町、四条、七条、九条、東山、
河原町、烏丸、西大路などの東西南北の各メイン通りを、車両に邪魔をされて思うよう
に走行できない現在の市バスと違って、20〜30キロのスピードで駆け走っていた。
その後、車両の数は驚異的に増加の一途をたどり、昭和53年(1978)、市電はそ
の使命を終えた。現在の乗用車数は、当時の20倍以上の60万台を越えるという。市
電の軌道は次々に撤去され、その上が舗装されていくのを見て、何となく淋しく、時代
の移り変わりを痛感させられたものである。今は、広島市内に当時のままの姿で何台か
が走っており、京都から訪れた人を懐かしがらせている。
当時、学生運動は全盛時で、日米安全保障条約改正がなされた1960年は、全学連
率いるデモ隊が警備にあたる警官と衝突することは、日常茶飯事であった。同志社の学
内でもその活動は盛んで、教室にはヘルメットを被り、手拭いで覆面をした輩が、人が
聞こうが聞くまいが関係なくアジ演説を大声でぶちまくり、構内はといえば過激なビラ
が所かまわず貼られて、その景観を台無しにしていた。地下で眠る新島襄先生もさぞや
嘆いておられただろうと思う。
一回生の時、一度くらい参加してみてやろうと、友人と街頭に出た。しかし、ジグザ
グ行進をしている時、警備にあたっている機動隊に厭というほど脛を蹴飛ばされて、そ
れっきり頓挫したのであった。安保改正を目指す当時の首相、岸信介に反対して学生が
国会に乱入をはかり、樺美智子さんが亡くなるという痛ましい事件が起きたのもこの頃
だった。
(了)
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やまとのくには言の葉のくに
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第十六首 田口稔恵
がらす障子を/ゆすぶりて/夜ふく風を/にくむなり。
かひなき人に/かた恋の/われを哂ふと/ふく風よ。
汝れが鋭き/あざけりは/君を落葉と/おもへとや。
(佐藤春夫「秋の夜」『佐藤春夫詩集』)
「古情を愛した時だけ僕は歌う」と揚言した佐藤春夫は、紀州・新宮の代々の医家に
生まれた。文化学院の創設者・西村伊作らの交友関係から生田長江に師事し、『スバル』
の主要執筆者に成長する。数々の恋愛遍歴の中でも、谷崎潤一郎と、その夫人をめぐっ
ての三角関係は一大スキャンダルとなり、夫人譲渡の記事が新聞を賑わしたこともあっ
た。一度は譲渡を認めながら、谷崎が意を翻し、春夫と谷崎夫人は苦しい恋に煩悶する
ことになる。しかしながら、その呻吟の中で吐き出された恋情は数々の珠玉のような作
品となり、当時の乙女たちを熱狂させた。「水辺月夜の歌」をはじめとする七五調を連
ねた今様形式の文語定型詩は、哀切な抒情と相俟って、悲恋の永遠性をあますところな
く表現している。なお、佐藤春夫は、芥川龍之介が唯一好敵手と認めた小説家であり、
どうしても受賞したかった太宰治が、2メートルに及ぶ長大な懇願の手紙を出した芥川
賞の審査委員長としても知られる。
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京の伝統行事 〜祭に出かけてみませんか?〜
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○鞍馬の火祭り
鞍馬の火祭りは、広隆寺の牛祭(※現在は中止)、今宮神社のやすらい祭とともに、
京都三大奇祭の一つです。天慶3年(940)、平安京の内裏に祀られていた由岐明神
を鞍馬に勧請した際、村人が篝火を焚いて迎えたという故事に由来しています。故事の
通り、夕方、氏子町内各家では門口に篝火を焚きます。「神事、まいらっしゃれ」の声
で、いよいよ火祭りの開始です。武者わらじ姿の子供や、友禅の長襦袢をまとった青年
が大小の松明をかざし「サイレヤ、サイリョー」(祭礼や、祭礼)と繰り返し、町内を
練り歩く勇壮な祭です。やがて松明は鞍馬寺仁王門前に勢揃いします。石段奥の注連縄
が切られると神輿を上下左右に揺らしながら、若者達が長い石段を駆け下ります。雨天
決行。
[日時]10月22日(月)
[場所]由岐神社(左京区鞍馬本町1073番地)
●由岐神社のホームページ
http://www.yukijinjya.jp/
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◆[嵯峨野学藝倶楽部]10月開講講座のお知らせ ◆
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詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/から
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:10月20日(土)
時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/doyoubi/doyoubi.html
★「京都歴史講座」
日程:10月21日(日)
時間:午前11時〜12時30分(90分)
参加費:1回1,000円
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/
★「茶道教室(水曜日コース)」
日程:10月24日(水)
時間:午後1時〜5時(ご都合の良い時間に、お越しください)
<ご要望に応じて、午前中や夜などの時間帯も検討いたします>
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/suiyoubi/suiyoubi.html
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:10月27日(土)
時間:午後1時〜5時(ご都合の良い時間に、お越しください)
<ご要望に応じて、午前中や夜などの時間帯も検討いたします>
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/suiyoubi/suiyoubi.html
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
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すっかり秋めいてきましたね。今回、『京都タイムトラベル』に投稿いただいた梅原
さん、ありがとうございました! 他にも京都の昔の様子をご存知の方がいらっしゃい
ましたら、投稿してみてくださいね。皆さまからの投稿、お待ちしてます☆
[次回は、11月1日(木)に配信予定です! 次回もお楽しみに(^▽°)]
☆治☆
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