伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
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〔嵯峨野文化通信〕 第35号
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日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?
伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に
ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。
京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
毎月1日・15日(月2回)
★VOL:35(2007/7/15)
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○【連】からのお知らせ———————–ビアラベルコンテスト
○(連載)『京都タイムトラベル』————-北山界隈(2)
○京の伝統行事——————————-下鴨神社・御手洗祭
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昨日は宵々々山。夕方からは歩行者天国になって、祇園囃子の音色の中、たくさんの
屋台が軒をつらねています。そして、今日の宵々山・明日の宵山と、その賑わいはピー
クを迎えます。ほんと、台風が去って一安心ですね。
今回の〔嵯峨野文化通信〕は、夏の時季にピッタリなイベントのお知らせからスター
トです!
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【連】からのお知らせ
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〔嵯峨野文化通信〕第33号において募集いたしました「上七軒ビアラベルコンテス
ト’07」のラベルデザイン。お陰様で、全国から風情豊かなビアラベルが届きました。
ご応募いただいたビアラベルは、今日15日(日)より、上七軒歌舞練場にて展示いた
します。
上七軒の夏の風物詩といえば、上七軒歌舞練場のビアガーデン。その歌舞練場のレト
ロな雰囲気ただよう会場に、全国から応募いただいた30本余りのビアラベルを並べ、
「上七軒ビアラベルコンテスト’07」を開催いたします! 3回目となる今回は、
<宴(うたげ)>というテーマで、訪れた方々に楽しんでいただくとともに、上七軒や
花街の歴史と文化に思いを馳せていただけたらと思います。
ビアラベルを見に来られた際には、気に入ったラベルに投票していただけると嬉しい
です。(※なお、観覧には、ビアガーデンへの来場が必要になります)
[日程]7月15日(日)〜9月8日(土)
[時間]午後6時〜10時
[場所]上七軒歌舞練場
●上七軒歌舞練場のホームページ
http://www.maiko3.com/
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(連載)『京都タイムトラベル』―京都・時空・逍遥・記―
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北山界隈(2) 太田 達
北山橋を基点に東へ、植物園を越え、京都府立総合資料館までの北山通は現在、南北
で北区と左京区にわかれている。南側の舗道が私の小学校への六年間にわたる主たる通
学路であったのだが、植物園のまっすぐとつづく大きな緑のフェンスは、ベルリンウォ
ールに似ている。実際、道の中央分離帯の北側は上賀茂であり、南側の植物園は下鴨で
ある。まさに38度線の趣きである。上賀茂と下鴨、どちらも、京都盆地の最も古い部
族のひとつ、「鴨県主(かものあがたぬし)」と称する同族集団である。
だが、双方で暮らしたことのある私にとって、上賀茂・下鴨は、その空気からして、
どうしても同族には思えない。『本朝月令』にその伝承を追ってみよう。「日向の会の
峯に天降り坐しし神の賀茂建角身命なり。神武天皇とともに、大倭の葛木山の峯に宿り
座し漸く遷りて、山城国相良郡賀茂より山代河(木津川)を下り葛野河(桂川)と賀茂
河と会する所に坐す。立ち坐して、賀茂河を見廻して言さく、狭少なりといえども、然
るに石川の清川あり。号して石川の瀬見の小川という。彼の川上より久我国の北の山基
に定まり坐す。この時より名付けて賀茂というなり。」
賀茂族は、日向よりカムヤマトイワレヒコの道案内として、現在の賀茂川上流に落ち
着いた八咫烏の子孫である。吉野から葛城山、南山城、上述した三つの河のまじわる久
我の森を経て賀茂に落ちついたこと、また、現在の地名からしても、その由緒は信じら
れよう。その賀茂建角身命と娘・王依媛命が下鴨社(賀茂御祖)にまつられ、王依媛命
が生んだ賀茂別雷をまつるのは上賀茂社(賀茂別雷)である。どちらのお宮も山城国一
の宮、京の三大祭のひとつ「葵祭」も両社の例祭で、6世紀、欽明朝よりはじまり、単
に祭といえば、この葵祭を指すほど重要な祭であった。ちなみに、祭に供奉する人々が
冠につけているのが葵桂であり、アオイは古語で「アワヒ(向日)」ともいわれ、陽を
あおぐ、日向に源を発する大和民族の民族祭典ともおもえる。どうして、この同根の賀
茂族が、北山通をはさんで38度線のごとく分割されているように感じたのかは、次号
にて。
(つづく)
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京の伝統行事 〜祭に出かけてみませんか?〜
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下鴨神社は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、京都でも最も古い神社の
一つです。古代豪族賀茂氏の氏神社で、賀茂建角身命(かもたけのつぬみのみこと)と
玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祭神にしています。平安遷都後は王城の守護神と
してあがめられてきました。
下鴨神社の「御手洗祭(みたらしまつり)」は、平安貴族の禊祓いに由来する「足つ
け神事」であり、土用の丑の日に多くの老若男女が境内の御手洗池に足を浸し、御手洗
社に献灯し、罪やけがれを祓い無病息災を祈ります。川に入り、蝋燭の灯明を供え、社
までゆっくり歩きます。足つけに参加するには、蝋燭代100円が必要となります。
(雨天決行)
[期間]7月27日(金)〜30日(月)
[時間]午前10時〜午後9時
[場所]下鴨神社(左京区下鴨泉川町59)
●下鴨神社のホームページ
http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
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◆[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ ◆
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詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/から
★「今様・白拍子教室」
日時:7月21日(土)午後1時〜2時(60分)
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。http://www.ren-produce.com/sagano/imayou/
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:7月21日(土)
時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/doyoubi/doyoubi.html
★「茶道教室(水曜日コース)」
日程:7月25日(水)
時間:午後1時〜5時(ご都合の良い時間に、お越しください)
<ご要望に応じて、午前中や夜などの時間帯も検討いたします>
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/suiyoubi/suiyoubi.html
★「茶道教室(土曜日コース)」
日程:7月28日(土)
時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間に、お越しください)
※見学/体験も、随時、受付けています。
▽詳細は、コチラから。
http://www.ren-produce.com/sagano/chadou/doyoubi/doyoubi.html
お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com
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中国の水を司る神、龍王には三人の娘がいました。三人の娘とも、陳子椿という青年
に恋をして妻となり、それぞれ男の子を産みました。この中で、一月十五日に生まれた
子は上元一品の天官、七月十五日に生まれた子は中元二品の地官、十月十五日に生まれ
た子は下元三品の水官という位を授かったそうです。
これが道教の祭日、三元節の由来です。やがて日本に伝わり、中元の時期がお盆の時
期と重なっていたことから混同され、今のお中元の習慣が残ったそうです。本来は贖罪、
つまり、罪滅ぼしの品を贈る日。日頃、迷惑や心配をかけている人に、改めて感謝する
日だったんですね。
[次回は、8月1日(水)に配信予定です! 次回もお楽しみに(^▽°)]
☆治☆
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