有斐斎弘道館2021年4月のまとめ(ハイライト)

4月は能あそびや香道さろんなど、いくつか弘道館で催し物を開催することができました。
5月はオンライン中心の開催となりますが、また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

このような状況の中でもできることを日々積み重ねておりますので
ぜひ報告を御覧くださいませ。

5月の予定はこちら

5月の予定一覧

 

◆4月9日(金)弘道館開催《能あそび》

能あそび「能劇『屋島 那須語』」を開催いたしました。
「能劇」という言葉は、宗一郎先生が弘道館(座敷)での演出のためにつくって下さった言葉です。
能劇は、「通常の能から、お囃子、装束、能面を引いた能」のことです。
「型を受け継ぐだけでなく、実験的な能の上演方法を模索したい」という宗一郎先生の言葉を聞き、能=古典芸能ではなく、現代演劇と言えるのかもしれないと思いました。
出演者との距離が近いので、気迫がすごく、見ている私たちも一緒に能の世界に溶け合うような感覚でした。
この気迫や熱量は、座敷だからこそ味わえるのかもしれません。
次回は、能劇『放下僧』
▼6月11日(金)18時半〜20時
▼出 演
林 宗一郎(観世流シテ方・能あそび講師)
茂山 逸平(大蔵流狂言方)
有松 遼一(高安流ワキ方)
▼申 込(弘道館開催)
▼参加費
10000円
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▼申 込(オンライン開催)
▼参加費
2000円
新しい能が上演される場を楽しみませんか?
ご参加お待ちしております!

◆4月10日(土)オンライン講座
《信仰から見る京都2021〜西国三十三所巡〜》

4月10日(土)11:00-12:30 オンライン講座
「信仰からみる京都」を開催いたしました。
今回巡ったのは、第一番の「青岸渡寺」と第十七番の「革堂」。
太田は熊野に思入れがあり、「青岸渡寺」は何度も通ったことがある場所だそうです。
「熊野は、海、川、山、森の聖地で、県境で考える地域ではなく、牟婁郡と捉えてほしい」(太田)
なんと、青岸渡寺さまも講座にご参加いただいており、直接お話を伺いながらの贅沢な講座となりました。
松枝先生は、革堂を紹介くださいました。
革堂のお堂の天井には一枚一枚、花絵が彫刻されているそうです!
都名所図絵にも賀茂明神の石塔が描かれており、江戸時代から革堂の賀茂大明神は有名だったそうです。
京都市内ですので、ぜひ一度訪ねてみてください★
次回は
5月8日(土)11:00-12:30
和歌山県の「金剛宝寺」と京都市の「善峰寺」を取り上げます。
参加費 → 2000円
講 師 →
太田達(有斐斎弘道館 代表理事)
松枝しげ美(京都観光文化を考える会・都草 副理事長)

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◆4月10日(土)《ろうそく能》

京菓子展クラウドファンディングのお礼の1つとして「ろうそく能」を開催いたしました。
弘道館の座敷に蝋燭を置き、フルバージョンの「経正」を上演するという初の試みをいたしました。
ご支援、ご協力を賜りました皆様誠にありがとうございました。

 

◆4月11日(日)弘道館開催《香道さろん》

4/11(日) 香道さろんを開催いたしました。
今回は、「春の野に あさるききすの妻乞ひに おのか在処を人にしれつつ」
という和歌を題材にした「雉子香(きじすこう)」という組香を体験させていただきました。
4種類の香木をシャッフルし、10回に分けて聞き当てるという遊びでした。
(いつもより難易度の高い組香でした!)
情報に溢れる日常から距離を置き、静寂の中で自分の感覚を研ぎ澄ませる時間、本当に贅沢でした。
恋愛経験や人生経験が豊かな方が、和歌の世界を深く理解でき、香道の世界を楽しむことができると若宗匠がおっしゃっていたのも印象的です。
若宗匠から直接お話を伺うことができるのも、香道さろんの楽しみの1つです!
次回は、7月18日(日)です。
講 師→ 蜂谷宗苾(香道志野流第二十一世家元継承者)
参加費→ 6000円
皆様のご参加お持ち申し上げております!

◆4月18日(日)オンライン講座《日本の祭と神賑〜 祭vsコロナ》

海外からもご参加いただきありがとうございました!
祇園祭を例に、「神事」と「神賑」という側面から祭りを捉え直しました。
講座後、質問や感想も沢山いただきました!
その中の1つをご紹介します。
「私も祭りの広報に携わる立場なので、ご町内様や関係者様の想いを大切にして携わっていきたいと改めて心に誓いました。」
森田先生、6月には「だんじり」をテーマにした本を出版されるそうです!そちらも楽しみです★
次回は6月20日(日)
参加費→ 2000円
講 師→ 森田 玲(篠笛 玲月流初代 篠笛奏者)
森田節も楽しいですよ!
皆様のご参加お待ちしております★

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◆4月23日(金)オンライン講座《京菓子専門講座》

この日のテーマと課題は「街道菓子を考える」でした。
今回の課題も、地域の特色や歴史背景をしっかりコンセプトに落とし込まれ、完成度の高い作品ばかりで驚きました!
6月の最終回では、松花堂庭園と「やわた走井餅老舗」へ行く予定です!

◆《弘道館の日常》

<4月26日(月)>
お雛様をしまった後は、静かに鎮座しております。

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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