京菓子デザインを考えるヒント(第15回)

~第15回「紅白梅図屏風」をもとに~

京菓子展「手のひらの自然」では、展示する京菓子のデザインを年齢、国籍、プロ・アマ問わず、幅広く募集しています。昨年は「琳派」というテーマに沿った376点の意欲的な作品が集まりました。
当ブログでは、本年の応募者の参考になればとの思いから、2015年の入賞作品と講評などをあらためて紹介(順不同)しています。
今回、取り上げるのは京菓子デザイン部門で大賞となった「光琳梅」です。

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【銘】光琳梅(素材/こなし製)
【入選者名】朝倉良江

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<コンセプト>
光琳梅として愛好される花弁を線描きしない梅の花の描き方、卓越した筆さばきの水紋など、画面の重厚なリズム感と洒落た装飾性を、京菓子にも表現。白あんとこしあんを合わせてそこから偶然うまれる面白みのある模様、リズム感など、遊びの部分とシンプルなデザインの梅の形をかけあわせました。

<先生方の講評>
「琳派賞」ともいえる作品。琳派といえば誰もが思い浮かべる作品の一つ、「紅白梅図屏風」。応募作品もこれを参考とするものが多かった

が、その中でも屏風をこの形状にまとめ込み、配色を施したデザイン力が秀逸である。

【参考作品】尾形光琳「紅白梅図屏風」(MOA美術館 蔵)

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今年のテーマは「蕪村と若冲」です。みなさんも新しい京菓子のデザインに挑戦してみませんか?

締め切りはいよいよ明日、9月10日(土)。必着です!
※デザイン部門の募集もあります

「手のひらの自然―蕪村と若冲」展2016
公式HP : http://kodo-kan.com/kyogashi/

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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