【2019年度版】京菓子デザインを考えるヒント「京菓子デザインセミナー①」前半

7月14日(日)、京菓子デザイン公募に向けた
「京菓子デザインセミナー①京菓子×ファッション」講座が開催されました!

講師は当館代表理事の太田さんと、服飾デザイナーの鷲尾華子さん。

最初に太田さんから「京菓子とは」のお話、鷲尾さんから、作品紹介を兼ねた「衣装デザインについて」のお話がありました。

その後、お二人から「京菓子とファッションの共通点について」の講義がありました。
以下で、共通点を紹介します!

<京菓子を作るとき、衣装を作るときの共通点>

①「テーマ設定がとても重要」
 茶会や作品のコンセプトを理解し、具体的なキーワードを抽出しデザインする。
 (京菓子デザイン公募のテーマである「万葉集」の和歌から、どのキーワードを選び出すかがポイントになりそうですね!)

②「二次元から三次元に置き換えて考える」
 デザイン画は平面(二次元)ですが、完成するものは立体(三次元)です。立体になることを考えながら、デザインを描く。

③「素材を生かす」
 素材の特徴を考え、素材がどのような表情をもたらすのか?を毎回考える。

この共通点をヒントに、講座参加者の皆さんは、講座の最後に京菓子のデザインに挑戦されました。
皆さんも、京菓子デザインを考える際、参考にされてみてはいかがでしょうか?

講義後、万葉集の七夕の歌をテーマに、鷲尾さんがあらかじめ考えてこられた京菓子のデザインを、太田さんが実作する形で、参加者のみなさんにスケッチから京菓子が完成する工程をご覧いただきました。

(次回のブログで、鷲尾さんのデザイン画、太田さんの実演の様子をお伝えいたします!)

そして講座のまとめとして、講座参加者の皆さんにも京菓子のデザインを描いてもらいました。

皆さん、熱心にスケッチに取り組まれておりました。

最後に、参加者のデザイン画を数点取り上げ、うまく表現できている点(立体にしやすい菓子)、あと一息工夫が必要な点(テーマを抽象化して菓子をデザインすること)について太田さん、鷲尾さんから講評がありました!

講義が中心でしたが、京菓子をデザインするポイント、デザインが実際に菓子となる流れがよくわかる実践的な講座でした。

今回残念ながらご参加いただけなかった皆さんも、ブログを参考に、ぜひ京菓子デザインに挑戦してみてくださいね。

ご応募お待ちしております!

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【次回講座のお知らせ】
「京菓子×UXデザイン」
2019年8月12日(月・祝)
10:00〜12:00
講師:奥田充一(デザインプロデューサー)、杉山早陽子(「御菓子丸」主宰)

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京菓子展「手のひらの自然―京菓子」2019

公式HP : http://kodo-kan.com/kyogashi/

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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