嵯峨野文化通信 第248号

伝統文化プロデュース 【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)_________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第248号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                   ■VOL:248(2016/6/19)

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                 ■□■もくじ■□■
  ■【連】からのお知らせ ——- 弘道館講座のご案内
   講座「皆川淇園を読む」のお知らせ
                「禊夏菓祭」を開催します!
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』——————– 第百四十九回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]6月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□

 ■弘道館講座のご案内

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 程:6月21日(火)
 時 間:13時〜14時30分
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「婆娑羅の茶」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 程:7月9日(土)
 時 間:11時〜12時30分
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 テーマ:「山科・京の縮図」
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
http://kodo-kan.com/classes/

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com
 

 ■講座「皆川淇園を読む」のお知らせ

  このたび、近世京都学会との共催で、皆川淇園についての勉強会を開催していま
 す。
  第1回目シリーズは、平戸藩主松浦静山の撰文である「皆川弘道先生墓表」につ
 いて、すでに5月から開講中ですが、少人数で行っているため、途中参加でも安心
 して学べます。
  どうぞお気軽にご参加ください。
 
 日 程:6月19日(日)
     7月17日(日)
     9月18日(日)
 時 間:14時〜16時
 講 師:松田 清(京都大学名誉教授)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:各回2,000円

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/classes/淇園を読む/

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com

 ■「禊夏菓祭」を開催します!

  職人・研究者・作家の顔を持ち、お菓子に魅了され続ける太田達、林周作、杉山
 早陽子の3者による夏を迎える茶会を昨年に引き続き開催します!
  今回は、厳しい暑さを乗り越えるにふさわしいお茶とお菓子をテーマに、3者3
 様の趣向を凝らした空間でお客さまをもてなします。
  結びにはお菓子の力についてのトークショーも行います。 
  ぜひご参加ください!

 日 程:6月25日(土)
 時 間:第1部 13時〜15時
     第2部 15時30分〜18時30分
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:3,200円

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/chaji/禊夏菓祭~夏を迎える空想茶会/

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662(弘道館)
    080ー6161ー5481(担当・イチノ)
 MAIL:ayumiichino@yahoo.co.jp(担当・イチノ)

 ■「祇園会の茶」へのお誘い
 
  7月まであとすこし、もうすぐ京都は祇園囃子に染まります。愉しみと梅雨の暑
 さが入り交じるこの季節の京都は、活気に溢れているように思います。
  前祭山鉾建や神興洗が行われる10日に、弘道館では恒例の祇園祭をテーマにし
 たお茶会を開催します。祇園祭巡りとともに、弘道館でお茶はいかがですか。
  ご参加をお待ちしております!  

 日 程:7月10日(土)
 時 間:11時、13時
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:3,000円

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/chaji/

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com

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             ■『北野の芸能と茶屋』■

                -第百四十九回-
                                井上 年和

  昭和7年(1932)11月
 上七軒より
 上七軒には現在芸妓が六十三人ある▲不況々々の聲も聞き飽いたが、最も此頃では
 其様にも聞かない▲何うやら遊客も一寸殖えて来た様な気がする▲廓内にも家屋を
 新築してゐる向がある▲舞子も玉鶴が衿替してから早や五六年になるが、其後舞子
 の姿を見て廓内で見ず店出しも全くなかつた▲ところが玉鶴の妹となつて吉田屋か
 ら玉子といふ舞子が十一月三日明治節の祝日に店出しをする。見習茶屋は大峯▲兎
 に角五六年振で廓内で舞子が見られる▲殊に七日から四日間歌舞演芸会が催される
 ▲如何に恐ろしい魔の様な不況風も、コリヤ堪らんと逃げて終ふ哩(わい)
                        『技芸倶楽部10巻11号』

  昭和7年には上七軒で芸妓が63人いたという。京都府立総合資料館「京都府統
 計」によると、この時の芸妓数は西陣で「大」が94人、「小」が2人となってい
 る。「大」とは芸妓で、「小」とは舞妓のことと思われる。「西陣」とは西陣警察
 署の管内ということで、この場合上七軒と北新地(五番町)をさす。この2つの花街
 を併せて芸妓94人、舞妓が2人ということであるが、その按分は判らない。

  ただし、上七軒では5、6年振りに舞妓を新しく店出ししたということであるか
 ら、この記事と京都府統計の数字を信用すると、上七軒と五番町で1人ずつの舞妓
 がいたということとなる。
  上七軒では建物を新しくしたり、歌舞演芸会を4日に亘り開催したりと、花街の
 発展が最盛期を迎え領域を広げていったのがこの時期で、不況風も吹き飛ぶ程の勢
 いを持っていたようだ。

  しかし、京都市中のどこの花街に於いても、この昭和7〜10年前後の時期が貸
 座敷数、芸舞妓数とも最も多かった次期で、まさに最盛期であったが、この後国家
 が戦争へと突入し、やがて衰退の一途を辿るのである。

  平和が続くと、自ずと花街文化も栄える。花街の隆盛は日本文化の一種のバロメ
 ーターと言えるかもしれないのである。 

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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 6月開講講座のお知らせ■□

   詳しくはhttp://www.ren-produce.com/sagano/club/ をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日 コース)」
  日 程:6月29日(水)
  時 間:9時~14時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講 師:西村 宗靖・太田 宗達
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土、日曜日 コース)」
  日 程:6月26日(日)
  時 間:9時~18時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講 師:西村 宗靖・太田 宗達
  場 所:嵯峨野三壷庵
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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                ■□■ひとこと■□■
    
   昨年弘道館の裏庭に植えられた梅の木が、今年はたくさんの実をつけ
   たくさんの収穫がありました。
   自然と共に四季を過ごせることを有り難く思います。    
   

     [次回は、7月1日(金)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。