有斐斎弘道館2021年8月のまとめ(ハイライト)

8月は秋に開催される京菓子展に向けて、京菓子をデザインする実技講座などを開催しました。
そして今年も京菓子展は650点を越えるご応募をいただきました!!
皆様ありがとうございました。
京菓子展の詳細はもうすぐ発表されますので、どうぞお楽しみに。

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9月の予定一覧

 

 

◆8月20日(金)弘道館開催《能あそび<仕舞十番尽>》

8月20日(金)能あそび<仕舞十番尽〜夏の夜の夢〜>を開催いたしました!
第4回目となる仕舞十番尽、夏の開催は今回が初めてでした。
冬では見ることができなかった、あさぎ色の着物と、色紋付を着用されていたのが涼やかで印象的でした。
今回の演目十番は、林先生が挑戦したい演目、勤めてみたいと思う演目を選出いただきました。
仕舞とは「見せ場」を取り出して、装束や面をつけず、着物と扇だけで舞う、そしてお囃子もない、とてもシンプルな能です。
林先生は「見せ場」への気持ちの持って行きようが難しいとおしゃっていましたが、迫力のある舞台で、あっという間に演目の世界観へ引き込まれてしまいました!
シンプルな演出にも関わらず、です。
今回の菓子です。とても素敵な色合いですね。
次回は「花と能」。
花士の珠寳氏が立てる花と、能の世界がどのように座敷で交わるのでしょうか。
▼演目紹介
【淡路】〜伊弉諾尊〜
【実盛】キリ〜斎藤別当実盛の霊〜
【采女】 キリ〜采女の霊〜
【百万】 笹之段 〜狂女百万〜
【融】〜源融の霊〜
【難波】〜王仁〜
【箙】〜梶原景季の霊〜
【東北】 クセ〜和泉式部の霊〜
【藤戸】〜漁師の亡霊〜
【山姥】 キリ〜山姥〜
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▼次回予告
10月16日(土)能あそび「花と能」
2部制にて開催!
▼第一部
11:00〜12:30 (予定) 「山姥」
▼第二部
14:30〜16:00 (予定) 「鉄輪」
▼ゲスト・出演
花士 珠寳
有松遼一(高安流ワキ方能楽師)
林宗一郎(観世流シテ方能楽師)
▼参加費
10,000円(弘道館開催)/定員20名
2,000円(オンライン配信)
▼申し込み

◆8月21日(土)特別講座《京菓子展に応募しよう!》

こなしという材料を使い、京菓子をデザインする実技講座を開催しました。
実技で扱う「こなし」とは、白餡と小麦粉を主原料に蒸した生地のことです。
京都でよく用いられるこの素材を使って、京菓子制作に挑戦しました。
2021年の公募テーマ「徒然草」についてもお話ししました。
◆ヒント◆
テーマ「徒然草」から、デザインの鍵となる「キーワード」を抜き出そう。
例えば、第三段(原文)を読んでみると、、、。
よろづにいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、【玉の巵(さかづ き)】の底なき心地ぞすべき。 露霜にしほたれて、所さだめずまどひ歩(あり)き、親のいさめ、世のそしりを つつむに心のいとまなく、あふさきるさに思ひ乱れ、さるはひとり寢がちに、ま どろむ夜なきこそをかしけれ。 さりとて、ひたすらたはれたる方にはあらで、女にたやすからず思はれんこそ、 あらまほしかるべき業なれ。
講師は、この段(お話)から【玉の巵(さかづ き)】をキーワードとして抜き出しました
今年の京菓子展ではどのような作品が並ぶのでしょうか!?ぜひ、お楽しみに。

◆8月22日(日)オンライン講座《日本の祭と神賑》

今回のテーマは「だんじり(地車・太鼓台)」でした。
だんじりは「川御座船」と「俄(ニワカ/即興芝居)」が掛け合わされて成立した「地車(だんじり)」を指すそうです。
朝鮮通信使や参勤交代をする際に使用した「川御座船」の写真を見せていただきましたが、船の上に武家造りのお屋敷がそのまま乗った、とても豪華な船でした!
(大阪暮らしの今昔館にある「天神丸」がその代表だそうです。)
この豪華な船が、地上で使用される地車となった後も、地車には波の模様や「松良(まつら)」という船に使われる部材が残されており、その名残が見られるそうです。
皆さんは地車を拝見されたことがありますか?
森田先生が講座の最後に「祭りは、今の担い手のものだけじゃなく、御先祖や未来の子どもたちを含めた地域のものだと思う。先人たちの思いを未来に繋げたい。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
次回の講座もお楽しみに!
「だんじり」についてもっと知りたい方は、
こちらのリンクへ▶︎https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784422230436
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▼次回開催
2021年10月24日(日)11:00-12:30
▼申し込み

◆《弘道館の日常》

<9月4日(土)>
裏庭の大野芋が急成長しております!
大きさが伝わるでしょうか、、。

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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