弘道館4月のまとめ(ハイライト)

4月は通常の講座に加え、春の茶事、Kyotographieの関連展覧会KG+「Nomad(宮下直樹)」「水明自在(遠藤湖舟)」、吉坊のゆらり咄、帯を知る帯を楽しむ、歌を詠む会など、特別企画が盛りだくさんでした。
4月のハイライトを以下にまとめましたので、写真と共にぜひご覧下さいませ。

4月6日〜8日 春の茶事

初夏を感じる露地を渡りつつ、春の名残を存分に楽しんでいただきました。
お酒は桜ワイン。

有斐斎弘道館では年に2度だけ、一般募集による茶事を開催しております。次回は10月を予定しておりますので、今回逃したという方はぜひお楽しみに!

4月7日(土)吉坊のゆらり咄

毎回ご好評いただいているこちらの企画。今回は桂吉坊さんが落語「愛宕山」を披露してくださいました。
落語の後は木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一さんと、歌舞伎「お染久松」について映像を観ながらのトークショー。落語もトークも満員の会場からは終止笑いが絶えませんでした。

参加者の方からは「落語ももちろんおもしろかったけれど、後のトークが『こんな見方ができるんだ!』という発見が多くて、夢中になりました!」とのお声もいただきました。

4月11日〜24日 Nomad 宮下直樹 写真展覧会

この展覧会は4月14日-5月13日の期間に開催されているKyotographieの関連展覧会KG+として開催されました。
本展では、モンゴルの広大な景色と遊牧民の暮らしを、空撮を交え俯瞰的な視点で捉えた作品群を展示しました。江戸時代の学問所有斐斎弘道館を会場に、遊牧民の暮らしを対置させることで「伝統」の固定概念を解放し、「文化とは何か」「人間の営みとは何か」を問いかけました。

4月20日(金)能あそび

今回の能あそびは、50名近くのお客さまにお越しいただきました。
テーマは『世阿弥』。世阿弥の演目『屋島』をとりあげ、皆さん熱心な様子が伺われました。
お菓子も『屋島』にちなんで「海・月・弓」のイメージでした。

4月22日(日)帯を知る帯を楽しむ

今回はテーマを「渡来の文様」として、一見和柄のように感じるものから異国情緒溢れるものまで、さまざまな西陣織の逸品が展示されました。柄について、織りの技法についてなど出品された織元のこだわりのお話を伺うことができ、中にはペイズリー柄の由来エピソードなども飛び出して、参加された皆さまは普段なかなか聞くことのできない貴重なお話を大変興味深く熱心に聞き入っておられました。
『帯を知る帯を楽しむ』は次回は秋に開催予定です。

4月27日(金)〜5月13日(日)水明自在 遠藤湖舟写真展

この展覧会も先に開催された宮下直樹写真展と同様に、Kyotographieの関連展覧会KG+として開催しております。

露地庭を含めた有斐斎弘道館全館をつかった展示であり、月と水面のゆらぎを中心とした写真が当館の持つ空気と融けあい、しばし現実を忘れた幽玄の世界へと誘われるようです。5月13日(日)まで引き続き開催中です。

 

4月28日(土)水明自在 遠藤湖舟写真展 特別関連企画「写歌写歌」

お酒とおつまみを楽しみながら、遠藤湖舟の作品をテーマに歌を詠み合いました。
初めて歌を詠む方も、皆さま素敵な歌を詠んでおられました!
歌を詠む声、笑い声、そして篠笛の音色が響き渡る、雅な空間でした。

遠藤湖舟写真展は5月13日(日)まで開催しておりますので、ぜひご覧下さいませ。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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