伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) [嵯峨野文化通信] 第255号
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伝統文化プロデュース【連】は
日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です
嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します
毎月1日・15日(月2回)
■VOL:255(2016/11/3)
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■□■もくじ■□■
■【連】からのお知らせ ———–「手のひらの自然ー蕪村と若冲」
京菓子展2016を開催中です
「近世京都学会公開講座」のご案内
「帯を知る、帯を楽しむ」のおしらせ
■(連載)『ニッポン城郭物語』————第百二十六幕
■(連載)『北野の芸能と茶屋』————第百五十三回
■[嵯峨野学藝倶楽部]11月開講講座のお知らせ
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□■【連】からのお知らせ■□
■「手のひらの自然ー蕪村と若冲」京菓子展2016を開催中です。
今年で3年目になりました一般公募に寄る京菓子展。今回のテーマは「蕪村と若
冲」です。
近世画壇を代表する与謝蕪村、伊藤若冲が誕生して300年。同じ時代の学問所
「弘道館」を開いた儒者・皆川淇園は、この二人とそれぞれに交歓があったことが
知られています。
また、この三人が活躍した時代は、京菓子の成立時期とも重なっています。蕪村
と若冲という二人の芸術家からヒントを得て、そのエッセンスを取り込んだ新しい
京菓子作品を、江戸時代の学問所址で体感してみませんか。
ご来館をお待ちしております。
日 程:〜11月6日(日)
時 間:11時〜17時(16時30分最終入館)
場 所:有斐斎弘道館
入館料:500円
呈 茶:1,000円(作品の菓子と抹茶をお召し上がりいただけます)
【特別会場】
日 程:〜11月6日(日)
時 間:9時〜16時
(二条城の開城時間は8時45分〜16時 ※閉城は17時)
場 所:世界遺産 二条城(京都市中京区二条通堀川西入)
料 金:無料(ただし、二条城への入城料が別途必要
※一般600円、中・高校生350円、小学生200円)
呈 茶:1,000円(作品の菓子と抹茶をお召し上がりいただけます)
お問い合わせコチラ(申込みは不要)
TEL :075ー441ー6662(有斐斎弘道館)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/kyogashi/
■「近世京都学会公開講座」のご案内
今年度の近世京都学会公開講座は、花園大学教授で民俗学者でもある芳井敏郎氏
を講師に招き、近世・近代の京都画人についてご講義をいただきます。
当日は京菓子展も開催中ですので、併せてお気軽にご参加ください。
日 程:11月5日(土)
時 間:14時〜15時30分
講 師:芳井 敏郎氏(民俗学者、花園大学教授)
テーマ:「近世・近代京都画人ー動向と画境ー」
場 所:有斐斎弘道館2階
参加費:1,000円(近世京都学会会員は無料)
※資料の準備がございますので、事前にお申し込みください。
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/classes/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
■「帯を知る、帯を楽しむ」のおしらせ
11回目を迎えることとなりました今回のテーマは、「平・綾・繻子」です。
座談会では、ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を受賞されている綜絖屋の亀井
剛氏をお招きし、「平・綾・繻子」と織の三原組織をテーマにして、西陣織の帯が
基本となる織物をどのようにつくられるのか、またどのようにアレンジして表現さ
れているのかをご覧いただけます。
当日はテーマに沿ったお菓子と抹茶もお召し上がりいただけますので、ぜひご参
加ください。ご来館をお待ちいたしております。
日 程:11月12日(土)
時 間:11時〜16時
座談会:11時、14時
場 所:有斐斎弘道館
参加費:2,000円(学生1,000円/学生証をご提示ください)
詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/obi/
お問い合わせ、お申込はコチラ
TEL :075ー441ー6662
MAIL:kouza@kodo-kan.com
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■『ニッポン城郭物語』■
ー第百二十六幕ー
梅原 和久
10月19日、「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム二条城文化イベント」
が開催され、約400年前の後水尾天皇行幸が華やかに再現された。国内外の要人
をはじめ抽選で選ばれた市民1000人が参加する一大イベントだった(※1)。
寛永の行幸の再現ということで、能楽や蹴鞠、雅楽の実演や、寛永行幸を描いた
洛中洛外図、行幸時の献立表の展示など、短い時間ではあったが、盛りだくさんの
充実した内容であった。
このイベントの私の個人的な目玉は、何といっても史上初めて夜間に国宝二の丸
御殿内を公開し、しかも普段は閉じたままの障子を開け放ったことである。その開
放感。御殿から見る二の丸庭園の素晴らしさ。後水尾天皇や徳川将軍も見たであろ
う景色を追体験することができた、何とも贅沢な時間であった。
二条城の魅力を改めて堪能した数日後の10月末、今度はこんなニュースが飛び
込んできた。今年に入ってから、周辺住民の反対を押し切る形で計画が進められて
きた二条城敷地内のバス駐車場整備。それがいよいよ着工されることになった、と
のこと(※2)。
この場所は江戸時代を通じて、何の建造物もない場所だったことは確かである。
ただ、堀端に松などの樹木が映える現在の景色は、駐車場になればもう二度と見ら
れない。そもそも、世界遺産の中核区域である「コアゾーン」を、国から現状変更
許可を取ってまで駐車場にする必要がどれほどあるのか。住民合意のないまま、予
定通り淡々と進められていきそうなのが残念だ。
(※1)二条城で天皇行幸を再現 能や生け花、厳かに
http://news.livedoor.com/article/detail/12168820/
http://www.city.kyoto.lg.jp/kita/page/0000207114.html
(※2)二条城バス駐車場、工事に着手 京都市、17年春から運用へ
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161031000170
■『北野の芸能と茶屋』■
ー第百五十三回ー
井上 年和
昭和12年(1937)1月
昭和十二年と京都遊廓 上七軒廓
兼ての問題であった上七軒の歌舞練場たる北野倶楽部の改築、此はいよいよ実現
の期に迫って来た、舞台は洋式、見所は日本造り、和洋折衷の大工事、この大事業
を背負うて同廓の経営に当り居る現当事者の熱心労力は大に多とせなければならね、
殊に昨年成功に終つた、彼の盆踊り、豊国詣の、この二ツは是非共同廓の年中行事
として年々行ふべきもの、定めし今年も彼の通り、否ヨリ以上の盛況を示して貰い
たい、とは廓内のみか、廓外よりも希望満々、無論歌舞練場竣工のうへは種々の技
芸研究会は勿論、中絶の温習会も是非公演せねばなるまい、夫等是等と同廓当事者
の胸中堪らぬ程忙がしいとは萬々察する。
『技芸倶楽部15巻1号』
上七軒歌舞練場の改築計画が実現したのは昭和12年(1937)のことのよう
である。上七軒歌舞会のホームページでは明治30年頃の建設で、その後増改築を経
て昭和26年(1951)に現在の姿となったと照査されているが、現在の歌舞練
場の建物は、どうも昭和12年の建設でその後に増改築されたと考えられる。
勿論、前身建物は場所こそ特定できないものの、明治27年(1894)に建設
されていたことは確認されており、当メルマガでも後日に紹介したいと思う。
昭和11年(1936)には上七軒盆踊りと豊国神社へのお参りが復活しており、
歌舞練場が竣工すれば、技芸研究会を度々開催し、しばらく中絶していた温習会も
復活させようなど、上七軒の花街を大いに盛り上げていこうとする当時の意気込み
が伝わってくる。
「京都府統計」をみると、昭和12年あたりは日中戦争が始まった煽りか、京都花
街の貸座敷数や娼妓数が減少し始め、日本全体が戦争の暗い影に染まっていた頃の
ことで、花街を盛り上げることで明るい話題を求めていたのかもしれない。
花街の隆盛は当時の世相を反映していると言えるのである。
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□■[嵯峨野学藝倶楽部]11月開講講座のお知らせ■□
詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。
■「茶道教室(平日コース)」
日程:2日(水)、9日(水)、15日(火)、29日(火)
時間:10時〜14時(ご都合のよいお時間にお越しください)
講師:西村宗靖・太田宗達
※見学/体験も随時受け付けています。
■「茶道教室(週末コース)」
日程:5日(土)、6日(日)、20日(日)
時間:10時〜19時(ご都合のよいお時間にお越しください)
講師:西村宗靖・太田宗達
※見学/体験も随時受け付けています。
■「うたことば研究会」
ただいま休講中です。
再開日が決定次第お知らせいたします。
お問い合わせ・お申し込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com
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■□■ひとこと■□■
ただいま弘道館では、京菓子の展覧会を開催中です。
公募を開催して3年目、皆さまぜひ観にいらしてくださいませ!
[次回は、11月15日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]
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