嵯峨野文化通信 第202号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)__________

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第202号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

     嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

              毎月1日・15日(月2回)

                     ■VOL:202(2014/7/2)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ——「祇園会の茶」を開催します!
                 弘道館文化講座のお知らせ
                 「江戸時代の【教養】を考える」のご案内
                 「京都で磨く ゆかた美人」再放送のお知らせ
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』———————– 第九十七回 
  ■(連載)『北野の芸能と茶屋』———————– 第百六回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ

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              □■【連】からのお知らせ■□ 

 ■「祇園会の茶」を開催します!
 
  7月に入ると、京都の町中ではそろそろお囃子が鳴りはじめます。
  今年は後祭が復活し、大船鉾も150年ぶりに巡行を行うとのことで、例年にも
 増して盛り上がりそうですね。
  弘道館では、毎年恒例の「祇園祭」をテーマにした茶会を開催いたします!
  町の喧噪を逃れ、落ち着いた風情のなかで、祇園祭を味わいませんか。
  皆さんお誘い合わせいただき、ご参加をお待ちいたしております!
 
 「祇園会の茶」

 日 時:7月13日(日)
 時 間:11時、12時
 場 所:有斐斎 弘道館
 参加費:2,000円

 詳しくはコチラ 
 http://kodo-kan.com/tea.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com

 ■弘道館文化講座のお知らせ
 
 京文化教養講座1「信仰からみる京都」

 日 時:7月12日(土)
 時 間:11時~12時30分(90分)
 テーマ:「他力の庭から自力の庭へ〜洲浜と枯山水」
 講 師:太田 達(立命館大学非常勤講師)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 京文化教養講座2「茶の湯の文化を識る」

 日 時:7月24日(木)
 時 間:13時~14時30分(90分)
 講 師:太田 宗達(立命館大学非常勤講師)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 英語で伝統文化「茶道編」~BOOK OF TEAをよむ~

 日 時:7月24日(木)
 時 間:18時30分~20時(90分)
 講 師:田中 朝子(通訳翻訳家)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(生菓子、抹茶付)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html
 
 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■実践講座「江戸時代の〈教養〉を考える」のご案内

  皆さんで一緒に謡を楽しみませんか?
  第一部では井伊直弼の「茶の湯ー全集ー」を読み下し、第二部は「謡」を行いま
 す。謡では能楽師の林宗一郎氏を迎え、実際に皆で声の出し方から学びます。
  歌は苦手という方や経験は全くないという方も大歓迎です。 

 
 日 時:7月13日(日)
 時 間:16時30分~19時
 場 所:有斐斎弘道館
 内 容:第一部 勉強会「井伊直弼『茶の湯ー全集ー』をよむ
     (リーダー 濱崎加奈子、太田達)
     第二部 実践「お謡をうたってみよう」
     (講師 林宗一郎〈能楽師〉)
 参加費:3,000円(第一部のみ、第二部のみの場合は一部2,000円)
     ※学割あり(2,000円/第一部のみ、第二部のみの場合は1,000円)

 詳しくはコチラ
 http://kodo-kan.com/seminar.html

 お問い合わせ、お申込はコチラ
 TEL :075ー441ー6662
 MAIL:kouza@kodo-kan.com

 ■「京都で磨く ゆかた美人」再放送のお知らせ

  NHK放送「趣味Do楽」において2012年に放送された、ゆかたの着付けレッス
 ンが好評につき現在再放送中です!
  この番組は、弘道館が撮影場所として協力しています。タレントの夏川純さんを
 ゲストに、ゆかたの基本からさまざまな帯の結び方や小物の楽しい使い方などが放
 送されています。夏に向けて、ゆかたを楽しく着るためにぜひご覧ください!

 「趣味Do楽 ~京都で磨く ゆかた美人~」 NHK Eテレ
  
 第五回 自分でできる ゆかたのヘア&メイク
 7月 8日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)
 
 第六回 手作り小物で遊ぶ
 7月 8日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 7月15日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)

 第七回 めざせ! イケメンゆかた
 7月15日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 7月22日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)

 第八回 ゆかたに愛を!!
 7月22日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 7月29日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)

 第九回 「さんずいの京」を楽しむ
 7月29日(火) 21時30分~21時55分(Eテレ)
 8月 5日(火) 11時30分~11時55分(Eテレ)
 

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              ■『ニッポン城郭物語』■
                  
                 ー第九十七幕ー
                                梅原 和久

  再び二条城の話に戻る。今度は二条城の古写真について。

  二条城を写した古写真は、明治以前のものに限定しても数はそれなりに存在する
 ものの、ほとんどが決まりきった定番のアングルのものであるため、江戸時代の様
 子をうかがうには物足りない。ただ、二条城は建築物の残存状況が良好であること
 から、現状と古写真との比較をすることによって、失われたものが何なのかを明ら
 かにしやすいという利点はある。

  まず、二条城の古写真を撮影時期と撮影場所で大きく分類してみよう。

 1.幕末期

   時期:将軍徳川慶喜が在城した、幕府の拠点としての二条城時代
   場所:本丸仮御殿、二の丸御殿

 2.明治初期

   時期:明治4年の京都府移管から明治18年の宮内庁移管までの京都府庁時代
   場所:東南隅櫓+東大手門、防火櫓、西南隅櫓、唐門 

 3.明治中期~戦前期
   
   時期:明治18年以降の二條離宮時代  
   場所:東南隅櫓+東大手門、西南隅櫓、二の丸御殿、本丸櫓門、溜蔵
      北大手門、南門

  1の幕末期の写真については、以前にも取り上げたのでとりあえず後回し。今回
 は、この連載での中心となる2の京都府庁時代の写真を取り上げる(※1)。

  公式の記録として残された旧江戸城の写真などを例外として、城の古写真のほと
 んどは、いつ写されたものなのかについての記録がないことが多い。被写体を見て
 年代を推測することになるのだが、二条城の場合は一つの目安がある。
  それが、城の周囲を囲む高塀の存在である。以前の連載でも触れたが、京都府が
 陸軍省や宮内省へ報告した文書に記載されているので、離宮となる明治18年の時
 点まで存在したことは確かである。その後、建築物の周辺数メートルを残して取り
 壊されたので、高塀があれば府庁期、なければ離宮期以後ということが分かるので
 ある。

  もう一つの目安は、この高塀に設けられた石落としである。かつて、高塀にはと
 ころどころに下見板張りの石落としがあった(※2)。東大手門から北の端までの
 間に3つ、そして東南隅櫓と東大手門の間にも1つ。これがあれば府庁期、なけれ
 ばそれ以降ということである。この2つの目安をもって古写真を見てみると、府庁
 期以前の写真の稀少さが分かるだろう。 

 
 (※1)京都府庁時代の写真を集めてみた。かなりの年月探し続けた結果なので、
  これ以上のコレクションはない、はず。他のアングルのものをご存知の方はご一
  報を。
  http://umeshiro.web.fc2.com/old_picture.html

 (※2)石落としの部分を拡大してみた。
  http://umeshiro.web.fc2.com/ishiotoshi.html

            
 
             ■ 『北野の芸能と茶屋』■    
                                       
               ー第百六回ー
                               井上 年和
 
  大正十五年(1926) 7月
  「遊廓唯一の公娼
  京都市内八遊廓の内には一千人以上娼妓が稼いで居る七條新地の如き土地もあれ
 ば、祇園甲部や先斗町の如き元来芸妓どころであるゆゑ祇甲には六十餘人、先斗町
 には二十餘人しか稼いで居らない向きもある、殊に上七軒の如きは芸妓が七八十人
 あれども娼妓は只の一人しか居らないのである。」
                           『技芸倶楽部4巻7号』

  上七軒最後の娼妓を紹介する記事である。その娼妓の名は「小太郎」さんで奈良
 県出身だったそうである。元はどこかで酌婦をしていたらしいが、お兄さんの事故
 で家政が立たないというので、娼妓稼ぎを始めた。至って内気の性質で同業者の少
 ない上七軒にきたらしい。

  なかなかの愛嬌者で、また、頗る柔和なたちということで余暇には茶、花、裁縫
 等を勉強していたらしいが、何分唯一の娼妓であるから、忙しいことこの上なかっ
 たようである。
 この頃京都市内の花街には七条新地に1千人以上、祇園甲部で60人余、先斗町
で20人余の娼妓がいたようであるが、上七軒はたった1人であったようだ。

 『京都府統計』には明治16年(1883)から昭和17年(1942)までの京都
市内各花街の娼妓数が示されているが、上七軒では大正10年(1921)の9人が
最高で、昭和元年(1926)には消滅しているので、小太郎さんが上七軒最後の娼
妓さんと言って間違いない。

  もともと上七軒は「芸妓本意」の花街で娼妓が少なかったが、他の花街に比べて
 娼妓の消滅はかなり早く、昭和の初めには芸舞妓のみの花街となり、更なる技芸の
 発展に努めていくのである。
 
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        □■[嵯峨野学藝倶楽部] 7月開講講座のお知らせ■□

   詳しくは、 http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:7月9、23日(水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:7月12、19、26日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
     ※26日のみ9時〜17時
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「うたことば研究会」

  ただいま休講中です。
  再開日が決定次第お知らせいたします。

  お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 
 ■「今様・白拍子教室」
  日程:7月13日(土)
     ※その他の日程は個人稽古につき、お問い合わせください。
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時30分
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
  今様のお問い合わせ、お申し込み、見学はコチラまで→ info@imayou.jp
 
  URL:http://www.ren-produce.com/sagano/club/

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               ■□■ひとこと■□■

    まだ梅雨も真っ盛りですが、少しずつ夏を感じる今日この頃です。
    暑いのは苦手ですが、なぜか心の踊る季節ですね。

    [次回は、7月15日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。