弘道館では、23日、24日と、企業研修が行われていました。
23日は、ベンチャー企業の方々がお越しになりました。
午前中に飯後の茶事を体験していただき、お昼をはさんで午後からは
主菓子作りです。
テーマが出され、そのテーマに合うお菓子を考えていきます。
画用紙にお菓子の絵を描き、そのお菓子に込めた物語を全員がプレゼンしました。
京菓子は、50グラムの造形のなかに、テーマを抽象的に表現します。
アドバイスを受けながら、お菓子に込めた物語をどのように表現するか、
皆さん頭を悩ませています・・・。
プレゼンの後は、いよいよ実際にお菓子作りスタートです。
今回は、こなしを使って形を作っていきます。
前で先生が実演してくださったようにしたいんだけど、いびつになる・・・
色がうまく混ざらない・・・
と皆さん四苦八苦。
それでも、出来上がったものを拝見すると、スケッチより抽象的になっています。
中には、ちょっと独創的な作品を作られた方もおられました。
「これは売れる!!」と先生から絶賛いただいたお菓子も。でも「これを量産できるかが
問題ですね」と・・・。確かに、作り置きができない生菓子を、100個も200個も作れるかと
いうところも、実際にお菓子を販売する場では重要な要素ですね。
24日は、別の企業の研修です。
この日は飯後の茶事を行い、その後はディスカッションをしました。
それほど暑い日ではなかったのですが、お茶事が昼からだったこともあり、
いくら濡らしても路地は乾いてしまいます。
それでも、撒いた水で、周囲の温度が少し下がりました。
日本の知恵、打ち水ってすごい、と改めて思います。
写真は、23日のお干菓子です。
7月ということで、八坂神社の神紋を型にはめた和三盆と、千鳥の煎餅が出されました。
24日は千鳥の煎餅と、糸巻きの和三盆でした。いまはちょうど、旧暦の七夕にあたります。
(まつだ)